大唐游侠伝02

このドラマの英文タイトルは「Paladins in Troubled Times」です。
その辺を踏まえた上で、
最近の日本公開大作系古装もの風に
このドラマの日本語版タイトルをつけてみるなら、
「パラディン」
ってとこでしょうか。
(たぶん複数形の「ズ」は無視されるよな。)


第二集 長安潜入
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大唐游侠伝01

大唐游侠伝

そろそろレンタルも始まったので、解禁です。
今が旬の、梁羽生原作武侠ドラマ「大唐游侠伝」であります。

11/6から前半がレンタル開始ということで、
夕方レンタル屋に行ったところ、まさに目の前で棚に陳列されるところでした。
というわけで速攻で5枚全部拉致完了。
西八王子エリア在住の武侠迷の方々、すみません。
(どうせ一泊で返却なので許してね☆)

前半は五巻までなので、話数にして15集まで、
それ以降は12月頭までおあずけとなります。
てなわけで、途中でインターバルを挟むことになりそうですが…
願わくば、「碧血剣」みたいにとんでもないところで終わって
そのまま待たされる羽目にはなりませんように…@@


第一集 飛虎山の使者
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大唐游侠伝00

目次


第一集 飛虎山の使者
第二集 長安潜入
第三集 黒衣の高手

第四集 狙われる飛虎山
第五集 飛虎山、乱れる
第六集 破局

第七集 慟哭の誓い
第八集 反乱の機運
第九集 策動の范陽

第十集 脱出行
第十一集 動乱
第十二集 戦の風

第十三集 潼関の土笛
第十四集 暗殺計画


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目次

これまでに私Manboが鑑賞し、感想を書いたドラマの一覧です。
以下、ネタバレ抜きで軽く紹介します。
(評価はあくまで私の主観によるものです。)
映画に関してはこちらの別カテゴリへ。

【武侠】射雕英雄伝…………☆☆☆☆☆
【武侠】笑傲江湖……………☆☆☆
【武侠】七剣下天山…………☆☆☆☆☆
【武侠】連城訣………………☆☆☆
【武侠】天下第一……………☆☆☆
【武侠】断仇谷………………☆☆☆☆
【武侠】大旗英雄伝…………☆☆
【武侠】尋秦記………………☆☆☆☆
【武侠】碧血剣………………☆☆☆☆
【武侠】八大豪侠……………☆☆☆ 
【武侠】雪山飛狐……………☆☆
【武侠】游剣江湖……………☆☆☆
【武侠】楚留香傅奇…………☆☆☆ NEW

《古装》三国演義……………☆☆
《古装》成吉思汗……………☆☆☆☆
《古装》東周列国・春秋篇…・☆☆☆☆☆
《古装》東周列国・戦国篇…・☆☆☆☆
《古装》水滸伝………………☆☆☆☆
《古装》荊軻傅奇……………☆☆ 
《古装》楊家将………………☆☆☆
《古装》還珠格格……………☆☆☆☆☆
《古装》大敦煌………………☆☆
《古装》康熙王朝……………☆☆☆☆☆


※ここでは「純粋な武侠もの以外」の古装ものという意味で「古装」という分類を用いています


☆☆☆☆☆ … 問答無用でおすすめ 観ないと絶対損です
☆☆☆☆  … 相当面白い あと一歩あれば完璧だった
☆☆☆   … 悪くは無いのだが 全体としてはまあこれくらいかなという
☆☆    … 何か惹かれるポイントがあればどうぞ
☆     … 言わずもがな

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射雕英雄伝 ☆☆☆☆☆
2003年 全42話
漢民族の宋、女真族の金、そしてチンギス・ハーンの蒙古
三つの民族が覇を争う激動の時代に生を受けた二人の若者・郭靖と楊康が
それぞれに運命に翻弄されながら旅を続け、武術を修めていく内に
やがて「英雄」の意味を知ることになる…という冒険譚。

とにかく元気で前向きなストーリーが魅力。
他の武侠ものと比べても明らかに頭一つ飛びぬけてる
個性的なキャラクターたちも見どころだ。
ケチをつける場所がほとんどなく、武侠ドラマの入門としても
文句なしにこれで間違いないかと。
あと武侠ドラマ屈指の最高に格好良いオープニングは必見。



笑傲江湖 ☆☆☆
2001年 全40話
江湖の武林(武術界)における門派の対立と陰謀に翻弄されながらも
主人公の若者・令狐冲が持ち前の大らかさと正直さで
真っ直ぐに生きていくという武侠物語。

舞台背景的に「射雕〜」よりもいきなりだととっつきづらいところがあるので、
ある程度は江湖という世界観に慣れた人向けかも。
あと前半〜中盤あたりまで結構鬱々とした展開が続くので
その分を差し引けば☆三つ半か四つでもいいくらいかな。
いかに主人公の令狐冲を丸ごと好きになれるかどうかが
この物語を楽しめるかどうかの分かれ目か。
すてきな爺様がたくさん出てくるので、そっちのほうにも期待できます。



七剣下天山 ☆☆☆☆☆
2005年 全39話
明が滅び清が興って間もない時代
漢民族を弾圧する清の圧制から人々を救うべく立ち上がった
七人の剣士たちの戦いの話。

ドラマとしての圧倒的な完成度
細やかに生き生きと描かれたそれぞれのキャラクター
見ごたえ抜群の剣劇アクション
情緒感溢れる劇伴曲
全てが非常に高いレベルでまとまっている。
背景からもわかる通り決して軽さや笑いはないストーリーなのだが、
それでも希望を求め、引き込まれて観てしまう。これはおすすめ。
あと剣士の一人、傅青主(爺)の格好良さが異常なので
それ目当てで見る価値もあり。



連城訣 ☆☆☆
2003年 総集編・全五部
手にした者は莫大な富を得るという、
とある剣譜(剣術の指南書)に隠された秘密「連城訣」をめぐる陰謀と、
それに巻き込まれ翻弄される朴訥な青年・狄雲の物語。

そもそも原作がそれほど長くないため
どうしても感情移入度では一歩劣ってしまうのがつらいが
話全体としての完成度はまずまず。
序盤で鬱々とした展開があるのは笑傲江湖と同じなのだが、
「主人公に入れ込む見方をしない」ということを早いうちから心がけておけば
こちらはさほどストレスなく見られる。
全体としては地味めだが、そこそこ安定した秀作。



天下第一 ☆☆☆
2004年 総集編・全六部
明の時代、あらゆる分野において天下第一の腕前を誇る
プロフェッショナルを集めた「天下第一荘」という組織があった。
内に宦官の横行、外に侵略の暗雲が立ち込める中
朝廷を守る特務機関「護龍山荘」の密偵たちの戦いと人間模様を描いた武侠物語。

いかにも香港テイストなコメディ描写と
対照的にずいぶん重いストーリーの不思議なバランスはなかなか楽しい。
登場人物が魅力的なのは他の作品に引けを取らず。
日本語版はダイジェストしか出ていないのがかなりマイナスっぽいが、
とりあえず時間の分の元は取ったと思えるかな。
でも個人的には終盤の展開にかなり不満があった。
「射雕〜」「笑傲江湖」で主演をしていた李亜鵬の
このドラマでの役はかなりカッコいい。



断仇谷 ☆☆☆☆
(邦題:群雄武侠伝〜断仇谷)
2003年 全30話
清の時代、都から遠く離れた辺境の地に
断仇谷と呼ばれる世のしがらみから解き放たれた谷があった。
江湖には山賊が跋扈しており、自治都市に住む者たちはその脅威に怯えながらも
たくましく日々を生きている。
そんな世界で、運命に翻弄される者たちの愛、陰謀、そして生き様を描いた武侠物語。

派手さはないが堅実でよく練られたシナリオ、
丹念に生き生きと描かれたキャラクターの魅力によって
続きが気になりさくさくと観て行ける。
人生笑いがあれば涙もあるとばかりに
特に中盤以降、結構ヘビーな展開もあるのだが
それでも何だかんだで行く末が気になって観続けてしまうパワーはあった。
また、CG抜きのアクションはさすが洪金寶監修というだけあり
見ごたえは抜群だ。
キャラクターの魅力と全体的な完成度から、オマケして☆四つ。



大旗英雄伝 ☆☆
2005年 全41話
明朝末期。かつて混沌とした江湖武林を統一し、平和をもたらした鉄血大旗門は
傘下の五福連盟の裏切りにより崩壊、塞外へ落ち延びた。
数十年に渡る怨恨に決着をつけるべく中原へ帰還した大旗門の残党と五福連盟の戦い、
因縁、そしてそこに翻弄される者たちの生き様を描いた武侠物語。

これは正直、かなり厳しい。
題材としては決して悪くはない。
悪くはないのだが、構成力と演出力のなさが致命的である。
次々と予想を裏切り期待も裏切るストーリー運びに、憤死者続出の恐れ有り。
全く見るところの無いゴミとまでは言いませんが、鑑賞には愛が要求されます。
☆一つが妥当かとも思われたのですが、一応評価できる点もいくつかあること、
それと演員さんたち(ただしヒロイン・水霊光役以外)に敬意を表して
☆二つにしておきます(^^;



尋秦記 ☆☆☆☆
2001年 全40話
現代。香港の特殊警察官・項少龍は過ぎ去った愛する女性との時を取り戻すため、
ひょんなことからタイムマシンの起動実験に協力することになる。
目的地は紀元前247年。戦国時代を終わらせる歴史上最初の皇帝、
始皇帝の即位式を記録してくる使命が彼に課せられた。
ところが装置は誤作動を起こし、彼が実際に降り立ったのは
本来の目的地よりも三年早い紀元前250年の趙の国だった…
戦国時代に降り立った一人の現代人が繰り広げる、愛と冒険のSF武侠古装活劇。

これは、素直に面白い。
設定を見てもわかる通り、武侠モノとしてはかなり変化球なのだが
しかし息もつかせぬストーリー運び、予想もつかない展開、
次から次へと押し寄せるピンチを機転と侠気で乗り越える主人公、と
これはまぎれもなく武侠ドラマです。
思わず吹き出すお気楽なノリと、それに対し意外なほど練りこまれたストーリーに釘付け。
とりあえず、観ておいて損はないです。



碧血剣 ☆☆☆☆
2006年 全30話
明朝最後の皇帝、崇禎の時代。国のために尽くした忠臣・袁崇煥は
反逆者の汚名を着せられて崇禎に処刑され、その一族は皆殺しとなった。
一人生き延びた息子の袁承志は復讐を誓って崋山に篭り、修行に明け暮れる。
そして十二年。世は乱れ、民衆の嘆きは闖王・李自成による反乱へと向かい
その一方で、塞外からは虎視眈々と後金(清)が中原を狙っていた。
一つの王朝の終わりという時代の荒波の中で
父の仇討ちを期す主人公・袁承志の波乱の冒険を描いた武侠歴史活劇。

何はともあれアクションのレベルが最高。これだけでも観る価値はあると言えるでしょう。
金庸原作ながら歴史モノとしての色が濃く、
キャラクターや出来事の破天荒さなどは相変わらずだが、
だいぶ重厚に進むところもある。これは評価の分かれるところか。
とはいえ、何だかんだで観ている間は文句なしに楽しいということは間違いない。
金庸ものということで、数多くのイカす爺・親父たちとの出会いも期待して良いです。



八大豪侠 ☆☆☆
(邦題:八人の英雄)
2005年 全40話
北方の金の侵攻により二人の皇帝が捕えられ、都を江南・臨安に移した南宋の時代。
金を討つべく戦った南宋の将軍岳飛は奸臣秦檜の策略によって謀殺され、
朝廷で秦檜に歯向かえるものは誰もいなかった。
そんな中、かつての北宋の遺臣たちによって秘密組織・豪侠が結成される。
打倒秦檜、国土回復を目指す豪侠の英雄好漢八人が繰り広げる
数々の任務と戦いを描いた武侠アクションドラマ。

良くも悪くも王晶ドラマの典型といった感じ。
1本6話程度の中編をひとつの事件として、オムニバス形式風に進めるストーリー運びは
それなりに変化に富んでいてなかなか楽しいし、キャラクターの魅力も十分。
また王晶監督らしい「どんでん返し」も頻繁に使われており
これがカッチリ決まった時には素直に「あっ」と驚かせてくれる。
ただし「良くも悪くも」と書いた通り、時に裏をかくことばかりに終始し
視聴者置いてけぼりといった状態になることもあるのは何とも。
そこのところは、人によって好みの分かれる部分かも知れない。



雪山飛狐 ☆☆
2007年 全40話
清代初頭。闖王・李自成が遺した秘密にまつわる因縁から
血の歴史を歩んだ側近の四将・胡家、苗家、田家、笵家の子孫たち。
江湖に飛天狐狸の異名を取る胡一刀、
そして同じく打遍天下無敵手と名高い苗人鳳
雪山から始まる二人の戦いを皮切りにした、親子二代に渡る恩讐と戦いの物語。

金庸原作を王晶監督でドラマ化という危険な化学反応。
その成果はというと…やはりいまひとつうまくなかったようです(^^;
原作の枷によって王晶持ち前の破天荒さ、勢いが失われてしまった。
人物描写が無茶苦茶とか演出がダメとか、そういったことはないのだが
言ってみれば混合液の中身が分離して、下に沈殿がたまってしまっているのに
上澄みの液だけをすくいとってしまったような感じかなぁ。
恋愛色が強い部分もあるので、逆にそういうものを楽しんで観れるなら
これはこれである意味「アリ」だと感じる人もいるかも知れない。
予想の範疇だが、爺的にはぜんぜん期待できなかったのは個人的に痛かった。



游剣江湖 ☆☆☆
2006年 全40話
明代。江湖の運送護衛業・鏢局の世界と武林を舞台にした武侠群像劇。
鏢局を営んでいた亡父を持つ青年・孟元超は
師父との山中での修行を終え、江湖に降り立った。
そこから様々な男女の愛憎と友情、恩讐、確執の物語が始まる…

軽妙な語り口と魅力的な人物描写によって
どんどん続きが気になって観てしまう…というのは良い武侠ドラマの基本条件であり、
その点においては及第点以上の出来であることは間違いない。
ところどころ粗もあるものの、二転三転する話の勢いで
それを気にならなくしてしまう演出も見事。
ただし人物の心理描写に関してややもたつきがあったり、
終盤やや失速してしまった感があるのが残念なところ。
そのために全体としての星評価はやや低めになったが、
ともかく観ている間はしっかりと楽しめることは間違いない。


NEW
楚留香傅奇 ☆☆☆
(邦題:怪盗 楚留香)
2007年 全43話(Part1:13+Part2:16+Part3:14の三部構成)
古龍原作の武侠活劇。
砂塵舞う西域と江南を舞台に、
江湖にその名を知られる怪盗・楚留香と仲間たち、
そして彼らが巻き込まれるいくつかの数奇な事件を描く。

基本的なキャラクターはそのままに、三部構成で三つの事件を連続的に描いています。
独立しているようで各章はリンクしているので、第一章から順に観ましょう。
多点同時進行があまり上手くなく、そのくせ多用するので
内容は全体的にかなり散漫な印象です。演員に思い入れがないとつらいかも。
その割に☆評価は甘めですが、
これはひとえに第二章のゲストキャラクターが出色であったためです。
武侠ドラマのキモはキャラクター力だなぁ、と逆説的に再確認させてくれました。
アクションは多いし、粗さは目立つもののギミックもそれなりに仕込まれているのですが…
たぶんおなじ☆三つなら、他のドラマのほうが面白いと思います(笑)


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三国演義 ☆☆
1994年 全84話
日本でもおよそ知らない者はいないというほど有名な「三国志」
その原作である三国志演義(原題「三国演義」)を原典に忠実にドラマ化。
漢王朝の末期に起きた民衆の武装蜂起・黄巾の乱を引き金に
魏・呉・蜀の三国が興り、そして最後は晋に帰結するまでを描いた一大叙事詩。

個人的には☆評価自体をつけられない作品なのだが、
まあ出来るだけ客観的に見るとこれくらいということで。
というか、これでもずいぶんオマケして☆二つだと思う(^^;
「三国志(三国志演義)」が好きなら問答無用で見ましょう。
そうではなく、特に思い入れがない人にとっては
やはり経年劣化が厳しい作品なので、途中で退屈してしまうかも。
繰り返しになるが、個人的にはこれ本当に大好きです。



成吉思汗 ☆☆☆☆
2000年 全30話
12〜13世紀のモンゴルに生まれ、アジアに巨大な帝国を築き上げた草原の英雄
チンギス・ハーンの激動の一生を描いた歴史大河ドラマ。内蒙古製作。

歴史ドラマというと堅苦しく冗長、
あるいは尺が詰っていて感情移入しづらいといったイメージがあるかも知れないが
このドラマの場合あくまで一人の英雄の叙事詩として作られているため、
軍記物として普通に楽しめる内容となっている。
本場モンゴル産ということで、連続ドラマ形式というたっぷりとした尺の中
そこいらのパチモノとは違う確かなモンゴルの空気が画面から感じられるのも実に良い。
主人公のチンギス・ハーンだけではなく、
彼が人生の中ですれ違う様々な人物もまた
魅力に溢れて生き生きと描かれているのも特徴だ。
歴史ものが好き、あるいはチンギス・ハーンが好き、
このどちらかに当てはまるなら是非観ましょう。
一つだけ難を言うなら、このドラマを先に観た後で「射雕英雄伝」を観てしまうと、
チンギス・ハーンの描かれ方のあまりのギャップに
あちらが楽しめなくなってしまう恐れがあるという点だ(笑)
まあそんな心配が必要な人はなかなかいないと思うが、
先に「射雕英雄伝」を観てからコレを観た方が良いです。



東周列国・春秋篇 ☆☆☆☆☆
1996年 全30話
古代中国の王朝・周が東へ遷都してから、秦が全土を統一し初の帝国を築くまでの
五百年間にわたる春秋戦国時代の興亡を描いた歴史大河ドラマ。
前編にあたる「春秋篇」では春秋時代の二百年の出来事が描かれる。

ドラマ「成吉思汗」は一人の人物にフォーカスし、
30話という長い尺をたっぷりとそれに用いることによって
「堅苦しく冗長、あるいは尺が詰っていて感情移入しづらい」
という歴史モノの問題点を見事にクリアしていたが、
このドラマでは各々のエピソードを短編として独立させることによって
毎回描かれるテーマ、登場する人物、展開する出来事を絞り込み
絶妙のバランスでエンターテインメントとして成立させている。
はっきり言って、面白い。
個々のエピソードの面白さもさることながら
全体を貫いて描かれる歴史の流れの無情さも秀逸。
それらを遺憾なく表現してみせる役者さんたちと諸々の舞台装置も見事。
やや古いドラマであるためか、音が時々くぐもって聞き取りづらいこともあったので
☆四つ半くらいかも知れなかったのですが、
オマケして五つにしておいても良いと思わせるものが確かにありました。
歴史好き、古装好きならコレは外せません。観ましょう。



東周列国・戦国篇 ☆☆☆☆
1997年 全32話
古代中国の王朝・周が東へ遷都してから、秦が全土を統一し初の帝国を築くまでの
五百年間にわたる春秋戦国時代の興亡を描いた歴史大河ドラマ。
後編にあたる「戦国篇」では戦国時代の三百年の出来事が描かれる。

直接的に繋がるわけではないが
「春秋篇」から続く時代の流れでそのまま鑑賞という流れが一般的だろう。
よってこれ単体での紹介というのはしづらいのだが、
とりあえず言えることは「春秋篇」が時代を描いたドラマだったのに対し
「戦国篇」はどちらかというと人物を描いたドラマだということであり、
それによる功罪もまた存在するということだ。
全体的なクオリティでいうと春秋篇には一歩劣りますが
それでも歴史ものとしては及第点以上の出来だと思います。
☆3つ半くらいが妥当だったかも知れませんが、
あまりにも美しいゴスペル調のアカペラ「詩経」エンディングにオマケして☆4。
「春秋篇」「戦国篇」全部合わせると62集の長編になりますが
それを押してでも観る価値はあるでしょう。



水滸伝 ☆☆☆☆
1998年 全43話
「三国演義」と並んで中国四大奇書に数えられる原作(百二十回本)を
同じく「三国演義」をドラマ化した中央電視台が映像化。
北宋の時代、真っ当に生きることを望みながらも
止むに止まれぬ事情により山賊に身を落とした好漢たちが山東・梁山泊に集う。
その戦い、生き様、そして行く末を描いた武侠大河ドラマ。

武侠ものの原型とも言うべき波乱万丈のストーリーは
次々と続きが気になり、黙々と見続けてしまう中毒性がある。
個々の好漢たちのエピソードそれぞれがいちいち面白く、
それらが集束して一つの大きな流れになり、そして散って行くというこの一大叙事詩は
観終わった後に心に確かな余韻を残します。
ドラマ作品としての完成度がかなり高く、原作を知らなくても普通にオススメ。
アクション設計、音楽、舞台装置、演員など全体的にレベルが高く、
武侠エンターテインメントとしての娯楽性も十分に備わっている。



荊軻傅奇 ☆☆
2004年 全32話
紀元前の戦国時代末期。
乱世を終わらせ中国史上初の統一を成し遂げた秦の始皇帝、
その始皇帝を暗殺しようとした男・荊軻の一生と
彼がその人生で行き交う様々な人物の思い、意地、そして生き様を描いた古装群像劇。

人物描写は悪くはないし、舞台装置もまずまず、
ストーリー運びにも無理はないのだが、
いかんせん「クソ真面目に」ドラマを作りすぎている感がある。
ありていにいうと、観ていて疲れるのです。
人物に入れ込むことができれば、なかなか面白く観れると思うのですが、
こればかりは個人差があるので何とも言い難いところ。
だいたい五話六話のあたりまで観て、自分に合っているのか判断するのが良いかも。
☆は二つ半ぐらいが妥当なところでしょうか。
(さすがに「大旗」と同列にするのは失礼だよな^^;)



楊家将 ☆☆☆
1991年 全32話
「三国演義」と並ぶ中国の人気作品を山西電視台が映像化。
舞台は宋代初期。中原を制覇した宋と、その国土を巡って南下をはかる契丹族の遼。
二つの勢力の争いの中に翻弄される亡国の将、楊継業と
その一族の壮烈な生き様を描いた古装戦争劇。

なにぶん年代ものということでその辺込みでの評価ですが、
たぶん原作の好みや相性の問題もあるんだろうなぁ。
とにかく次から次へと苦労続きの展開で、
観ていてぐったりしてしまうことも少なくありませんでした。
まあ、まるっきりの徒労ではなく、それなりに伝わってくるもの、得るものは
確かにあったのですが…
物語の主な舞台となる山西をロケ地とした(たぶん)場面のかずかず、
地に足の着いた人物描写など
ドラマを作っている側が、好きで作っているんだなぁということが
画面からきちんと伝わってくるのは、心地良い。



還珠格格 ☆☆☆☆☆
(邦題:還珠姫〜プリンセスのつくりかた)
1997年 全24話
清・乾隆帝の時代。
生き別れた父と会うため、侍女と共に北京の都にやってきた少女・夏紫薇は
ひょんなことから義賊の少女・小燕子と出会う。
それが、後に皇宮を騒がせることになる還珠格格事件の始まりだった…
父娘の愛情、男女の愛情、嫉妬、陰謀、
様々な人の思いがうずまく皇宮を舞台にした、古装ホームドラマ。

これは面白い!
破綻なく緻密に構築されたストーリー構成や魅力溢れるキャラクター、
「いい加減さ」の皆無な丁寧な作り。ドラマとしての圧倒的な完成度の中で、
エンターテインメントの王道とは何たるかを存分に味わいつくせます。
24集と無駄なくコンパクトにまとまった尺の中で
作品世界にどっぷりと浸って、清代の空気を満喫できました。
武侠ものではないので打打殺殺は控えめながらも、
ストーリーの根底に流れる義侠心やころころと転がっていく絶妙なタイミングの引き
そして武侠ものではお約束の親馬鹿デレデレパパといった
本来の武侠ドラマ顔負けの諸要素も美味しい。オススメです。



大敦煌 ☆☆
2007年 全49話(上14+中18+下17の三部構成)
シルクロードの分岐点、西域・敦煌を舞台に、宋代に隠匿された秘宝・金字大蔵経と
それにまつわる人々の数奇な運命を描いた古装大河ドラマ。
宋代:西夏の野望とそれに翻弄される亡国の姫君、
清代末期:失踪した兄の消息を求める青年、
日中戦争間近の民国時代:敦煌の芸術に魅せられた若き画家、
と、時代を隔てた三つの物語が描かれる。

同じ舞台を使い、時代を辿って複数の物語を描くという試みは大変興味深く、
その舞台となる西域もロケーションとしては最高。
演員も一級品を取り揃えて、古装としての雰囲気作りはバッチリなのですが…
肝心のストーリー構成がかなり致命的です。
ドラマとしての盛り上げを全く考慮していないのかとさえ思える
凡庸以下の話運びや冗長な進行速度は、
「これだけの素材を揃えておいて…」と落胆せずにはおれません。
星は一つでも妥当かと思われたのですが、
演員さんに敬意を表して二つで。(って、こればっかだな…)
画面の雰囲気そのものは良いので、この長い旅路に出かける覚悟のある人は
視聴してみるのもまた一興かも知れません。



康熙王朝 ☆☆☆☆☆
2001年 全50話
清朝の四代皇帝、康熙帝。
成立後間もない清朝を安定させ、中国統一を成し遂げた
名君と名高い皇帝の一生を重厚に描いた、古装大河ドラマ。

前評判の高さは聞いていたのですが、それも納得の出来でした。とにかく、面白い!
舞台装置、演員、ストーリー、構成…これらが非常に高いレベルで融合し、
50集という長尺をじっくりと使って物語を描いていきます。
もちろん康熙帝本人だけでなく、周りの人々もまた
魅力たっぷりに描かれているというのは基本。
ドラマの進行速度は決して早くはないのですが、
舞台の上を賑わせて、こちらを飽きさせません。
時に笑いあり、時に涙あり。
そして何より「皇帝とはかくあるもの」を描き切ったストーリーには確かな説得力があります。
総合的な☆評価でいうと厳密には☆4.5くらいかなというところもあるのですが、
ともあれ50集という長さにひるんで手をつけていなかったりしたら、勿体無いです。
古装好きなら間違いなくお勧め。




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以下、鑑賞予定作品(随時追加されます)
・萍踪侠影(邦題「ヒロイック・レジェンド」/武侠ドラマ・全35話)
・小魚儿與花無缺(邦題「プライド」/武侠ドラマ・全40話)
・天龍八部(武侠ドラマ・全40話)
・漢劉邦(邦題「劉邦と項羽」歴史大河ドラマ・全35話)
・風雲(邦題「風雲」「続・風雲」/武侠ドラマ・総集編全5+4集)
・海難(邦題「ビーチ」/青春ドラマ?・全20話)
・雍正王朝(歴史大河ドラマ・全44話)
・侠影仙踪(中文版/武侠ドラマ・全36話)
・鹿鼎記(武侠ドラマ、84年版・全40話)
・商道(韓国産/古装ドラマ・全50話)
・大唐芙蓉園(邦題「楊貴妃」/歴史大河ドラマ・全30話)
・侠侶探案(邦題「剣武侠侶」/武侠ドラマ・全2話?)
・貞観之治(邦題「皇帝 李世民」/歴史大河ドラマ・全50話)
・新上海灘(邦題「新・上海グランド」/準古装ドラマ・全42話)
・朱元璋(邦題「大明帝国 朱元璋」/歴史大河ドラマ・全46話)
・絲路豪侠 (邦題「シルクロード英雄伝」/武侠ドラマ・全20話)
・大秦帝国(歴史大河ドラマ・全51話 総集編?全5集)


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楚留香傅奇 まとめ

というわけで、
途中、DVDリリースの都合なんかもあってだいぶ間が空きましたが、
偉大なる惰性パワーによって鑑賞終了しました。
全三章構成・43集の古龍原作改編武侠ドラマ「楚留香傅奇」でした。

え〜、感想については、もう今さら何をかいわんや、という感じでありますが(^^;

物語は各章ごとに基本的に独立しつつも、リンクした三つの事件を順に追っていきます。
で、いろいろと舞台の上を賑わせようという試みは見られることは見られるのですが、
いかんせん、それらを引っ張っていくべき主人公にちっとも主体性が見られず、
とにかく基本的に「流されるばかり」なストーリー運びでした。
そのおかげでどうにも状況が突き抜けず、
「なんかよくわからんけど目隠ししたまま遊園地の迷路の中を歩かされている」みたいな
そんな視聴体験となってしまっていました。

何より
「狙った獲物は必ず手に入れる」
「颯爽と盗みに入り、現場に香の香りを残して去る」
「華流版ルパン」「義賊」
こういう作品の宣伝文句からイメージされるもの、期待するものって、ありますよね?
ところが実際のドラマの内容はそーいったものとは似ても似つかない、
「おまえの一体どこが怪盗やねん!?」と
何百回も突っ込まなければならないものだったというのは
正直、嘘・大げさ・まぎらわしい、ということで、JAROに訴えられても文句は言えません。

いちおう作品のテーマとしては、「愛」と「幸せ」でしょうか。
それに関しては、三章を通して一貫はしておりました。
(ただまあ、愛を追求するのもいいけど
やるべきこともちゃんとやろうよ、的な突っ込みはありますが。)
話の好みとして、そういうのが抵抗がない人なら
これはこれで「あり」だと思えるかも知れませんね。
私個人としてはそっちよりもやはり「爺」とか「イカレ」とかそーいったものに惹かれるので、
それについて、もともと期待薄だったとはいえ
補給機会がほぼなかったのがつらかったです。
(そのことが作品そのものへの評価に影響するということではなく、
テンション的な意味合いで。)

作品全体としては締りがありませんでしたが、
しかしこれまで各話のネタバレぬき部分にもちょこちょこ書いてきましたが、
真ん中の第二章は良かったです。
あの冥作「大旗英雄伝」のヒロイン・水霊光役だった秋子賢が素晴らしい弾け方をしており、
ほとんど一人で作品を牽引していました。
これは素直に佩服&今までスマンカッタです(-入-)

という具合で、なんかまとまってませんが、ネタバレ抜きではこんなところでしょうか。
アクションなんかも結構豊富に入れてますし、
各キャラクター(&キャスト)も決して悪くはないので
武侠好きで、他に観る作品がなかったりしたら観てみても良いのではないかと。
第一章が☆二つ
第二章が☆三つ半
第三章が☆二つ
てな感じで、全体としては☆二つ半くらいが妥当な感じですが
秋子賢ボーナスで三つにしておきましょう(笑)


以下、最終話までのネタバレ込みで↓

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楚留香傅奇43(完)

ふー、予定通り終わった。おつかれさまでした。
そんなわけで、「楚留香傅奇」の第三章(最終章)でしたが、
ネタバレなしでの感想としましては
ああ、やっぱりこんなものだったか」と(笑)
秋子賢の怪演が光っていた第二章は
一時的な確変(スーパーマリオでいう☆みたいな)だったようで、
第一章と同じか、下手をしたらそれ以下の、とっちらかった展開となっておりました。
いちおう、ここまで二章かけて積み上げてきたキャラクター力とか、
あったはずなんですけどねえ…
主人公の楚留香に、どうにも物語の牽引力がないのが致命的でした。
というわけで詳しいことは次の全体まとめに回しますか。
以下最終話のネタバレ込みで。


第四十三集(完) 画眉鳥(14)
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楚留香傅奇42

さあ泣いても笑ってもあと一話!

しかし内容はともかくとして、だいぶ途中で間が空いたから
最後のまとめ記事書くのがしんどそうだな…


第四十二集 画眉鳥(13)
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楚留香傅奇41

残りカウント3だ。
あと一息。


第四十一集 画眉鳥(12)
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楚留香傅奇40

とか言ってるうちにもう40話まで来た。
すごいな。


第四十集 画眉鳥(11)
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楚留香傅奇39

残りわずか、がんばって何とかこの週末で終わらせたいです。



…あれ? 武侠ドラマって「がんばって」観るようなものだったっけ?


第三十九集 画眉鳥(10)
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楚留香傅奇38

気がつけば、再び惰性の力に頼るようになったか…


第三十八集 画眉鳥(9)
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楚留香傅奇37

これで第三章も折り返し地点を通過、か。


第三十七集 画眉鳥(8)
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Author:Manbo
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「ツンデレ美少女」と「ツンデレ頑固親爺(髭あり)」では割と迷わずに後者を選ぶような人間です。頭を使うのはとても苦手なので思ったことをそのまま書き散らしているようなことが多いです。
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→大唐游侠伝


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