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というわけで、
途中、DVDリリースの都合なんかもあってだいぶ間が空きましたが、
偉大なる惰性パワーによって鑑賞終了しました。
全三章構成・43集の古龍原作改編武侠ドラマ「楚留香傅奇」でした。

え~、感想については、もう今さら何をかいわんや、という感じでありますが(^^;

物語は各章ごとに基本的に独立しつつも、リンクした三つの事件を順に追っていきます。
で、いろいろと舞台の上を賑わせようという試みは見られることは見られるのですが、
いかんせん、それらを引っ張っていくべき主人公にちっとも主体性が見られず、
とにかく基本的に「流されるばかり」なストーリー運びでした。
そのおかげでどうにも状況が突き抜けず、
「なんかよくわからんけど目隠ししたまま遊園地の迷路の中を歩かされている」みたいな
そんな視聴体験となってしまっていました。

何より
「狙った獲物は必ず手に入れる」
「颯爽と盗みに入り、現場に香の香りを残して去る」
「華流版ルパン」「義賊」
こういう作品の宣伝文句からイメージされるもの、期待するものって、ありますよね?
ところが実際のドラマの内容はそーいったものとは似ても似つかない、
「おまえの一体どこが怪盗やねん!?」と
何百回も突っ込まなければならないものだったというのは
正直、嘘・大げさ・まぎらわしい、ということで、JAROに訴えられても文句は言えません。

いちおう作品のテーマとしては、「愛」と「幸せ」でしょうか。
それに関しては、三章を通して一貫はしておりました。
(ただまあ、愛を追求するのもいいけど
やるべきこともちゃんとやろうよ、的な突っ込みはありますが。)
話の好みとして、そういうのが抵抗がない人なら
これはこれで「あり」だと思えるかも知れませんね。
私個人としてはそっちよりもやはり「爺」とか「イカレ」とかそーいったものに惹かれるので、
それについて、もともと期待薄だったとはいえ
補給機会がほぼなかったのがつらかったです。
(そのことが作品そのものへの評価に影響するということではなく、
テンション的な意味合いで。)

作品全体としては締りがありませんでしたが、
しかしこれまで各話のネタバレぬき部分にもちょこちょこ書いてきましたが、
真ん中の第二章は良かったです。
あの冥作「大旗英雄伝」のヒロイン・水霊光役だった秋子賢が素晴らしい弾け方をしており、
ほとんど一人で作品を牽引していました。
これは素直に佩服&今までスマンカッタです(-入-)

という具合で、なんかまとまってませんが、ネタバレ抜きではこんなところでしょうか。
アクションなんかも結構豊富に入れてますし、
各キャラクター(&キャスト)も決して悪くはないので
武侠好きで、他に観る作品がなかったりしたら観てみても良いのではないかと。
第一章が☆二つ
第二章が☆三つ半
第三章が☆二つ
てな感じで、全体としては☆二つ半くらいが妥当な感じですが
秋子賢ボーナスで三つにしておきましょう(笑)


以下、最終話までのネタバレ込みで↓




・ストーリー ~☆☆
原作にどの程度準拠しているかはわかりませんので、
ドラマに関して、ということで書きます。

う~ん…
全体としての構成は、思ったよりもちゃんとやっている感じなんですよね。
先を見越しての伏線とか、伏線を基にしつつ逆にフェイントをかけてきたりとか。

ただ、ちゃんと出来ているところと、
それ以外の、おざなりになっている部分の差が激しいです。
例えば、一番わかりやすいところでいうと、
それぞれのキャラクターが、ある時点においてどの程度まで最新情報を持っているか、とか。
もうこの辺がグダッグダ。
「なんでお前がその最新情報を知ってるんだよ!?」と突っ込むことがあるかと思えば、
逆に「あれ? そのこと知らないで動いてたの?」みたいなこともある。
こういうところをきっちり管理していないので、
観ていて、そのキャラクターがその時にどういう基準で動いているのか、
わからなくなるんですよね。
そうすると結局「観ていることしか」できなくなる。
一緒になってお話の中に入り込めなくなるわけです。
結果として、目の前で繰り広げられているストーリーが
すごくどうでもいい他人事に見えてしまう。
積極的な興味の損失。これは結構痛かったです。

あとは話としての縦糸がぜんぜん見えなくなって、
その時の状況の赴くままにダラダラと話が流れて行ったりとか。
いや、それが悪いというわけではないですけど、
ずっとそういう期間がいつまでも続く、というのは、
これまた積極的に興味を見出しづらいという点でつらいです。
目的が見えているはずなのに妙な遠回りをしていったり、
途中でいきなり寄り道を始めて、なぜか劇中の人物がそっちを本筋みたいに満足しちゃったりとかね。

それに輪をかけて困ったことになっていたのが、
やっぱりこれまでにさんざん書いてきたけど、
主人公であるはずの楚留香のやる気の無さ、だよなぁ。
いや、主人公というより狂言回し、というパターンもあることはあるとは思いますけど、
この場合、楚留香がいろいろな出来事の中心に近すぎるんですよ。
事件の渦中に近いところいるくせに、特にちゃんとしたアクションを起こさない、というか。
うーん、たぶん全く何も起こしていないわけじゃないのかも知れないけど、
結果として、すごくそういうイメージが残りました。

第一章の時にやっていた「場面を分散しすぎて細切れ」状態、
これは第二章以降ではある程度改善されていたからまだ良いかな。
…いや、それとも単に私がドラマのペースになれただけということかも知れませんが(^^;

終盤の、伏線を後からひっくり返しまくりのゴチャゴチャ合戦については、
もう何も言いません(^^;

強引にまとめると、
たぶんもうちょっと歯切れを良くして、
主人公主体の謎解き形式にドラマのフォーカスを絞っておけば、
まだ良かったのではないか、と…



・音楽 ~☆☆☆
全体的に普通、でしょうか。

第二章EDは良かったです。
本編の内容ともマッチしていたし、
「第二章だけ」という限定仕様がまたはかなさを醸し出して良かった。

その一方で、通常EDのほうはなんかいまいち感がありましたが(^^;
…まあこの辺は好みの問題だな。

劇伴曲は、これまた第二章なんだけど、
あの西域の雰囲気にマッチしてたオリエンタルな音楽が良かったです。
他は特に印象には残らなかったかなぁ…
特に悪いというわけでもなかったんだけど。



・アクション ~☆☆☆
なんか、結構豊富にあったんですけど、
何度も書いてきましたが、どこか足りない感が…
キャラクター性が足りないというわけでもないはずだし…

なんか「うおー、すげえ!」というか、燃えや萌えが足らんのだよなぁ。
いろいろ観てきて目が肥えてしまっているんだろうか?
まあ世の中には予算の都合からか(爆)、
ちっともバトルしない武侠ドラマもあるわけだし、
そういうのに比べればずっと良いというか、
贅沢な注文をしているんだろう。



・キャラクター ~☆☆★
これがどうもなぁ…
一貫して良い意味で頭の悪い甜児とか、
アンチヒーローとしてがんばっていた無花とか。
あとは言うまでもないが石観音=琳琅ね。
いろいろ良いところもあって、
40集オーバーという物量の力もあって、ある程度愛着も持てたことは持てたのですが。

しかしやっぱ、かえすがえすもこの主人公は、ちょっと力不足だよなぁ。
江湖の俗事は鬱陶しいから隠遁したいとか言ってるかと思えば、
正義の味方気取ってみたり。
かと思えば、そこでもっとガツンとやってくれよ、というところでは
部外者になってたり。
誰かのことが好きになったのかと思えば、
またさして掘り下げもないままにころりと次の女の子になびいたり。
スマートで頭が良いのが売りなのかと思えば、何も考えずに力押しだけだったり。
圧倒的に強いのかと思えば、なぜか全然戦って突破できそうな場面で逃げたり。
別に必ずしもそこまでキャラクターとして悪いってわけじゃないのかも知れないけど、
少なくとも「怪盗・楚留香」の名前負けってのは
ほとんどの人が思うんじゃないかなぁ。

にぎやかし役として出てきて、
で、実際ほんとににぎやかしだけでほとんど背景状態だった胡鉄花とかもな~。
第三章の甜児と神水宮のプロットなんて、
たぶんそれだけで十分話は作れそうなのに、
結局薛衣人とかのどうでもいいグダグダのほうにも尺を使わないといけなかったから
掘り下げ不足のまま流れてしまった。
せっかくキャラクターの下地はあるんだから、
もうちょっと無駄なプロットを省いて、ひとつの話を掘り下げて描いたほうが、
良かったんじゃないかという気がしました。


他、思い出したらまた追加するかもしれないし、しないかも知れません。

 
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