・ストーリー ☆★
正直、これについてはかなり辛い評価になりそうです(^^;
無理矢理原作を繋ぎ合わせたことをきちんと処理できていない弊害というのが
たぶん一番大きいんでしょうけど、
序盤で「誤解が誤解を呼ぶ因縁やら復讐の虚しさ」とか
「李自成の財宝の秘密!」とか
いろいろ提示していたものが、中盤でほぼフェードアウト
終盤になって一気に風呂敷ごと放り投げられたのには唖然としました。
(「李自成の死から始まった謎が〜」っていうCMの宣伝文句は
JAROに訴えられても文句は言えないレベルだよな(笑))
それ以外にも、
とにかく場当たり的に展開を作って
少し先に進んでから思い返してみると
「あれって結局なんだったの???」と首をかしげることもしょっちゅうです。
そしてしつこいくらいに入る、どーでもいい
昼メロ展開。
だからそんなドロドロ劇はもう大概にしてくださいと
何度も倍速再生ボタンを押したものでした。
まあ好みの問題もあるんですが、
こう、全体的にそうなんだけど、
「視聴者が何を観たがっているのか」というのを
いまいちわかってないというか、考えていない感があるのよね。
視聴者を意識せずに作って、とりあえず出した、みたいな。
逆にエンターテインメント性を完全に放棄して
文芸路線で行くというのならまだわかるんですが、
そういうわけでもなく、基本は娯楽の武侠ものというスタンスのようだし…
やっぱ、なんか「ストーリーについて語る」以前の問題だよな〜というか(^^;
なんなんだろう、何と言えばいいんでしょうか?(笑)
・音楽 ☆☆☆
音楽は悪くはなかったです。
OP/EDも武侠ドラマ全般の例に漏れず、良い歌でした。
劇伴曲も割と良かったのではないだろうか。
惜しむらくは、話の流れに起伏があまりなかったので
せっかくの曲の演出効果もその場限りという感じが強かったという点ですが。
・アクション ☆☆★
武侠ドラマということで、アクションはいちおう主題の一つではあるんですが、
うーむ、やはり何度か書いたけど、
「碧血剣」でだいぶ目が肥えてしまったってのがあるかもなぁ。
今ひとつ「これ!」というものもなく、
良くも悪くも平均点の無難な殺陣でした。
アクション面におけるそれぞれのキャラ立ちというのも弱かったので、
例えばこのキャラクターはこの武器で、こういう動き…といったような、
殺陣の多彩性がいまいち感じられなかったし、
見てて「動きで」わかるものでもなかったという点もマイナス。
(印象に残ってるのってせいぜい袁紫衣のムチくらいか?)
少なくともドラマとして、アクションを魅せようという心意気は感じられなかったな。
アクションとはちょっと違うんだけど、
武侠ドラマお約束のクルクル回りながらロマンチックが止まらなくなる演出も
たいがいにしなさいという気はした(^^;
・キャラクター ☆☆
なんか、もう最後まで書かなくてもいいかなという気もしてきたんですけど、
いちおう項目は全部埋めるということで(^^;
もともとメインキャラが決して多くない話(原作)というのもあるんですが、
それにしても、どうにも感情移入がしづらかった。
なんでそこで見てるだけなの?!という場面があまりにも多い主人公とか、
いきなり問答無用の上から目線で武林を荒らしまわる女がヒロインとか。
特に、割と長い年月を描いたお話なので、
最初に悪印象がついちゃうと、後から挽回するのがなかなか難しいんですよね。
そんなこんなで、どこか腰のすわりが悪いまま
ずっと最後まで行ったのでした。
決して一貫したキャラクターをきちんと描けていないというわけではないと思うんですけどね。
田帰農なんか、好き嫌いはともかくとして
キャラクターとしては一貫してたし。
ただ、相対的なレベルの問題で
あの程度の小物がずっとのさばっている…という話を
いったい誰が観たいと思うのだろうか?という問題。
結局、最後まで通して観て良かった印象が残ってるのって
後期バージョンの胡斐と総舵主くらいのものだもんな…
(その他の鉄花会の面々なんかは、キャラ立ち云々以前に薄すぎるし。)
(あとその後期バージョンの胡斐も終盤は空気に近かったというのが何とも…)
この辺も、「漫画チックに凹凸くっきり特徴付けされたキャラクター」を転がすことを
基本的に得意としているっぽい王晶にとって、
原作を意識した(原作に縛られた)弊害というのが大きかったというか、
やはり相性が悪すぎたと、そういうことなんだろう。
アレだな、アイスコーヒーとコーラを混ぜちゃった、みたいな。(←わかる人にはわかる表現)
正直そんな感じなんだよな〜、このドラマ。