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好大一対羊
☆☆☆
2004年 中国
原題:好大一対羊


中国・雲南省の雄大な自然を背景に、ある老夫婦の悲喜交々の物語を描いた文芸映画。
劣悪な自然環境の中、ふたりだけで細々と暮らすターシャン夫妻は、
視察にやって来た役人から羊2頭を贈られる。
以来、ふたりは羊を大事に育てようと奮闘するが…。
(面倒なのであらすじは転載)
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もともとは公開していた頃から観たいと思っていた「トゥヤーの結婚」のDVDを借りてきまして、
その中に入っていた予告篇を観て、面白そうだと思ったというのが、
この映画を鑑賞に至った次第であります。
…いや、いちおう言っておきますが、
映画を観るときに、好きな爺やオッサンが出てるからとか、
毎回必ずそれだけで決めてるわけじゃないですよ?

それはさておき、単純娯楽ばかり観ていても脳が溶けてしまいますので、
やはりこういう作品もたまには観るべきですね。
劇伴曲もほとんどない淡々とした描写の中で、こっけいさや物悲しさ、
やっぱり今でも僻地ってこうなんだよな~といった
まあアレコレ考えてしまうのでした。
身も蓋もないですが、とりあえず自分は衣食住に困らない環境に生まれて
良かったな~、とかもね(^^;


あらすじから想像されるようなハートウォーミングな感じとか、予定調和的な感動とか、
そういった感じの映画ではないです。仰々しい演出がないのが演出というか。
なかなか良い映画でありました。


以下まとまりのないネタバレ感想↓



・タイトルやあらすじなんかから想像される羊というよりは、
人のほうがメインな内容であった。

・いや、そりゃ当然そうなんだが、
羊との触れ合いがどうのこうので…というよりも、
狭い村社会の中でのいろいろな確執ややりきれなさとか、
あるいは未だにああいう階層構造というか、上の命令は絶対なのだ!みたいな。
そういう不条理な部分に右往左往して生きていく人たちの様子というか。

・寒冷地で、あんなに砂埃だらけで水も干上がって、
そんな場所をいくら耕したところで何も意味はないのだけど、
日課のようにそれをずっと続けてきたターシャンの姿が
印象深く何度も描かれていたわけだが、

・で、正直、新規事業の実験モデルとか言われてあんな厄介な羊を押し付けられて、
やりたくもないのに多大な労力を注いで、
で、しかも村の皆からはチクチクと厭味も言われるようになって、
なんかターシャンとしては、羊なんかほっぽり出して
何の意味もない耕しだけをやってれば満足なんじゃないだろうか?
という風に思えてくるわけなのだが

・が、長い間ずっと世話をして、世話をするということ
最終的には、それが目的となったわけだ。
お産は失敗して(アレ失敗したんだよな?)、
それでもうこの事業はあかんな、となって、上の都合で強引に引き上げになったんだが、

その後で、自発的に、羊を迎えに行った、と。
で、車がエンコしてみんな立ち往生しているのだけど、
すでに自分たちで目的を見つけている夫婦は
車を降りてスタスタと歩いていったのでした。
言われるままに何かするだけだった、良くも悪くも朴訥な村人だった二人が
一時間半ちょいを経てそこへたどりついたということで
なにやらじんわりとした後味は残ったのでした。

・もちろん、この先、それでどうにかなるというわけでもないんだろうけど。
なんかこう、地球の上って広いはずなのに、
人間が住める場所っていうのは思いのほか狭いのかも…とかいう気になるね。


・新聞の取材が来るぞ!ってところで「とりあえず白く塗っとけ」というのは、
正直、笑えないというか、複雑な笑いになってしまうというか(^^;
そりゃもちろん、悪意があってのことではないんだろうけども(^^;

・ああいう場所ではタバコってコミュニケーションの道具というか、
潤滑油みたいなものとして使われるのね。
すごくしっくりは来るんだが、個人的には煙草嫌いなので、
なんかそれだけで喉がイガイガしてきてしまった(^^;

 
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