少林寺への道 ラマ僧の復讐

The Rebel of Shao-Lin
1976年 
原題:The Rebel of Shao-Lin(漢題は不明)


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雍正帝の時代。
武林の盟主・少林寺ではこのところ門弟が次々と毒殺される事件が起きていた。
殺人現場に偶然居合わせた門弟の一人、非鵬飛は犯人と決め付けられてしまい、
武林のおたずねものとなってしまった。
一方、隙あらば少林寺を潰そうと企む雍正帝の魔の手もまた、少林寺へと伸びていた…
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「雍正大破十八銅人」と邦題は同じなんですが、
もちろん直接的な繋がりは全くありません。
(というか、この映画を観てふとわかったんですが、
要するに「雍正大破十八銅人」って
雍正帝がどうして少林寺を潰そうとするのかというのを
説明する内容の映画だったんですね。)

英題にはもう一つ「Shaolin Traitor」てのもあるようで、
要するに漢題は「少林叛徒」とかそんな感じでしょうか。
メインのキャストについては「雍正大破十八銅人」のほうと同じで
内容も時代がほぼ一緒の雍正帝と少林寺まわりの出来事…てことで
その辺からも邦題でシリーズものっぽい扱いをされているのか。


で、内容ですが
「雍正大破十八銅人」はいろんな意味でおかしい映画だったのに比べると
こちらはツッコミどころはたくさんあったものの、
ぜんぜん真っ当に映画をしておりました。
裏切り者とか陰謀とか、冤罪で武林のお尋ね者とか、
割と入り組んだプロットの割には
そこまで行き当たりばったりというわけでも混沌としているわけでもなく、
そういった要素を適度に消化しており、

アクションに関してはまあ年代ものということで
あまり過度の期待はしないほうが良いですが、
ツッコミを交えながらそこそこ普通に楽しめてしまった。
まあ積極的に勧められるような要素は特にはないのですが、
このレベルならまずまず及第点という感じでありました。


以下ネタバレ↓
・武林帖が出てから
道を行く人誰も彼もが襲ってくる展開にはやっぱり爆笑。
荷運びのおじさんやら酒場の客やら
どいつもこいつもなんか「流行のアイテム」みたいな感じで
ちゃきーんと武林帖を懐から出すのは突っ込まずにはいられない。
極めつけの「奴隷商人風におにゃのこを鞭でバシバシ叩いてた悪い奴ら」のフリをしてまで
非鵬飛に不意打ちを仕掛けた連中には腹がよじれそうになりました。
なにこの無駄に手の込んだやり口?(笑)

・しかもこれって非鵬飛が「通りすがりの見ず知らずのかわいそうなおにゃのこを
普通に助けてあげるような好漢」という設定がなければ絶対成立しない罠な上に、
そんな好漢であることを見越した上で武林帖だからってことで
とりあえず襲い掛かるしょーもない武林の侠客って…


・濡れ衣を着せられて逃亡…というパターンは
割と武侠もの的にはお約束なので、
そういう点からもこの映画って、カンフーものというよりは
武侠ものに近い感じがしたな。

・雍正帝の妹のドS&ツンデレっぷりにも笑ったし。
わざわざ寺まで来て、坊主をネチネチいじめて
何か魂胆があるのかと思ったら
純粋に坊主をいじめるためだけだったとは…(笑)


・真犯人がラマ仏教の復讐の刺客だった…ってオチは
正直、今となっては笑えないというか、引きつった笑いが…(^^;
当時だからこんなのが普通にまかり通っていたということか…
いや、でも一応「少林寺に対する恨みは」逆恨みだというような
反論のされ方をしていたってことは
いろいろデリケートなネタだということは意識されてはいるのか。


・しかしそこで終わっておけば良かったのに、
最後に師父が暴走…てのは
確かにこれもいかにも武侠ものちっくではあるんだが、
正直イヤな話の作り方だなーとは思った。
(あくまで個人的な好みの問題なんだが。)
やっぱこの年代の作品だと、
こういう白髪白髭の爺がボスっていうのはある種のお約束みたいなものなのか。

・でも最初から悪役として登場してたならともかく、

結構まったり仲良くしてるような場面があった上で
こういうパターンにもってこられると、やっぱりちょっとな〜。

・で、百歩譲ってそれは仕方がないとしても、
非鵬飛もさんざんこれまで師として世話になってきたんだから
あんなにいきなり戦いに入らなくても…
しかも二人がかり(武器所持)で相手丸腰だし、
こっち(本当は善サイドという設定のはずの人たち)が暗器使いまくりだし…

・最後だって、もう逃げていくんだから
あんなわざわざ追っかけてまで殺さんでも…
(それにしてもギミック満載の馬車にはまた爆笑したが。)

・と、割とイヤな気分になったのでした。

・まあ、普通はもうちょい勧善懲悪的に
悪は倒れた、めでたしめでたし、と感じるんだろうけどね(笑)
なんだろう、この辺の年代のあっちの映画を観る時って
話に入れ込んで観るよりも、
もうちょい演劇とか、見世物的に観たほうが良いのかな。
(「中の人」が演技しているのだ、ということを意識して鑑賞するというか。)


・つーかそもそも 罪過罪過言って肉魚は食わんくせに
殺人はいいのかよ!というツッコミが…

・あと「雍正大破十八銅人」の時はエライ人ってことでまだ許せたんだが、
非鵬飛って現役の少林寺門弟のクセになんで頭が黒々としているんだか@@

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