1968年 香港
原題:金燕子-------------------------
江湖でもその名を知られる女侠・金燕子は
ある時、危機に陥ったところを“金鞭”韓滔に助けられる。
韓滔と二人、山奥で静かに暮らしていたそんなある日のこと、
金燕子は風の噂で銀鵬なる凄腕の剣客の話を聞く。
冷酷無残な手口で悪党たちを皆殺しにして回っている銀鵬の使う技から、
彼女は銀鵬が昔生き別れた師弟の小鵬ではないかと疑うのだが…
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66年製作の武侠映画「
大酔侠」の続編…というほど直接的なつながりはなく、
要は「大酔侠」に登場した女侠・金燕子を改めて主役に据えた
いわゆるスピンオフ作品、みたいな感じであります。
「大酔侠」を観ていなくても全然問題はないですが、
観ていると金燕子についてはどういう人かだいたいわかっているので良い、くらい。
まもなく公開される映画「
功夫之王(邦題:ドラゴン・キングダム)」では
ジャッキー・チェン
ジェット・リー
リウ・イーフェイ
ファン・ビンビン
といった有名キャストが、それぞれ有名人を演じて夢の競演!みたいな、
ありていにいうと「スーパーロボット大戦」的な映画と思われますが(わかる人限定)、
この中でリウ・イーフェイ演ずる「ゴールデン・スパロウ」というのが、
この金燕子なのであります。

ところで、この金燕子のバンザイポーズは今度の映画でもちゃんと再現してくれるんでしょうか?

なにやら

気がつくといつもこの構え(笑)なんですが…
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閑話休題
もともと一作目「大酔侠」を観たのは「功夫之王」とは別に関わりはなく、
なんとなくで観たら、たまたま元ネタのキャラが出ていたことを知ったという程度なのですが、
もうすぐ「功夫之王」公開も近いことですし、
予習的なノリも兼ねて、今回、この続編を観ようという段になった次第です。
以上、前置き終わり。
で、この映画の内容はといいますと、身も蓋もない言い方をすると
江湖を股にかけたハタ迷惑な三角関係ばなしです(本当に身も蓋もねえな)。
すいません、正直、映画としてはいまひとつでした(^^;
たぶん、これは「期待していたもの」と「出てきたもの」が違ったということなんだろうなぁ。
てっきりタイトルにもなっている金燕子がメインで
ばったばったと悪役を切り倒したり、ぴしゃりと事件を解決したり…というのかと思いきや、
ふたを開けたら出てきたのは
>江湖を股にかけたハタ迷惑な三角関係ばなし
だもんな〜(^^;
というか、基本は金燕子よりも、
ジミー・ウォング演ずる銀鵬

のほうに重点を置いた作りになっていますので、
最初からあまり「大酔侠」の続編、としては考えないほうが良さそうな感じがします。
(ドラマそのものについては、
良くも悪くも前作のほうが武侠モノらしかったと言えるのですが…)
そういう視点で観れば、また違った感想にもなるのではないかと。
この銀鵬というキャラクター、人物設定的には某・金蛇郎君に近いので、
そういう系に抵抗がない人なら割と普通に楽しいかも知れません。
これはこれで、見せ場は多いですし。
金燕子のパートナーを務める韓滔も

主役クラスの人では珍しく(と思うのは私だけ?)、
得物は鞭(鈍器のほうの)です。

この殺陣はそれなりに新鮮で楽しかった。
そうそう、鞭って殴るだけじゃなくて、突き刺すのにも使えるんだよね。
ついでに、あまりにも若すぎてぜんぜん気付かなかったんだが、
韓滔の師弟の“飛狐”老三(写真まんなか)、

コレ午馬かよ!
わ、若いな…@@
というわけで、
以下は、あんまり上に書いたような
「そういう視点」からは観ずに鑑賞した上での感想となります。
ネタバレ↓
・なんつーか、ツッコミ目的として観るぶんには
確かにツッコミどころがてんこもりで美味しい作品なのかも知れませんが、
真面目に観るとちょっとつらかったな〜(^^;
年代モノというのもあるので、仕方はないのかも知れませんが…
・だって結局、おはなしなんてあってないようなもので、
銀鵬の捻じ曲がった意地&恋心と
昔の男と今の男の間でどっちつかずの金燕子が
行く先々でドタバタを…ってだけなんだもんな〜(^^;
・で、しかもこの銀鵬の奴、
要するに金蛇さんばりの過激復讐男(悪人は根絶やし、皆殺し、命乞いなんざ即・却下!)なわけで、
そういう人殺しさんは、私、個人的にちっとも好きになれないのです(笑)

いくら悪党が相手だからって、これは、ねえ…(^^;
しかも直接被害を受けたとかじゃなくて、
自分からいきなり相手に喧嘩売りに行ったかたちだし…
江湖人じゃないかたぎのお宅にまで押しかけて皆殺しだし…
いや、まあ何度も言うけど、ツッコミ入れる分には美味しいんだが…
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・しかも、銀鵬は置いておくとして、
金燕子&韓滔組のほうも
明らかにこっちから喧嘩を売りまくっておいて
(売ったのはそもそも銀鵬ではあるんだけど)、
勘違いなんだから「あんたら少しは話し合いなさい」という
初歩的なツッコミはともかくとして、
基本は正義の味方のはずのこの人たちも、問答無用で相手殺しちゃうんだよね〜(笑)
しかも戦意喪失して逃げる相手を、二人がかりで追い詰めてトドメを(笑)
・やっぱこの辺の、純・勧善懲悪ちっくなノリが年代モノの致命的な弱点
(弱点というより、私の好みとは相容れないところというべきか)なのかも知れんな。
・まあそもそも真面目にストーリーとか考えちゃいけない作品ってことなのかも知れませんが、
そうなると結局
殺陣、アクションの立ち回りを楽しむ
ツッコミを入れつつ楽しむ
この二本くらいしかなくなってしまうんですが、
前者は正直、これもやっぱり年代モノということで、
今見ると、厳しいとまでは言わないけど、それなりのものだよなーという感じだし、
ツッコミを入れつつ…のところについては先に書いたとおりだ。
・もともと金燕子って、そりゃ確かにそこまで強くはなかったけど、
少なくとも今回みたいな「恋する乙女」ってのは、
やっぱなんかちょっとちがうよなー(^^;
その辺で、
原題の「金燕子」、邦題の「大女侠」
どっちも看板に偽り有りだ。
あれか、「樊於期傅奇」にしちゃうと客が呼べないから
とりあえずタイトルは「荊軻傅奇」にしとく?みたいな。
そういうノリ?(爆)
・まあ、あんまり深く考えたりはせずに、
銀鵬の不器用で熱い生き様や
韓滔の男としての意地やら
その辺を「感じる」のが
たぶん正しい楽しみ方なんでしょうね。
・「会いたいから」って理由だけで
金燕子の名を騙ってあちこちに喧嘩を売りまくる銀鵬には爆笑しましたが。
つーかそもそもお前、いったいいくつかんざしパクってあったんだよ!
・そしてさんざんすったもんだの末に
「私、本当はあなた(小鵬)のことが好きなの」の告白にも噴きました。
韓滔、すぐ隣にいるのにね(笑)
真っ向勝負では全くかなわず、手違いで相手に致命傷を与えちゃって、しかもこの仕打ち(笑)
いや〜、なんとも、哀れです(^^;
・しかしどうも私は最近、「男装の麗人」のほうが
普通の格好をしている女性よりも萌え対象に近いみたいだ。

いろいろ病んでいるのかな…@@
・なんだかまとまりのない感想になりましたが、
まあこんなものかなと。
たぶんもうちょい目が肥えてから観たら、また違うんだろうな。