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というわけで、鑑賞終了しました。
山西電視台製作の古装ドラマ「楊家将」でした。

91年産というソフト的にはやや年代ものでしたが、
やはりところどころに「こなれていない」感はあり
その辺はある程度は考慮しての鑑賞でした。

ネタバレ抜き部分にこれまでいろいろ書いてきたのを見るとわかると思いますが、
とにかく、「キツイ」おはなしでした(^^;
こう、「国家のために」「恩義に報いるために」
ひたすら艱難辛苦を耐え忍び、戦い続ける。
そーいったノリが基本的にずっと続くので、
特に鬱展開への耐性が低下している時期に観ると、かなりきついものがありました。
なにもここまで何が何でも鬱展開にすることにこだわらなくても…と
突っ込みたくなるようなときもありました(笑)

とはいえ、そんな嵐の中でも鑑賞を継続する原動力となったのは、
やはりこれも何度も書いてきましたが、
この「楊家将」という物語、それを、作っている側が
本当に好きでドラマを作っているんだな~
というのが
観ていて画面の中から伝わってきた。
それが結局のところ一番大きいでしょう。
いろいろ言いたいこともあるのですが、
そこを考えると、あまり辛い評価はしたくないという気になるのは事実です。
そしてそういう気にこちらをさせてくれるというのは、
ことのほか、大きなことなんじゃないかなーと。
そう思う次第であります。

そして一話が三十分というコンパクトさ
これもまた鑑賞継続の助けとなっておりました。
なにしろ、たとえその回が鬱展開だったとしても、
三十分しかないわけです。
延々と四十五分耐える必要はない(笑)
気がついたら終わっていた、ということが割とよくありました。
この尺のドラマは、とりあえず他には知りませんので、
次の作品に取り掛かるときに、ある種、時差ぼけみたいな感じになりそうだなーと
いまからちょっと危惧しております(笑)


てなわけでネタバレ抜きの総括をしますと、
話としての好き嫌いや、年代ものということを考慮に入れた上で、
「良いドラマであった」とは言えるのではないでしょうか。
・元ネタ(原作)が好き
・古装が好き
・北宋あたりの時代が好き

このあたりなら、まあ良いと思います。

…と、無難にまとめましたが、
まあそれ以上のことを書こうとすると
どうしてもネタバレになりますので、それはこの先で(^^;


以下ネタバレ込みで↓


・ストーリー
とにかく、最終回に書いたことがかなり大きいです。
「終わり悪ければ全て悪し」ではないですが、
そのせいで評価がガタ落ち(^^;
ほんと、なんであんなひどいまとめ方(いや、つーかまとめ、というよりも、
まとめたものを、改めて散らかしたと言えるか)をしちゃったんだろう…

まあテーマ強調ということなのかも知れんけど、
ようやくあそこまでこぎつけたんだから、
せめて最後くらいすっきり後味良く終わらせて欲しかったよね(^^;


基本的には、各話感想に書いてきた感じのことがそのまんまでしょうか。
楽しいときは楽しいんですけど、
この「楊家将」の場合、
だいぶ雑多なところがあった「水滸伝」(それがあっちの良さでした)よりも
さらに主題である「お国のために、自分を捨てて忠義を尽くすこと」
その偉大さ(あるいは愚かさ?)が強調されて描かれておりました。
(ことごとく、何かにつけてアフォな皇帝なんか、まさにその最たるものですね。)
(↑だからこそ、そんなアフォにも忠義を尽くすということの大変さが引き立つという)

そのおかげで、観ていてとにかくストレスが溜まることが多かったなーという印象です。

とはいえ、あまり極端に宋や楊家側に肩入れすることなく、
契丹族と漢族の、民族としての生存を賭けた戦い、という観点で見ると
確かに楽しくはあったんですが。

要するに、もうちょっと鬱展開に頼って話を進める割合を減らして
軍記ものとしての側面を強くしてくれたら
まだ良かったんじゃないかなーというところかなぁ。
まあ、原作ありきの作品なので、
これについてはあまり突っ込むのはフェアじゃないかも知れませんが。

あと、展開の中で、おはなしが個人レベルになると、
割と普通に楽しめた。
(個人で行動して、出来事に遭遇するようなパターン)
これは、さっきから何かと引き合いに出すけど、
「水滸伝」なんかも同じだね。

そういえば、物語の主題となっているイデオロギー的に、
ちょっと「水滸伝」と似通ったものがある気もしますね。
そのイデオロギーに、現代の我々がなかなか共感できないという点も含めて

(ついでに「水滸伝」つながりで思い出したけど、
楊志があれだけ不幸なのって
楊家の子孫としての芸風だったんだね(笑))



・音楽
音楽は、良かったです。
遼軍の場面になると毎回かかる、
「ディーーーーーーーーーーーー (ラッパ)パ~パ パ~」のあの曲
やっぱホルンとかトランペットとかをああいう風に使われると、
実にエピック感がこみ上げてきて、うれしくなってしまうのです。
オーケストラを使った戦いの場面の曲も良かった。

そしてOP/EDをアレンジしたものが劇中で、
しかも結構ピンポイントで効果的に流れたのもポイント高いです。
(やはりこのパターンには弱い。)
全体的に、音楽は良かった。

ただ、OP/EDといえば、惜しむらくは、歌詞が表示されなかったことかな~。
だいたい三十回以上も聞いてればなんとなくはわかってくるんだけど、
ちゃんと文字で確認してみてみたかったというのは、やっぱりある。

音楽とは違うけど、格闘戦の場面でのSEは、
やっぱ年代ものだなーという感じだったね(笑)
「ボシュ!」「ドシュ!」「ズゴシュ!」って、
空振りしてるだけなのにすごい鈍い音が響きまくっておりました。



・アクション
アクションの場面が割としょっちゅう入れてきて、
この辺はやはり、基本はあっちのエンターテインメント作品なんだよなーと実感しました。
ただやっぱ、年代ものということで、
どうしても今見ると、映像的に厳しいよね(^^;

中央電視台の「水滸伝」ばりにアクションに力を入れていたら、
もっと楽しかっただろうなーというのは、
なにしろ見せ場っぽいところが多いだけに、折に触れて思った。

大規模戦闘における陣形合戦なんかは、
これもやっぱり各話感想に書いたとおり、
年代ものなのでどうしても「見た目で」どうなっているかはわかりづらいものがあり、
残念であった。
当時はまだCGなんてなかった時代だから、それは仕方ないとして、

でもちょっと考えてみたのですが、
例えば、いまドラマを作るとしても、
こういった合戦シーンでCGを使えることって、あんまりないですよね。
合戦シーンに限らず、CGの全体的な技術レベル的に、
やっぱり欧米なんかとは比べ物にならんので
TVドラマで使われるよーなものは
どうしてもしょっぱい出来になってしまうという。
それこそ、映画とかのスケールになれば
もっと予算をたくさん使って、クオリティも違ってくると思うのですが、
うーん、この辺が、TVドラマ(むこうの)という媒体の今の限界なのかなー。
まあ、話がそれました。



・キャラクター
鬱展開でgdgdな中、鑑賞を継続する意欲の一つとなったのは
やはりキャラクターの魅力であったことは言うまでもないでしょう。
実写は、これがあるから強い。
ナマの演員さんというのは、やはりそれだけでパワーがあります。
ひきつけられるものがあります。
たぶん活字で読んでいるだけだとそこまで印象に残ったり、
感情移入したり、好きになったりするほどのものでもないよーな
ちょっとした端役のキャラクターでも、
目の前に「顔」があり、生きた人間として動いているのを観ることによって
ずっと身近に感じられるようになるんだな。
それほど目立った活躍もないんだけど、楊洪さんとか、呂鐘先生とか、蕭天佑とか、
憎まれ役だったのかも知れないけど王欽先生も割ときらいではありませんでした(笑)
こういうのは、やっぱ実写ならではの良さだと思います。

そういった人たちが、劇中で死んだり、苦しんだり、
あるいは喜んだりする様子に
一緒になって一喜一憂できるのであり、
そこにドラマを観る楽しみのひとつがあるというのは事実であろう。

…まあ、だからこそ、一番最後に
それを全部うっちゃって、皆殺しで〆てきたのには
どうしたって怒りがこみ上げてきたわけなんですが…(^^;


ただ、ストーリーの中でのキャラクターというと、
やっぱり、掘り下げ方としては
全体的にいまひとつ浅いかなーというか、流しただけというか、
そういう風に感じられるところはありますね。これは前にも書きましたが。
もっと意識して、人物の掘り下げというのが
できたんじゃないかなーと思われる部分は多々ある。

この辺は、前に書いたように、
「実写化したことで満足してしまっている」
あるいは「実写化しただけでいっぱいいっぱい」
そーいったところはあるよなぁ。
まあ、ドラマによって、それぞれ主題というものがあって、
このドラマの場合は、ひととおり最初から最後までを描くというのが
ソレだったのかも知れんのだが。


最後に、私が最も好きだった人物を挙げておくと、
呼延賛、八賢王、蕭銀宗あたりがやっぱり来るだろうか。


呼延叔叔は、とにかくドロドロした展開になる中、
その裏表のない真っ直ぐさがとても好ましいというのは各話感想に書いた通りだし、
王爺との絡みも楽しかった。



王爺は、「心得た人」っぷりが素晴らしく、佩服しっぱなしであった。
ボンクラどもではなく、アナタが天子になってくださいと、何度思ったものか。



そして太后は、もういまさら特に何かを言うまでもなく、
物語中、最も器が大きく、ブレがなく、格好良いお方でした。

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