楊家将32(完)

なんだこのはなしは@@


第三十二集 救国

◎できごと

最終話につき割愛



------------------

◎かんそう

・ええと…
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
すいません、なんか引きつった笑いが…



なんなんでしょう、このおはなしは?(笑)
すっかり油断しました。
油断していたところをヤラレタ。
一気に内力を持って行かれました。正直、ナメてた。
あくまで、最後まで、それかよ!という。
ぜんっぜん、わかりません。
これで、アリなんでしょうか?(笑)


・つーか、最後の五分か十分か、
その辺がなければ、こんなことにはならなかったんですが(笑)
正直「時間を返せ」と言いたくなりました(笑)
が、かろうじて言わなくて済んだのは、一話の時間が少なかったことと
全三十二話という割と短めだったということから、「時間を返せ」とは言いません。
でも、言わない理由はあくまで「短くて済んだから」というだけです。

イメージでいうと、なんとかボロボロになりながらも畳んだ風呂敷を
最後の数分でぜんぶ床に中身ごとブチ撒けた
って感じですかね(笑)
これは、ないだろ〜(^^;


+++++++++++++++++++++++++++

・とりあえず、ベッドに寝転んでジタバタしながら「ないだろー」を連呼すること数百回、
その後、乱れまくった内息にハーハー動悸に苦しみながらも
ひとまずお茶を飲んで落ち着いたので、以下、順に見ていきましょう。

・まず冒頭、
内乱勃発のために、宋と和平して本国に戻らなければならなくなった、と。
四郎は前々回あたりからキャラクターとして突き抜けたので
割と安心して観ていられる。それは良いことだ。


・で、西夏の宣戦布告を受けてあわてふためく宋の朝廷
ええと、まず今回最初の突っ込みポイントだが、
呼延丕顕、死んだのかよ!

・あんなに号泣して抱き合っておいて、
「やっぱり自責の念が強くて自害しました」って…(笑)
えー?(^^;

・つーか、呼延家が途絶えちゃったら、
後の世の呼延灼将軍とかは誰の子孫ってことになるんでしょう?
それとも呼延賛のオッチャンの子供って丕顕だけじゃないのか?

・なんにせよ、そのせいで呼延賛の病気も重くなってしまったということで
無駄に鬱展開にしてくれたわけで
(他にいくらでも理由はつけられるだろうに、
わざわざ後味を悪くしないでいただきたい)、
そもそも前回でいちおう決着のついたはずのものを
またひっくり返す意味というのがとてもご都合主義的に思えるわけで。
まずマイナス一点。


++++++++++++

・で、次、「困ったときの楊家頼み」で
ゴチャゴチャとやる場面なんだが…

・ここは、割と「おはなしとして、伝えたいこと」というのはわかる一場面だ。
というのも、佘賽花以外の全員が意見が一致していた通りに、
普通に考えて、どう見たっておかしいんだよね。
「喉元過ぎれば」式に、戦いが終わると讒言受けてボコボコに弾圧して、
そのくせピンチになるとすりよってくるという皇上は
明らかに、度を越えているわけで(笑)

・だから「あんなアフォに尽くすことはない」というみんなの言い分は、
至極尤もであって、
ここで一人、「忠義を尽くすべきだ、逆らうなら死刑」と言ってのける佘賽花は、
少なくとも観ているこちらとしては、まるっきり共感できない。

・が、ここまでコントラストがはっきりしていると
逆にわかりやすいわけで、
これは要するに、確か墨子(だったっけ?
一番最近耳にしたのが「尋秦記」なので怪しいが^^;)が言ってたように、
『兄弟が何人かいるんだけど、一人以外は、全員働かず遊んでばかり。
しかし、最後の一人が働かないことにはみんなが食べていけなくなるわけで、
ここはその一人が働くのが正しいことなのだ』てな話があるが、
そういう考えを、実践してみせることの厳しさ、
そして実際にやることの偉大さと、そういうことを言いたい話なのだね。

・でも、心情的には、どう考えても
「何このババア、忠義バグかよ」といいたくなるんだよね(^^;

・たぶん、
「ふてくされるヒマがあったら、
ボンクラどもに楊家の意地を見せつけてやるんだわよ」といったよーな、
ある種、自己本位な主張、信条に基づいての選択だとしたら、
むしろ逆に受け入れやすかったかも知れない。

んが、
ここでは、どう考えても皇上というのがアフォの自分勝手のどーしよーもないやつとして
ずっと描かれているわけで、
となるとそんなアフォに忠義を尽くすというのは、
まさに「」直、馬鹿でくだらない行為にしか見えないのだ。

それを、いちいち臣下の勤めとか忠義とか、
そーいったアフォな題目を持ち出してくるから
野暮ったく感じるのかも知れないな。


・で、そんなアフォな考えを、自分が勝手に凝り固まるなら勝手なんだが、
他の望んでもいない(そして納得もしていない)家族の人たちに強要するから、
またムカツクんだよな〜(^^;

・まあ、確かに、「一家の長」として、
一家の方針、行くべき道を示す、定めるという立場にある以上は、
それで正解ではあるのかも知れんのだが…

・しかし、そんな愚かでくだらない選択によって
(選択したのは勝手だけど)、
大事な家族を死に追いやったというのは、事実なわけで、
となると、送り出す段になって悲しそうな顔をしてるのを見ると、
なにをいまさらかわいそぶってやがるんだ?
半分近くはアンタが自分で招いたことだろーが、と
やっぱり腹が立つのであった。


++++++++++++++++

・と、ここで一旦、場面が切り替わりまして、
佘賽花への不信や苛立ちもだいぶ高まってしまったので
一呼吸置いた。

・二十年近くぶりに里帰りした四郎の場面は、
音楽を使わないことによって、実に見事に効果を演出していたと思う。
四郎に感情移入できるモードになっていたのが幸いして、
ここはだいぶじーんと来ました。

・ところが、その後の、ババアのアレっぷり
またもや、先ほどせっかく一呼吸置いて収めた怒り、苛立ちが
ふつふつと湧いてきてしまいました。

・もー、ほんと、いい加減にしろよ、と。
こんな風に、表向きはイヤミたらしく拒絶しておきながら、
夜になったら蝋燭で顔を照らして密かに嗚咽とか、
いや、確かに、描写としてはおかしくないんだが、
ここでもやはり「自分で選択したことのくせに、何をかわいそぶってやがる」という
怒りの気持ちばかりが先走ってしまうのであった。はあ。


・遼と宋が和議を結んでしまうとなると
スパイさんとして暗躍していた王欽は
当然、主人のほうから処分されてしまう可能性が高かったわけで、
このオッサン、結局一人で勝ち逃げしてしまったのには笑った。
王先生、ほんとずるいな〜(^^;


・そして和議の場面、
先ほどは四郎とのことでだいぶイラッとしていたものの、
ともあれ、もう母子で和解したということで、
佘賽花への怒りもとりあえずは忘れられており、
瑤娥と蕭銀宗の再会、そして続く和解によって、
お互いに、お互いの子を預けあうというこの構造は
決してここまでの長い旅が無駄ではなかったと感じさせてくれて
いや〜、めでたしめでたしですね、と
三十二集を乗り越えてきた感慨に
じっくりと浸っておりました。





・そう、ここで終わっておけば、
「途中でいろいろ鬱なところもあったけど、まあ良い話だったよな〜」で済んだのですが…



+++++++++++++++++++++++;


・で、問題の最後(笑)
いや〜、ないだろ〜(^^;

・西夏軍の前に全滅、
延昭、宗保、孟良、焦賛、張元、岳勝、その他みんな討ち死に〜☆
って、オイ!


・いや、なんか、もうぜんぜんわかりません。
この部分を入れた必然性は??

せっかく、まずまず気持ちよく終われそうだったのに、
いきなり冷や水を浴びせるというか、
寝ていたところで頭をかなずちで叩かれるというか、
そんな仕打ちをする理由って、いったい何?!(笑) (←もう笑うしかない)
ひどいよこれは。ひどいよこれは。


・「やっぱり楊家に頼むしかない」で、
憔悴しながら出陣する佘賽花以下楊家の女たち…
うーん…(^^;

・あくまで、国のために忠義を尽くす、と、
それを強調したかったんでしょうか?
最後の最後に、おはなしとしての体裁や余韻を捨ててまで?
そりゃ確かに、楊継業トーチャンのころからずっと一貫はしてますが…
なんかもう、たいがいにしてくれという感じなんですが…(^^;


・あるいは逆に、そんなものに命を賭けたところで、愚かで虚しいことですよと、
それも表現したかったことのひとつではあるのだろうか?

その場合は、三十二集もかけて、そんなもん見せられる方の身にもなってみろ
言いたくなってしまいますが…(^^;




・最後に、宗保と桂英の息子、楊文廣が残り
(まあこれは次代へ引き継がれるもの、という象徴なんでしょうね)、
年老いた楊洪がその手を引いて天波楊府の扉を閉め、
そのままエンディング…という流れは良かったです。これは好き。








では、次でまとめ総括をやって終わりにしますか。
はあ、ほんと疲れた…

 
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コメント

明あたりの小説を見てみますと、この後の代の話も語られているようです。但し、その部分は、前半部分ほどに面白い話ではないようで、このドラマで割愛してしまったのもそのためかもしれません。とはいえ、やはりこの結び方はいかがなものでしょうか。何分古い作品なので致し方ないのかもしれませんが、折角の力作が最終回で急に落ちてしまったのは惜しまれますね。まあいくらか救いはあるのかもしれませんが。
by: 静香山人 * 2008/07/14 09:56 * URL [ 編集] | page top↑

こちらではどうもはじめましてです。

まあ、私も最終回を見てドン引きしたクチなんですが、元ネタからして「報われない忠義」がテーマになっているのと、ハッピーエンドにしちゃうと京劇などで有名な「十二寡婦征西」の話につながらないということでああいうラストになっちゃったんじゃないかと(^^;)

でも楊排風まで死なせることはなかったのになあと思います。
by: さとうしん * 2008/07/14 20:28 * URL [ 編集] | page top↑
Re:
>静香山人さん
あ、この終わり方は静香山人さん的にもやっぱりNGなんですね(^^;
あんまり辛めのことを書くのはちょっと気が引けたのですが、
そうですよね、やっぱりこれはないですよね(^^;


>さとうしんさん
やっと終わりました(^^;

>「報われない忠義」がテーマ
あー、やっぱ最初から普通にそういう仕様だったんですね…
それにしても、どうせドラマなんだから、
先のこととか考えずに、単体で勝手にまとめてくれても良いのにと思いました。
(「水滸伝」なんかちょこちょこそういう要素入れてましたし)
でも逆にハッピーエンドにしちゃうと、やっぱ原作ファンからは怒られるんでしょうか?
それにしても、「ハッピーエンド」というにはすでに十分傷を受けてたので
落としどころとしては十分妥当な気がしたんですけどねえ…
by: Manbo * 2008/07/14 21:11 * URL [ 編集] | page top↑
ここで終わり?
 という感じでしたね。 確かに静かに楊府の門が閉まるというのは良い終わり方かな・・・とは思いましたが、山西の茫々たる大地で不条理さを越えて戦い続ける「楊家」の人々・・・が最初はテーマと思ったので、途中「お屋敷でのお話が長い」ところと、このエンディングには少々違和感がありました。
 それで余計「メタ」的見方をしてしまったわけで(苦笑)。 カタルシスという点でせめてエンドタイトルで女将達が大活躍するシーンがほしかった、というかあと何集か足して「そこまでやって」みたいな・・・。
 
by: Mario * 2008/07/14 23:13 * URL [ 編集] | page top↑
>Marioさん
確かに
>不条理さを越えて戦い続ける「楊家」の人々
というのはテーマのひとつですよね。
(ただ、その割には始終一貫して遼のほうにも結構尺を使っている感じでしたので、
そういう点ではややぼやけたところもあるかも知れませんが。)

テーマであるところの、不条理を越えて戦い続けたその先に何があるのか…
というところを見せてくれたら良かったのになぁ、という点が、私としては残念でした。
まあその辺は観た人がそれぞれ感じ取ってくださいということなんでしょうが(^^;
でも、少なくともその一つの結実した形としての
「四郎と瑤娥の交換」の場面があったと受け取ったわけで、
そこを、なにもそういった余韻をご破算にするよーな慌しい終わり方にしなくても…(^^;
というのは、やっぱり思ってしまうのであります。
台詞だけで「これまで(観客である我々と)一緒に戦っていた人たち、みんな討ち死にしました!」とか切り捨てられてしまうと、
すごく「裏切られた」と感じちゃうんですよね(^^;
うーむ…(^^;

人物含め、ビジュアルイメージはこれですっかり刷り込みされてしまいましたが、
でも、改めて、今のクオリティでもう一度
ちゃんと作り直されたものを観たいなぁと思ってしまう作品でありました。
by: Manbo * 2008/07/14 23:48 * URL [ 編集] | page top↑

>でも台詞だけで「これまで(観客である我々と)一緒に戦っていた人たち、みんな討ち死にしました!」・・・・
 これだよね、戦いのシーンで逝くならともかく。 やっぱり違和感はあります。
>今のクオリティでもう一度作り直されたものを観たい
 同感。 色々改編ドラマはあるようですが・・・直球勝負を見たいです。
by: Mario * 2008/07/14 23:56 * URL [ 編集] | page top↑
>Marioさん
>戦いのシーンで逝く
まあ、かといって、それでまた戦って全滅していく様子を逐一見せられても、
それはそれで鬱になりそうなんですけどね(^^;

たまには、観終わって「ふう、良いものを観た」と
ほんわか幸せな余韻に浸れるよーな古装劇が観たいんですが、
なんですかね、やっぱそういう風な話は絶対作ってはいけないといったよーな
お約束みたいなものがあるんでしょうか(^^;
by: Manbo * 2008/07/15 01:08 * URL [ 編集] | page top↑

>原作ファンから怒られる
そう一概にも言えないのではないでしょうか。そもそもこの話には、特別に原作というのは無いのですから。いちおう小説はあるのですが、これがどうしようもない稚拙この上ない失敗作なのであります。
別に十二寡婦征西にこだわる必要はないと思います。早い話が北方謙三氏の作品にしても、この部分は無いのですが、それでも現地の方々からはだいぶ評価されているようですし。やはり六郎の世代で終わらせたいなら、宋遼両国の和睦でピシッと終わらせるべきではないでしょうか。尺が足らないというなら、最後に楊一族が文武百官居並ぶ中で皇上に認められ賞されるという、亡き横山光輝氏の「水滸伝」にも似た結末でも悪くは無いかも知れません。もし十二寡婦征西にこだわるとしたら、もう二、三話追加して西夏との合戦を描き、ここに宗保の遺児も絡ませて、最後にはこれにも大勝利した楊一族がこれまでの楊家の運命を思い、都を退去し山西へと旅立っていく、というのも考えられなくはないのではないでしょうか。小説では天門陣を破るあたりから破綻しはじめており、それをこのドラマでは何とかすっきりとまとめているわけですから、西夏との合戦の部分も何とかできたはずだと思うのですが。とにかく、結局よりによってあれでは、これまでの楊家の長い道のりはなんだったのだ、と言いたくもなります。全体としてのクオリティは決して低くはないだけに、実に遺憾であります。ああなってしまうところに古い作品の限界があるのでしょう。妄言多謝。
by: 静香山人 * 2008/07/15 09:49 * URL [ 編集] | page top↑
>静香山人さん
ほほう、わかりやすい解説、ありがとうございます。
同じ原作ありでも、水滸伝や三国演義なんかとはだいぶ違うんですね。

>宋遼両国の和睦でピシッと終わらせるべきではないでしょうか
そうですよね、ここで終わればそれだけで十分だったよなーと返す返すも思います。
(山西隠棲エンドもしみじみとした感じで良さそうですね。)
昔から、映画なんかを観てもやっぱり「終わり方」っていうのは
そこへ到達するまでの過程に比べると、ぜんぜん重視されていないようなきらいがあるように感じます。
日本人だからとかそーいった感覚の違いなのかどうかはわからないのですが…
「全部の事件が終わって、関わった人たちの行く末を描いて、そこから余韻を残して終わる」
といった締めを、いつもわかってはいても期待してしまうのですが、なかなか…(^^;
by: Manbo * 2008/07/15 20:40 * URL [ 編集] | page top↑

余計なようですが、ついでに申し上げておきます。小説(北方氏のではなく、明代に著された「楊家将演義」であります)は天門陣を破るあたりから破綻しはじめている、と申しましたが、小説のこの部分では、仙人の鍾離権と呂洞賓がかなり唐突に登場し、呂洞賓が天門陣を敷く、という展開になり、そのあとはこれまでのリアルな展開と全然違ったいかにも荒唐無稽なストーリになっているのであります。あまつさえ、その後で四郎が宋に内応したため遼が滅ぼされ、蕭太后が自害し、王欽が陵遅に処せられるという史実とだいぶかけ離れた決着のつけ方になっているようです(こういう所で史実云々という点を突っ込むのも野暮なのかもしれませんが)。
by: 静香山人 * 2008/07/18 09:37 * URL [ 編集] | page top↑
>静香山人さん
>そのあと
うわ〜…(^^;
あそこまで恩を受けておきながら四郎に裏切らせたら、
かなりどうかという感じですが…(^^;
異民族相手だから別にモラルとかは必要ないという考えっぽいのは
いかにも当時な感じがしますね。
で、王先生は陵遅刑ですか(^^;
ドラマでのトンズラENDも史実を脱線しちゃってる気がしたんですが、
もうそういうレベルじゃないですね(笑)
というより、まさにみなさんの仰られるとおり、
原作に比べたらドラマのほうがずっと真っ当にまとめてたんですね(^^;
by: Manbo * 2008/07/18 14:03 * URL [ 編集] | page top↑

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主に武侠ドラマ/古装ドラマの感想ブログです。
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「ツンデレ美少女」と「ツンデレ頑固親爺(髭あり)」では割と迷わずに後者を選ぶような人間です。頭を使うのはとても苦手なので思ったことをそのまま書き散らしているようなことが多いです。
古い記事でもコメントなどおきがるにいただけるととても喜びます

現在鑑賞中

→大唐游侠伝


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