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2008.05.30 大酔侠
大酔侠
1966年 香港
原題:大酔侠


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むかしむかしのこと(たぶん宋代?)。
囚人護送中の官兵の一隊が盗賊たちの襲撃を受け、
隊を率いていた役人が人質として連れ去られてしまった。
牢に捕えられている首領の引渡しを要求する盗賊を相手に、
官府は江湖でも名の知られた侠客「金燕子」に事件の解決を頼んだ。
金燕子は盗賊たちのたむろする酒場に乗り込むが、そこへ一人の物乞いが姿を現した…
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観終わった後で調べたら、製作年度こんなに古かったのか!と驚きました@@
66年てことは、まだ金庸先生が現役時代じゃないですか。
打狗棒とかおなじみの小道具も映画の中に出てきてましたが、
「射雕」が57年発表ですからネタとしてもまだ結構ホットだったんですね。
それをそのまま使ってしまうというのは、ある意味すごいですが…(笑)
(これって金庸がオリジンなんですよね?)
しかしそんなに古い作品の割には、絵はだいぶキレイだった(あくまで「割には」ですが)
というのは、でじたるりますたーとやらの効果なのかな。

武侠ものではあるのですが、
主人公(金燕子)の立場が「官」というのは、ちょっと不思議な感じです。
一般的な武侠ものだと、冒頭の場面で囚人護送の行列なんかが出てくると、
普通は主人公は「囚人を助ける」側ですからね。
その辺は時代(映画が作られた)的なものというよりも、
どうも監督が意図して武侠もののセオリーを外した、ということのようですが。

それはさておき映画ですが、そこそこ楽しめました。
話運び自体は奇をてらったりはせず、基本に忠実…という感じなので
まあ、安心して観れます。
主人公の金燕子は、女侠なんですね。

これも(撮られた)時代を考えるとだいぶ意外な感じ。
まあ男装がデフォルトというのはお約束ですが(笑)

でも双剣で華麗に戦う姿はやはり格好良いです。

アクションについては、さすがに年代ものということで
あまり期待はできませんでしたが、
「日本の時代劇的な技法を取り入れた」というのは納得です。
一連の動きにおける静(溜め)と動(爆発)のコントラストなんかは、特にそう感じられました。
あとカット割りなんかもね。


あとはもう一つの見どころといえば、
どこかで見覚えのあるこの技…


はい、丁大哥の必殺技・消火器アタック@連城訣ですね(笑)




というわけで今となっては「なつかし作品」的な趣きもあるので、
とりたてて特にオススメ…というものが何かあるわけではなく
あえて今観る意味というと微妙な感じはあるのですが、
武侠ものが好きなら全く退屈ということはない、という程度でしょうか。
年代ものの時代劇っぽい様式美というのは、確かに感じられます。
それはそれで、なかなか好ましいものです。
あとは出演者が好きとか、製作者に興味があるとか、その辺ですかね。


以下ネタバレ
・笵大悲(酔猫)は師兄の了空大師は自分よりもずっと武功は上だ、と言っていたのですが
結局、直接対決の場面では何の策やギミックもなく
普通にそのまま倒してしまったというのは
なんというか、いかにも武侠もの的な大雑把さと言えるだろうか(^^;
この辺は突っ込みどころだったな。

・最初に寺に乗り込んだ際にやられてしまい、
敗走したところを笵大悲に助けられた金燕子だが、
気がついた彼女が笵大悲に対してキレていたのも、ちょっとわからなかった。
なんで?
力があるのに手助けをしてくれなかったからってことなのかな。

・笵大悲と了空大師は同門で、
掌門の証が打狗棒と言っていたが、これは丐幇とは違うのか。
確か青竹派と言ってた気がするけど。
まあこの辺は厳密にディテールにこだわるところでもないか。

・金燕子は最初、酒場の場面では男装していたわけで、
それについては「周りから男だと認識されている」ものだと
観ているこちらとしても了解していたんですが、
その後、寺に乗り込んだ際に男装を解いて普通に女の格好で行ったのに
あっさりと敵には同一人物だと見破られちゃってましたね。
さすがに面と向かった相手が識別できないほど強引な男装の嘘というわけではないのね。
この辺りのさじ加減は作品によってまちまちだから
掴むのにちょっと苦労するな。
まあ些細なことといえば些細なことなんだけど。

・飄々とした笵大悲は格好良いし、
途中から精彩を欠いた感はあるとはいえ金燕子も格好良かった。
(やっぱ男装の麗人というのはロマンだ。)
ただお話的には、そこまで感情移入をさせることなく
割とさらりと流した感じで最後までいってしまったというのは
やはり年代ものならではといったところか。
 
 
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