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武状元蘇乞兒
1992年 香港
原題:武状元蘇乞兒


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清代。名家の跡取り息子・蘇燦は父の溺愛をいいことに豪遊三昧の毎日であったが、
ある日娼館で出会った旅の芸女・如霜に一目惚れしたことから
武術の科挙・武挙の主席・武状元を目指すことになった。
ところが、如霜は実は丐幇の一員であり、
先の太平天国の乱で着せられた汚名を晴らすべく親王の命を狙っていた…
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ふたばさんにDVDをお借りして観ました。
日本語タイトルは「キング・オブ・カンフー」ですが
一応英題は「King of Beggers」なんですよね…
まあ「ベガーズ」では語感が悪いし、
原題通り乞食ではぱっとしないってことで
こういうタイトルになったんだとは思いますが…うーむ@@


それはさておき、
いや~、これはなかなか面白かったです!
やっぱ丐幇ということで、我々武侠迷にとってはとても馴染み深い世界といいますか。
(もちろん丐幇なので、奥義もおなじみの「アレ」だったりします。)


主人公が世の中の不条理に直面し、一度は挫折し、
そしてそこから這い上がって幸福を手にする、という。
時間は一時間半ちょいと軽めなのですが、きっちりと起承転結が盛り込まれ、
これはまぎれもない武侠ものだと実感できてとても楽しかったです。
ドラマなんかだとたいてい終盤になると尺が詰まって、結局駆け足で終わったりして、
あっちの人は基本的に取捨択一というか、あれもこれもとアイデアが出てきて
必要なものを決まった範囲に収めるというのがあまり得意ではないのかな?
といったよーな思いを抱くことも時々あるのですが、
かと思えば全然そんなこともなく、
映画を作らせてみても、こんな風にまっとうに出来ちゃうんですよね。
登場人物も少ないながらもよく描けていて、人物同士の掛け合いも楽しかった。

武侠もの好きなら、普通にオススメです。
この密度が詰まった感じは、ちょっと「黄河大侠」を思い出しました。
(フィルムの質の問題なんだろうけど、
なんとなくざらついた絵も雰囲気が似ているな。)

ところで、後で知ったんですが、
このおはなしの主人公である蘇乞兒こと蘇燦という人って、実在の人物らしいですね。
あと周星馳(ちゃう・しんちー)って名前はよく聞くんだけど、
実はちゃんと観た作品ってこれの他には「少林サッカー」くらいしかなかった。

以下ネタバレ感想↓
・お話の筋としてはとてもストレートなんだけど、
やっぱりいまの時代的なアレとして、
ストレートなのが逆に気持ちが良いというか、そういうのはあります。
変に説教臭かったり、テーマ先行だったりといったものがなく、
冒頭の、良い意味で頭の悪い金持ちっぷりに笑い、
それからどん底に転落して徹底的に惨めな様子になることでタメを作り、
そこから最後の逆転に向けてカタルシスが一気に丐幇 解放、と。

・やっぱりテーマとして世の中のしがらみに捕らわれない乞食という
独特のものがあるわけで、
最後も皇帝なんて糞食らえ、というか相手にしない、という感じで
丸くめでたしめでたしで収まったのも良いですね。
よくある「皇上万歳、万歳、万々歳」てな感じの
「皇帝は絶対です」的なまとめ方というのは、やっぱ釈然としないものがあるからな。

・そしてやはりこれは武侠もの好きとしての特権というか、
降龍十八掌や打狗棒といったギミックが
いちいち「おなじみの(当たり前に、そこにある)」ものとして理解でき
ニヤリと出来るというのは、素直に楽しいものである。
(まあいちいちニヤリとしてしまうようでは、
まだまだ私はレベルが低いのかも知れんが^^;)

・主人公の蘇燦も良いが、相方とも言うべき父ちゃんも良かった。
なんかこう底抜けの前向きさというか。
この人は決して能天気なわけじゃなくて(もちろん能天気なところもだいぶあるけど(笑))、
前向きであろうとして、前向きなんだよね。
挫折してすっかり気力を失った息子に比べると
この辺、さすが年の功というか、性格的なものなのか
だいぶ逆境で強かったというか、打たれ強かったのが印象的だ。
もちろん最初の頃の、能天気にボンボン役人やってるのも楽しかったけどね(笑)

 
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