◎できごと1、聶無涯との戦いを経て、荊軻は変わった。
そのことは、自分の命が大切であると感じたことから
他人の命を奪うことも止めるという決意を雲兮の前で彼にさせた。
2、秦軍の包囲を抜けて、死に掛けの曹虎が廃城に戻ってきた。
しかし彼のもたらした知らせは
「魏王は大梁を固めるために、廃城へ援軍を出すつもりはない」こと、
そして「王妃が足を捻挫したため、医師の雲兮を治療のため大梁へよこすように」
とのことだった。
兵士たちは王に反発するが、昊月は頑なに王命に従い雲兮を大梁へ送ろうとする。
しかし高漸離に諭されて、この命令を拒否することを決め、
結果的に魏兵の士気は高まった。
3、そんな中、ついに薬が底をついてしまった。
雲兮はやむを得ず城を抜け出して裏山に薬草を取りに行くが、
秦兵に発見されて捕まってしまった。
荊軻は秦軍の陣営まで城内から地下道を掘って潜入する作戦を立案。
一方、秦軍のほうでも両軍の被害を抑えたい樊於期の考えから
廃城内へと続く地下道の設営に取り掛かっていた。
4、その頃、咸陽では秦王・嬴政が
遅々として廃城を落とせない樊於期に苛立っていた。
いたずらに敵兵を殺戮して反発を招くよりは
統一後の安定のために仁徳による懐柔を説く呂不韋であったが、
嬴政は逆にそんな彼を疎ましがり、
李斯を廷尉の位に就け、目付け役として前線に派遣することにした。
呂不韋はやがて来るべき自分の末路をすでに悟っていたが、
秦の未来のためにと李斯に助言を与えるのだった。
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◎かんそう・前回、だいぶ「やりすぎた」ぶん、今回は武侠色が薄くなっていました。
しかし廃城編ももう結構長いなー。
・ひさしぶりに出てきたと思ったら嬴政はだいぶ頭が悪くなっていて、
逆に呂不韋のほうはまともになっているという(笑)
うーん、三年の歳月が人を変えたのか。
・やはり、「先がどうなるかわかっている」というのは
いま感じている停滞感の原因として
割と大きいのかも知れないな。
それを超える何かがどうも欠けている。
前にも書いたけど、サプライズがないというか。
それで「淡々と…」と感じてしまっているのかも知れん。
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◎人物まとめ・荊軻(けい・か)…刺客田光が斉から引き上げちゃったので
ゴタゴタのなし崩し的に刺客商売も休業というか廃業というか。
やっぱり今回、自分でも言ってたけど
聶無涯というのは、単純に剣に生きていたという点で
荊軻の対比としての存在だったんだね。
いまの荊軻は、「初期の慶児」と「生きた武器・荊軻」のまんなかくらいのところか。
・雲兮(うん・けい)…魏の従軍医「薬がないから外へ行く」って話があったんだから、
荊軻もちゃんと一緒についていってあげれば良いのにね(^^;
なぜ一人で行ったのか…
この人の理想主義は、まったく正しい理屈ではあるんだが、
「どうせ廃城が落ちればみんな死ぬ」というのもまた事実であり、
結果として、その行いも無為なものになってしまっているというのも事実だ。
しかしこの場合は、大事なのは結果ではなく、
その過程において周りに何かを与えることができるかどうかということか。
・高漸離(こう・ぜんり)…旅の音楽家この人は相変わらず一人で高みにいる(笑)
・昊月(こう・げつ)…魏の将軍王の命令がオカシイというのは
とりあえず劇中・外を問わず明らかなわけで、
そんなアフォな命令に従おうとするという時点で、だいぶ株を下げた。
いや、確かに「命令に忠実」ってのは大事なことですけど、
いくらなんでもそりゃないじゃねーか、みたいな(^^;
結果的に翻意したからまだいいんですけど、
そもそも考えるまでもない問題だよなコレ(^^;
→秦の人たち・樊於期(はん・おき)…秦の将軍ここまで相手を弱らせた以上は、
そろそろ正面から攻撃してもじゅうぶん廃城は落とせそうな気がするんだが…
遠征が長期にわたったらそれだけ兵糧の消費だってかさむだろうし…
しかし、今回樊於期が考えているように、
徹底して相手を殺したら、その後抵抗が逆に激しくなるなんてことは
ふつう誰でも考えられそうな気がするんだが、
なぜか「相手は恐怖に怯えて抵抗する気をなくす」とか
オメデタイ考えのやつって多いんだよな〜(^^;
・嬴政(えい・せい)…秦王なんか頭の悪い暴君モードのスイッチが
いつのまにか入っていたようで…(笑)
まあ、メインではないので
ここまでそれほど尺を使われなかったというのが大きいんだが、
こんなもんか。
・李斯(り・し)…秦の長史この李斯は、まるで宦官だな(笑)
・呂不韋(りょ・ふい)…秦の宰相なんか冠を取ったら人格が変わってるような…(^^;
ともかく、もうすぐ魏のほうもかたがつきそうなので、
そうなれば秦の状況に割かれる時間も増えて
この辺りの模様ももうちょい詳しく描かれることになるだろう。
本人じゃないが、先が見えているというのがまたアレだが…