◎できごと1、采に案内された先では男が死んでおり、
焚かれていた香の煙を吸い込んだ荊軻は気を失ってしまう。
気がつくと馬車に乗せられており、その傍らには
「すぐに立ち去るように」との周源の手書きが残されていた。
状況から荊軻は黒幕は采だと確信。
しかしいざ実際に剣を交えると、采は自分から剣を捨てて荊軻の手にかかって果てた。
周源とは采のことであり、彼女は天滅を抜けようとしたがために
組織に追われることになったのだ。
采は愛した荊軻の手によって逃亡生活の終止符を自ら打ったのだった。
采の遺体を抱えて流離う荊軻は、高漸離と名乗る男と出会った。
2、葉小滬が賈満貫を殺してから二年の月日が流れていた。
その間、荊軻は銀面を被り、組織の指令に従って次々と「悪人」を始末し
天滅でも一番の刺客となっていた。
しかしそんな荊軻に対し、
斉の鉄を独占して秦へと売り払うことによって
自らの財を成し、結果として国を弱体化させていた小滬、そして聶無涯について、
組織は未だ、暗殺指令を出さなかった。
3、苛立つ荊軻は田光にその理由を尋ねるが、
田光は過去の因縁から、荊軻の剣が鈍ることを懸念していた。
一方、小滬も銀面の刺客が自分たちを狙うことを知り、
剣客たちを雇ってこれに対抗した。
田光を捕えて荊軻をおびき出す作戦は成功したものの、
圧倒的な強さを誇る荊軻の前に、剣客たちは一網打尽にされた。
4、眉塢に宣戦布告した荊軻は町中で小滬、そして聶無涯に肉薄した。
二年間の骨抜き生活のおかげですっかり剣の鈍った聶無涯を前に、
荊軻は三日の猶予を与えることにする。
対面した銀面の男の声音から小滬はそれが慶児であることを知るが、
その呼びかけは荊軻には届かないのだった。
5、目前に迫った命の危機に際し、小滬はついに斉を出ることを決めた。
しかし剣客としての意地がある聶無涯は
小滬を捨て、残って三日後に荊軻と戦うことを望む。
そんな彼を動かしたのは小滬が告げた彼女の腹の中に自分の子がいるという事実だった。
二人は連れ立って、現在、秦に攻撃を受けている魏の国へと発った。
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◎かんそう・すっかり時代のために自分を捨て
刺客となってしまった荊軻さんでした。
…なんかちょっと「るろ○に剣心」っぽい(笑)
・二年の間(つーか、修行期間があるから実際にはもうちょい短いか)に
すっかり刺客のエースになった荊軻だけど
なんか「この組織、大丈夫なの?」感が漂っているというのも
また事実なんだよなー。
どうも言われるままに人殺しまくって、ソレで良いのか、という。
田光は、いちおうは、おかしな人ではないようだから、
間違いはないのかも知れんが。
でも今回SATSUGAIされちゃった人とかは、
なにも殺すこたねーのによーと思うくらいには
かわいそうだと思えた。
・そして、二年の間にこちらもすっかり奥様として貫禄のついた小滬にも笑った。
まんま悪の組織のボスみたいになってるのね(笑)
すっかり強くなった荊軻が
かつて全く相手にもなっていなかった聶無涯を
アッサリと翻弄…というのは
いかにも武侠ものちっくなカタルシスのある展開であったが
(相手に剣を抜かせない、というのが
圧倒的な実力差を感じられて実によろしい)、
まさかの国外逃亡によって
このあと、舞台は魏へと移ることになるのかな。
・しかし、基本的には荊軻刺秦の故事を基にしているとはいえ、
肉付けの部分はほとんどオリジナルの話なんだよね。
今回の話なんか見てると、はたしてやっぱりこのドラマは
古装というよりは、武侠のほうにカテゴライズしておいたほうが
正解なのかなーという気はしてきた。
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◎人物まとめ・荊軻(けい・か)…銀面の刺客
けっこうニキビ・吹き出物が気になったんだけど
やっぱり感情を殺して刺客をやるのって
それだけストレスが溜まるってことなんでしょうかね(笑)
非情な「武器」になった姿は、確かに格好良いことは格好良いのだけど
この変貌っぷりが、かつてのことを思い出すと
いくらか悲しく感じるというのもまた事実だ。
特に、別に殺さなくてもいいっぽい人を
平然と殺しちゃったりしているのを見るとそう思う。
しかしこの仮面、格好良いとは思うし
ズビャーッ!って尋常でない動きの速さとあわせて
人間離れした異形の強さを見せ付けるというのにも
一役買ってはいるのだけど、実用面を考えたら
視界が狭まって無茶苦茶不利な気が…(^^;
・葉小滬(よう・しょうこ)…元・賈満貫夫人女ってやつは…(笑)
ま、確かに愛だの恋だのでは腹はふくれないってのは事実であって、
かといって、お金が大事だからといって
相手の男に対して愛がないというのかというと、それもまた違うんだよね。
要するに、基本的にロマンチスト(笑)な男に対して
女というのはリアリストなのだ。
なんかこの点に関しては、最初からずっと一貫しているというのが面白い、というかウマイ。
いまさら荊軻に対して情に訴えかけてるのも
本当なら「何をいまさらヌケヌケと!」って感じなんだが、
これもこの女は計算で言ってるわけじゃなくて、
割と本気でそう思ってるんだもんなー(^^;
(その気持ちは、相手に対して、というよりも
自分の罪悪感に対して、というほうが大きいんだろうけど。)
まさかのビックリ告白にはあんぐりと口が開いたんだけど、
でも、それ本当かよ??という疑問も。
だって、二年の間、ずっといまのグダグダな状態が続いてたんだよね?
それでもいちおう夜の営みのほうはやってたんでしょうか?(^^;
・聶無涯(しょう・むがい)…元剣客、賈家の護衛相変わらずのドリーマーっぷりだ(笑)
男はロマンを求める生き物なんだけど、
ロマンでも腹は膨れないのよね(^^;
この二人のすれ違いっぷりは本当に見ていてわかりやすくて面白い。
たぶん、今のこうなってしまった状況を吹っ切るには、
結果がどうなるにせよ、荊軻と立ち合うというのが一番良かったんだろうけど、
「あなたの子供がいるのよ!」とか言われると
とたんにコロっと転んでしまうというのも
またいかにも男、って感じで、なんとも苦笑だ(^^;
・田光(でん・こう)…刺客集団・天滅の頭領このオッサンが刺客集団のボスだってことは
すでにみんなからバレバレなのか、
それとも今回は以前、いくらか情報を掴んでいた小滬&聶無涯が相手だったから
こうして襲われることになったのか。
しかしとっ捕まえてきたのはいいけど
動きを全く封じていなかったというのは
ちょっと甘かったんじゃないの?(^^;
縛られてすらいなかったよな。
まあ、それだけ、田光が一人で何をやっても
問題にもならないという剣客たちの自信があったのかも知れんけど。
・采(さい)…周源何か裏があると思ったら、そういうことだったのね。
あっという間の退場にはビックリだ。
しかし刺客としての荊軻の最初の犠牲者がこの娘だったというのは、
またいろいろと感慨深いものがあるというか、印象的というか。
展開が早かったぶん、
この娘が荊軻の手にかかって死んでいい、と思うようになったことについて
やや裏づけが弱い気もするが、
まあその辺はさらりと流すのが正解だろう。
・高漸離(こう・ぜんり)…?
初仕事を終えて呆然とする荊軻の前に現われた謎の男。
つーか、ほんとに何者?(笑)
というくらいに唐突な登場の仕方であった。
なんか琴を弾いているロケーション、前回の蓋聶とまったく同じなんだけど、
これは本当に(劇中の設定でも)同じ場所ってことなんだよね??
采との思い出の残っている場所へやってきたら、
たまたまそこで高漸離が琴を弾いていた…ということかな。