胡同のひまわり

向日葵
2005年 中国
原題:向日葵


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1970年代〜1999年の中国・胡同を舞台にした、一組の父と子の物語。
生まれた日にひまわりが咲いていたことから向陽と名づけられた主人公。
その画家である父は、文革によって強制労働に六年従事させられ、
ようやく家族の下に戻った時にはすでに画家としての生命を絶たれていた。
父は、息子に自分以上の絵の才能を見出し、彼を画家の道へと導こうとするが…
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ご存知、「七公の中の人」孫海英主演ということで、
結構長いこと鑑賞予定リストの中に温めてあったのですが
このたびようやく鑑賞と相成りました。

いや〜…
どうも毎回、観終わったら「いや〜」とため息をつくのが
恒例となっているような気がしますが…
しかしこれもまた良い映画でした。
やはり孫海英が良いことは言うまでもなく、
そして、なんだろうな、「上海家族」でも思ったんですが、
こーいった中国の映画で描かれる親子とか、家族とかの描写
これが物凄いしっくりくるんですね。
身につまされるものがあるといいますか。
これってやっぱりめりけんなんかに比べると
国がずっと近いからってのがあるんだろうか?

だから、頑固な父親とか、それに反発する息子とか、その間に入る母親とか、
そーいうのが、自分の体験とやたらとリアルにリンクして感じられるわけです。
だからこそ物語にも引き込まれるわけでして、
今回もまたもやクライマックスでは泣いてしまった。
鼻がつーんとなって、涙が出てくるのが押さえられないんですよね。
うーん、年取って涙もろくなったんでしょうか?(^^;

てなわけで、これも「上海家族」同様に
中の人が好きなら観ておいてハズレはない出来でした。
堅実な人間ドラマとして、オススメ。
こっちのほうが父と子というテーマを扱っていた関係で、
「上海家族」よりもさらに感情移入できたかな。
向陽が生まれてから大人になるまでの三十年、
胡同の町にじっくりと溶け込むことができました。

↓以下ネタバレ
・ネタバレといっても、そんなに書くことはないのですが…(←枕詞)

ひとつには、やはり父は、文革という時代の犠牲者だったということだ。
確かにやり方としてはあまりにも不器用で、
特にさすがに息子の彼女がデキちゃったからって
勝手に堕ろさせたというのは明らかにやりすぎなわけで、
むしろその点について、息子が本当に家出をしたり
キレて反抗したりしてもおかしくはないわけなんだが。

・しかし、そんな父が最初に爸と呼ばれたところはやはりじーんと来たし、
そして最後には自分の幸せのために生きると決めたというのはやはり良かった。
これはやはり、向陽の物語でもあったのだけど、
一人の父の物語でもあったのだね。

・そして母ちゃん
子供の頃はけっこう父よりは子供寄りで、
割とギスギスし勝ちな家庭内で仲を取り持つ側の役だったんだけど、
息子がある程度成長して自分がオバチャンくらいになると
今度はアパートアパート言って、えらく俗っぽくなっていたという変化が
またなんともリアルで(^^;
でもダンナがこうして頑として言うことを聞いてくれない(勝手に決めてしまう)
ことに対して腹を立てるというのも、またリアルというか、
やたら身近に感じられるんだよなー。

・あとぜんぜん関係ないんだけど、
孫海英って「上海家族」でも妻の人とギシアンする場面があったよね(笑)
今回、その場面が出てきてつい苦笑してしまった。
しかも隣の部屋の子供に聞かれてるところも同じだし(^^;
要するにそういう光景(壁が薄い)ってのが結構日常だったってことか。

 
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