鬼が来た!

鬼子来了
2000年 中国
原題:鬼子来了



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1945年。中国・華北、日本軍に占領された村、掛甲台に暮らすマーの家の戸を
ある晩叩く者があった。
顔も見えずに突然銃を突きつけられ、渡されたのは二つの麻袋。
男は名も名乗らずに「五日後に取りに来る」と言い残し、姿を消す。
袋の中に入っていたのは、捕虜となった日本兵だった…
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天地英雄」のところに書きましたが、
小さな中国のお針子」を観た後、
曲洋のおじじの中の人・叢志軍の映画を観たくて鑑賞予定に入れていたのですが、
このたび、それを観るに至ったというわけであります…


いや〜…
これは、やられた
頭をかなづちでスカーンと叩かれたような、そんな余韻が今でもまだ残って
キーボードを打つ手が震えています。。
さすがにこれを観たら、北宋の時代に置き忘れてきた魂も戻って来ざるを得ないわ(^^;

あれこれ言うことはありません。
面白い映画だった。
これに尽きるでしょう。(もっとうまく表現できる語彙が私にあれば良いのですが)
もちろん、単に面白いというだけではなく、
あまりにも多くのことを考えさせられる映画でもあります。
やはり何と言っても戦争の狂気か。
ほんと、戦争なんてやっていいことは何一つもないな。
その辺をまるっきり無自覚に右傾化して何も考えずに生きているボンクラどもは、
こういう映画を観てもきっと何も感じないんだろうなぁ。

舞台は日本軍占領下の中国の村ですが、
この映画が描いているのは決して単なる一元的な反日などといったものではなく、
むしろ戦争という状況、そして人というものが持ち得る狂気そのものです。
登場する人物は一人の例外もなく愚かです。
そしてそれ故に、勧善懲悪ではなく
あれこれ考えさせられることになるわけです。

こうしていろいろ能書きをタレるといかにも重たくて堅い映画のように聞こえますが、
ところが実際は全くそんなことはありません。
まるで舞台劇のような状況設定で、
語り口も軽妙で面白いため、導入からさくっと引き込まれます。
二時間超の作品ですが、良い意味で全く長さを感じませんでした。
もちろん、当初期待していた曲洋のおじじこと叢志軍のかわいさも満点。

このおじじはやっぱイイわ@@
ほんと、なんでこんなに素敵にかわいいんでしょうか@@
(すみません、不真面目なことを書いて)

姜文は監督・脚本をやっていると同時に、
ひょんなことからやっかいな荷物を押し付けられた朴訥な村人・マーを主演しています。
本当は自分でやるつもりはなかったんだけど
他にうまく方言のアクセントをやれる人がいなかったので
結局自分が一番かってことになったらしい。

好演しておりました。なんかもうこのお方にはすっかり佩服(-入-)です。
しかし、こんなとんでもない映画を自分で撮った後で、
「天地英雄」みたいなアホな映画(決して存在意義を否定しているわけではありませんよ)に
出ようという気になるもんなんだなー(^^;
この「鬼子来了」は中国政府の検閲を受けずにカンヌに出品して
グランプリを取ったそうなんですが、
その後、その罰ってことでしばらく監督業は禁止のお達しを受けてしまったそうです。
もちろん本国での上映もなし。うーん、そういう話を聞くとやっぱり(以下略
あと全然関係ないんですけど、この人って顔立ちといい声といい、
ドラマ版「七剣」で雲驄役をやってた王学兵になんか似てるんだよな〜。
(眉毛は薄いですけど(笑))
あの人が年取るとこんなな感じになるのか。


ネタバレ…に分けて書くようなことは、今回は特にないか。
やはり映画そのものが全てだった。
ともかくこの映画は、手放しでおすすめです。絶対観ましょう。

書くことないとか言いつつ、以下ネタバレ(笑)












まさか叢志軍爺爺の歌声が聞けるとは思いませんでした!
しかもあれ、「小さな中国のお針子」と同じだから
ご本人の声ですよね。感動した。
しかも「あとは忘れた!」って終わっちゃうのも最高。このおじじは本当に素敵すぎ。
(まあ、それだけに、続く展開に、さらに… だったわけですが@@)
(そしてわざわざネタバレ項目に分けて書いてるのがこんなことですみませんm(_ _)m)

 
☆.。.:*・゚中国・香港・台湾映画゚・*:.。.☆ / その他映画 | トラックバック(1) | コメント(10) | page top↑
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コメント

曲洋じじさま出てるんですかぁ〜!
観ます、観ます、絶対観ます。叢志軍カワイイですよねぇ。

一時期、携帯の待ち受けは叢志軍の曲洋じじでしたぁ〜!
by: ぱお * 2008/04/02 00:26 * URL [ 編集] | page top↑
>ぱおさん
出てますよ〜。
「小さな中国のお針子」もだいぶメロメロでしたが、
こっちもそれと同じかそれ以上のかわいさでした。
もっとも映画そのものは、それだけでは済まない作品ではありましたが…(^^;
by: Manbo * 2008/04/02 00:40 * URL [ 編集] | page top↑

なんだかManboさんがそこまでおすすめされてるのを見るとだんだん気になってきました!
機会があれば観てみますね〜。
by: ふたば * 2008/04/02 22:05 * URL [ 編集] | page top↑
>ふたばさん
はい、これはおすすめです!
まだ始まったばかりですけど、鉄板で個人的今年一番の映画になりそうです。
ぜひ観てください(^^)/
何でしたら、今度の「黄金甲」の時にお持ちしますよ〜。
by: Manbo * 2008/04/03 01:38 * URL [ 編集] | page top↑

ええっ、いいんですか〜?
近所のツタヤに置いてあるので、
見ようと思えばいつでも見れる状態なんです。
なので、Manboさんの都合の良いようにでいいですよ〜。
by: ふたば * 2008/04/05 23:55 * URL [ 編集] | page top↑
>ふたばさん
ありゃ、ちゃんと置いてあったんですね(^^;
中国ものはレンタル屋でも店によって品揃えがまちまちなので、
手の届くところにないかも知れないと思ったんです。
そういうことなら、はやく見ようと思っちゃってください!(笑)

うそです、すいません(^^;
それじゃ、20日までの間にふたばさんが借りられる機会がなかったら、
その時は私がお貸ししますということで(^^;
by: Manbo * 2008/04/06 23:39 * URL [ 編集] | page top↑
見ました。
なんと言うか…。面白い映画ではあったのですが…。
う〜ん正直、気分的には重いですね〜〜。
命の尊厳とか、組織偏重、群集心理…。
やはり戦争の「狂気」について考えさせられる作品でした。

宴で花屋小三郎のとった行動は見ててちょっと??
となりました。あれは自分の保身の為にした…という解釈であってるのでしょうか…?まあ彼も普通の人間だからしょうがないんでしょうが、あ〜この半年間の恩は…、て感じですっかり気分は下降線を辿りました…。

姜文はいいですね〜。ほんと好演でした。
私的にツボだったのは“一刀劉”ことリウ先生でした。あのお年ですごい武功です。ちょっと『笑傲江湖』の殺人名医、平一指みたいに、失敗したら死んじゃうんじゃないかってヒヤヒヤしたんですが…。叢志軍さんと共にいい味だしてましたね。

で結局、“我”は誰だったのか…気になります。
by: ふたば * 2008/06/03 22:21 * URL [ 編集] | page top↑
>ふたばさん
すいません、ちょっと期待されていたようなものとは違ったかも知れませんね(^^;
私は観終わった後、しばらくはぼけろ〜んと虚脱状態で
何も手につきませんでした(^^;

>宴で花屋小三郎のとった行動
>あれは自分の保身の為にした
そうですね、解放される場面において村人たちと自分個人、という関係を築き上げたものが、
本隊に戻ったらすっかりそんなものを持ち続けられずに
集団に流されざるを得ない、という弱さというか。
そういうことなんだと思います。

>一刀劉
あ、確かに平一指になんか似てますね(^^;
全体を通して緊張感があるんですが、こんな風に妙に笑いも入れてきて軽妙な調子を崩さない
(最後の最後に至るまで)というのが、
姜文の非凡なところだよなーと感心します。
悲劇と喜劇というのはまさに紙一重なんだなーと。

>“我”は誰だったのか
いちおう、立場から考えると、中国軍の士官だったんでしょうね。
物語を引き起こしたそもそもの発端がそのまま無責任にどこかへ行ってしまって
(もちろん来れなかったであろう事情はあったとはいえ)、
それに翻弄されて結果的にこんなことになってしまった、というのが
なんとも皮肉というおはなしであります。
by: Manbo * 2008/06/03 23:11 * URL [ 編集] | page top↑
ネタバレコメですが・・・
>宴で花屋小三郎のとった行動
あれは私、安宅関の弁慶が義経を打った、みたいな行動かな〜と受け取りました。あれ以上、あの村人が余計な事を言うと村全員ヤバイ!と思ったのかと。最後、花屋は自決しようとしましたもんね。止められましたけど。(しかしオーラスで刀を振るった時は、敗戦後で捕虜となっていたようだし、又別の心理状態だったと思います。)結果的には、逆にあれが引き金になって、村人壊滅みたいになってしまった訳ですが。あの一瞬に、その場の人々は一体どれだけ思いを巡らしただろうか、と思います。殺戮が始まると、もう後はやぶれかぶれの勢いだったような。その辺の集団心理の複雑さも含め、見事な映画です。しかしテーマは重たいので、どう表現したら一番適切なのかな…と悩みますね。でも反日反戦映画だから、暗そうだからやめとこう、と思う方に対しては、それだけじゃないから一度見ていただきたい、と言いたいですね。
by: 阿吉 * 2008/11/23 21:29 * URL [ 編集] | page top↑
>阿吉さん
>あれ以上、あの村人が余計な事を言うと村全員ヤバイ
ああ、確かに言われてみるとそれも得心が行きます。
この場合あまり使いたくない表現ですが、いわゆる「KY」状態でしたからね…
花屋は花屋なりに、ぐにゃぐにゃになりながらも、
自分が一番最善と思うことをやったということでしょうか。
仰るとおり、それが結果的に裏目に出てしまったというのはあまりにもキツイですが…
あの場面の悲惨さは何度も繰り返しては観れないですね。
by: Manbo * 2008/11/24 01:13 * URL [ 編集] | page top↑

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