水滸伝43(完)

終わった…
この何ともいえない心地よい虚脱感。
これだから武侠ドラマは止められん。
何はともあれ、おつかれさまでした(-入-)


第四十三集 宋江之死
〜宋江の死
◎できごと

最終回につき割愛


------------------

◎かんそう
・思っていたよりも… というか、覚悟していたよりも(苦笑)、
ずっと穏やかな終わり方をしたな、というのが第一印象だ。
それはきっと、物語を〆るに当たって、
悔やみながら、思いを残したまま死んだ人物がいなかったからだろう。
確かに寂しい終わり方だった。
まさに劇中で実際に言及されていた通りに、宴の終わりというか、祭りの終わりというか。
でも本当に、みんな穏やかに逝ったんだよね(盧員外は除きますが^^;)。
好漢にとっては生も死も等価値なんだな。そう感じさせてくれた。
前回までの壮絶な戦いを乗り越えての、この穏やかな大結局は、
まさにそんな劇中の人物たちの心情を
こちらも一緒に体験したかのような終わりでした。
以下、順を追って。

・燕青
まずは燕青だ。
片目をやられたと思ってたら、
傷が残っただけで目が見えなくなったわけじゃなかったんですね。

李師師と添い遂げて、二人でどこかへ旅立っていくというこのラストは
たぶんドラマのオリジナルだと思うが、
これは素直にハッピーエンドで良かった。
李師師の前向きな強さが心地良いし、
傷を負った燕青がそんな李師師と二人で生きて行く事を選んだってのは
しっかりと希望が持てて良かった。
このパートがあったということも、
最後まで観終わった後の後味が暗いものにならなかったことの一因だな。


・柴大官人は廻り廻って元通りの場所に落ち着いたという感じか。
この人途中で物凄いエライ人だとわかったんだが、
要するに「水戸黄門」みたいな地位の人なんだよね(笑)
そして阮小七も元通りに石碣村に戻って漁師になったと。
呉先生もああして逝ってしまった今となっては、
すっかり一人ぼっちになっちゃったんだよなぁ。
でも、結果的には官位なんかにつくより、やっぱりこれで良かったんだろう。

・この一同の別れの場面と、それに続く四人での最後の食事の場面…
あそこで終わっておけば、本当にめでたしめでたしで終わったんだけどねえ(^^;

・盧員外は、本当に最期まであんまりな最期だったな(^^;
この物語におけるヒサンな人ランキングのベスト5には絶対入ってるよね(^^;


・花栄
花栄が官位を返上して宋江哥哥についていくことにしたというのも、
ドラマオリジナルのようだ。
これは結果的に最後に呉用が一人残るという点で、
寂しさ、侘しさを倍増させているので、うまく機能していると思う。

あんたらほんとに恋人同士か?というくらいに
宋江哥哥を慕って、満足して死んでいったのがやっぱりとても悲しい。


・李逵
うう、こいつは最期の最期までやってくれた。

あの鉄牛のこんなに穏やかな様子を見たら、泣かないほうがおかしいよT_T
決して頭は良くないどころかむしろ悪いんだけど、
こういう時にはちゃんと宋江哥哥の意思を読み取った上で、
全く躊躇も後悔もせずにぽんと命を投げ捨てちゃうんだもんなぁ。

登場自体は宋江がメインになって以降の、全体でいうと半分過ぎてからだったんだが、
それ以降、宋江がメインになってからは
そのある種の対になる存在として鉄牛は満点に近い活躍ぷりだった。
それだけに、最後の室内をきれいにかたづけて、カーテンを閉じて、
猫みたいに宋江哥哥の側で丸まって静かに事切れるのは本当に泣けた。


・宋江

ここへ来るまでにはいろいろあったんだが(^^;
しかしやっぱりすっかり老け込んでしまったよなぁ。
あのとてもアレな感じだったピンクの衣装も脱ぎ捨てて
まるで憑き物が落ちた…というより、疲れ果てて魂まで抜け落ちてしまった感じだろうか。
昔の宋押司っぽくなっていて良かった。
やっぱり自分でもちょこっと言ってたけど、
選択が間違っていた…というか、あまりにも多くの犠牲を払いすぎてしまったというのは
自分でもわかってたんだろうね。
みんないなくなって、寂しくなって、
宋江哥哥にとっても
もう別段生きていることにそこまで大きな未練はなかったのかも知れないな。
そして実際、経緯はいろいろあったものの、
最後にはずっと願っていた通りに名を残すことができたのだから
これは決してバッドエンドではなかったのだ。


・呉用

誰もいなくなって荒れ果てた忠義堂で、宋江の後を追って首を吊るという
これまた悲しい最後でしたが、
やっぱ花栄のところにも書いたけど、ここはこうして呉用が一人残ったからこそ
侘しさが引き立った。
まさに宴は終わって、みんな帰っていってしまったのだ。
この最終回には本当、やられたなT_T


・悪い人たち
もー、こんな連中は知りません(^^;
今回ことさらに戯画的というか、滑稽な感じに描かれていたというのも、
こんなくだらんことにかかずらかること自体、アホくさく見えてくるというか、
そんな一種の諦観が観ていたら浮かび上がってきたので、
不思議とそんなに腹は立たないのであった。
いや、腹が立たないといえば嘘になるんですが。
でもいいもんね、どうせこいつらそのうち死ぬし、
ボンクラ皇帝は史実ではこの後、かの「靖康の変」で
金にとっ捕まってザマアミロな目に会うんだし。


・てなわけで、とりあえず一通り言うことは言ったか。
あとはいつも通り、まとめ総括を書いて終了、と。

 
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コメント
終わりました〜
少し前に見終わりましたが、忙しさに取り紛れてました。

はあ〜ほんと「祭りの後」って感じですね〜。

花栄のラストのシーンは同じく見てて、
なんかイケナイ匂いを感じたのでした(笑)

燕青&李師師の旅立ちはラスト唯一の救いのような気がして、
「幸せになれよ〜!」などと声をかけたくなりました(笑)

けっこう意外だったのが、
李逵が案外まともに役人やってたこと…。
皇帝との拝謁時にもフツーに官服着て跪いてるので、
そんなん鉄牛じゃないやん!とツッコんでました。

宋江は私的には
メンバーの幸せと未来を思って招安という道を選んだのが、
いつのまにか招安されること自体が全てになってしまって、
いわゆる「手段が目的化して本質を見失う」典型例かな〜
とも思ったりもするのですが…。どうでしょう?
by: ふたば * 2009/04/19 23:55 * URL [ 編集] | page top↑
>ふたばさん
おつかれさまでした(-入-)
ほんと、観終わった後は、ぽけ〜と魂が抜けたような感覚に捕らわれますよね(^^;

ドラマ版の燕青&李師師の終わり方は、二次創作的な続編「後水滸伝」には繋がらないようなのですが、
一本の作品としては、これはこれでありという感じですね。

>宋江
前にも書いた気がしますが、この人、
自分が良いと思うことは、他人にも同じように当てはまると
信じて疑いすらしないんですよね。
>招安されること自体が全てになってしまって
特に39話のあたりでそんな感じが強いですよね。
結果的に、そのことを本人が悟るために払わなければいけなかった代価というのは
極めて大きなものとなってしまったわけですが…
ただ、ドラマは後半「宋江の物語」としての面を強調していた気がしますので、
なんか上に書いたことと表現が重複しますが、
これはこれで、ありなのだろうな、とも思うのでした。
by: Manbo * 2009/04/20 22:47 * URL [ 編集] | page top↑

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