水滸伝39

きっとこの先もう、楽しいことなんて一つもないんだろうなぁ…


第三十九集 血洒陳橋駅
〜血 陳橋駅に洒(そそ)ぐ

◎できごと

1、招安を受けた梁山泊の好漢たちは住み慣れた梁山の山塞を後に、京へと向かった。
受け入れて懇ろに安撫するべきだと主張する宿元景に対し、
蔡京や高俅はあくまで彼らを朝廷の臣としては認めておらず
すぐに江南の方臘討伐に向かわせるべきだと主張した。
結局、折衷案として皇帝は宋江と盧俊義のみに拝謁を許し、
他の者たちは陳橋駅に軍営を築いて待機となった。
その間も高俅によって派遣された李虞侯が
「城内に無断で入れば斬首」としつこく陣内を触れ回って挑発したため
元・梁山泊軍は鬱憤を溜めるが、宋江に説得されて我慢する他はないのだった。

2、そうこうするうちに数ヶ月が経ち、方臘討伐へ出征するよう聖旨が下った。
呉用はこれが蔡京&高俅の策略だと見抜き、
かつての自分たちと同じ立場である義賊の方臘を討つことへの疑問を口にしてみせたが、
朝廷の臣となった以上は命令を受けないわけにはいかない。
こうして梁山泊軍は江南へ向かうことになった。

3、陳橋駅に滞在している間の糧食を補給するのは殿帥府であり、
李虞侯はこれまでにさんざん兵糧の上前をはねて梁山泊の者たちを挑発していた。
今回の出征に当たって皇帝から兵士一人当たりに肉一斤と酒一瓶が振舞われたのだが、
李虞侯はまたもやちんけな嫌がらせでこれを半分にしてしまった。
怒り出した兵士をさらに挑発したため、
阮兄弟の配下の一兵卒、何成がついに李虞侯を殺害。
何成は宋江に感謝して自害し、結果的に事無きを得たのだが、
阮兄弟は宋江への不信をもはや隠そうともしなかった。


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◎かんそう
・こうなってはもはや、いかにして宋江が己の愚かさを思い知ることになるのかというのを
冷ややかに観続けるしかないね(^^;
つーか、まっとうに感情移入を続けていてはちょっときつすぎる予感(^^;

・基本的に、宋江って奴隷根性が骨の髄まで染み込んでるというか(^^;
ある意味権威主義的というか、お国やお上、天子といったものは絶対であって、
絶対に間違えることもなくて、自分の身を粉にして尽くすことこそ我が天命!
というのがもう体中からあふれてるんだよな〜(^^;
実際にはそんなわけないわけで、
まあこの致命的な間違いの結果というのは、
物語の結末という形で宋江に見事に返ってくることになるんだろうけど。

・別に、個人としてそういう風に報国やら忠義に燃えるのは、ぜんぜん構わないんですよね。
どうぞご自由に燃えてください、という感じで。
ところが、組織のトップとしては、やっぱりこれはまずいよね(^^;
例えば、今回の件にしたって
これが晁天王哥哥だったら、絶対に何成が自害するのを見てるだけ、なんてことはないわけで。
むしろ当然のことをしたんだと庇ってやって、
その上で物の道理のわからない連中が軍をけしかけてきたら
反逆上等、迎え撃ってやる、となるんだよなー。
うーむ(^^;

・そして、この宋江という人の最高に性質の悪いところは、
前回も書いたけど、妙なオーラでやたらと人望だけはあるところなんだよな(^^;
「イヤなら別に無理してついてこなくて構わないよ」と口では言うんだけど
みんな「宋江が好き」という大前提があるから、それは無理なのだ(笑)
まあこうしてそんなどうしようもない朝廷のイヌをうれしそうにやってる公明哥哥に
やきもきして悶えるのが、この最終章の楽しみ方なのかも知れないが…(^^;

・それはそれとして、今回
やっぱりいろいろと個人によって受け止め方が違っているのが面白かった。
主に
A:手放しで喜ぶ元軍人組
B:能天気で、特に深く考えていない組
C:真っ向から反発組
の三つって感じか。

Aはすげえ久しぶりに画面に登場した楊志が

呼延灼将軍と一緒にすごくうれしそうだった。
そうなんだよな、やっぱこの辺の人たちは
今の状況ってまさに願ったり叶ったりなんだよな(^^;

Bは王英&扈三娘カップルが
前々回に引き続き仲睦まじくて微笑ましかった。
燕青や鉄牛なんかも基本的にはこのカテゴリか。
しかし鉄牛って常にヒマそうにうろうろしてるなー(笑)

で、Cはこれまた前回から続いてやっぱり阮三兄弟や武松&魯智深だな。
とりあえずちゃんと身分の上では僧侶の魯智深はいいとして、
武松が「自称僧侶」だから官服着用は免除ってのは爆笑したけど(自称でいいのかよ!)。
あとギャーギャーわめき立ててる李虞侯配下の兵に向けて
ヌッとテントから出てきて「黙れ、殺すぞ」とすごんだ場面では
久しぶりに武松がキケン人物だということを思い出しました(笑)


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◎人物まとめ

特記事項なし

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コメント
たそがれ呉先生
前回の林教頭ショックからちょっと立ち直って続きを見てみたらば、呉先生が中間管理職的苦悩の人になっててまた悲しい。
腹黒隠しつつ後ろで穏やかに微笑んでいる呉先生の図が好きだったのに〜。呉先生は反発組の気持ちも喜び組(!?)の気持ちも良く解るので、とっても辛い立場なんだろうな。

こういった鬱展開は見るのがしんどくなってくるのですが、このドラマは見ずにはいられません。あと数回で終わってしまうのが悲しいわ・・・。

しかし「自称僧侶」、キケンすぎる(笑)
by: ゆーろん * 2009/10/01 14:21 * URL [ 編集] | page top↑
>ゆーろんさん
積み木崩しの段階なので、観ててつらいところですね…
記事を読み返してたら、なんかあの頃の心情を思い出しました(^^;

自称僧侶、このところ他の人の影に隠れて大人しかったので、
ひさびさに危なさを実感できて楽しかったですね(笑)
by: Manbo * 2009/10/01 23:50 * URL [ 編集] | page top↑

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