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2008.03.29 水滸伝36
もー最初の副題の時点で、どうなるかわかってしまうな(^^;


第三十六集 偸酒扯詔
~御酒を偸(ぬす)み 詔(みことのり)を扯(ひきさ)く
◎できごと

1、朝廷では太尉・高俅と太師・蔡京が梁山泊の討伐を主張する一方で、
御史大夫・崔靖や太尉・陳宗善は招安によって梁山泊を帰順させて
懐柔することを主張していた。
皇帝はこれを受け入れ、陳宗善が詔勅を携えて梁山に向かうことになったのだが、
蔡京と高俅はこれを失敗させることを企み、
それぞれ配下の張幹辦(ちょう・かんべん)と李虞侯を陳宗善に同行させた。

2、招安の詔を携えた使者が来るとの報を受け、梁山泊では
あからさまに招安に乗り気でない者、朝廷の誠意を疑う者など様々だったが、
宋江はひとまずそれらを押さえて礼を以って応対するよう言い渡し、準備をさせた。
裴宣と朱武が最初に水泊前で朝廷からの一行を出迎えるが、
李虞侯は陳宗善を差し置いていきなり高飛車な態度である。
そこで、朱武の合図で李虞侯と張幹辦は御酒の瓶を載せた別の船に乗せられた。
船頭の阮小七はさんざん船を揺らして彼らを水浸しにした上で送り届けたが、
その後すっかり上機嫌になった水軍の漕ぎ手たちは
そのまま積んであった朝廷からの御酒の味見をして飲み始めてしまった。
気づいた時にはすでに九瓶中三瓶しか残っていなかったが、
軍令違反がばれたら洒落では済まない。
仕方なく慌てて湖の水を汲んで空になった瓶を埋めた。

3、陳宗善ら一行は忠義堂へ招かれ、そこで詔勅が読み上げられた。
しかしその内容は
「心を改めて全面降伏すれば罪を許してやる、さもなくば全滅させる」
といった極めて高圧的なものだった。
呉用の合図で李逵が暴れ、さらに李逵が退場した後に御酒が運ばれてきたが
その中身は言わずと知れた阮小七の入れ替えた泥水である。
ついに怒り出した好漢たちは陳宗善らを殺そうと詰め寄るが、
宋江が命を張って制止したため、仕方なく退出。
こうして招安は失敗し、結果的に高俅、蔡京の思惑は成功したのだった。


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◎かんそう
・うーむ…(^^;
これは、仕方がないよね。
トドメを刺したのは阮小七の茶目っ気(笑)だが、
そもそも詔の内容がコレではどうしようもない。
まとまるわけがないという話である。

・しかしこれについては一概にどちらのほうが良かったという話でもない。
というのも、「招安成功させたい派」は決して
好漢の義侠心に打たれて、とかそういうわけではなく、
(もちろん、そういう気持ちが全くないというわけでもないだろうけど)
外敵の脅威がある状況でいちいち内のことにかかずらかってるわけにはいかない。
そこで、内のごたごた=梁山泊を取り込んで、外へ向けて使うほうが
国家にとってベターだという、
つまりある種の打算から動いているわけなんだよね。

・そう考えると、結果として現時点では
今回の招安大事がこういう風に終わったのは
あくまで結果論かも知れないが、一番良い形だったのではないかという気はする。
もちろん、進退を賭けてがんばってた陳太尉のことは個人的にはお気の毒だが(^^;

・鉄牛はともかくとして、
詔勅の場面では魯智深、武松、阮小二の不良三人組が
ナチュラルに立ったままというのがワラエタ。
しかもこの不良坊主、

結局最後まで中腰だし(笑)
この場面は人によって頭の下げ方が違うってのがまた面白いな。
一番深々と下げてるのは真ん中の呼延灼将軍とその左の戴宗か。これも納得だね。

この人はこの人で

またなんともいえないビミョ~な形になっていますが…(笑)


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◎人物まとめ

→梁山泊の人たち

・宋江(そう・こう)

まあねえ。
やっぱり今回は、上にも書いた通り、仕方がなかったよねえ。
さすがに、いくら招安を受けたいからといって
あんな無茶苦茶な「武装解除して財産は全部差し出せ」なんて要求を飲んだら
本当に塞主失格だし。
そういう上からの見下ろしと、下からの突き上げの間で
なんとか調整してバランスとって軟着陸させようというのが今の公明哥哥か。
しかし土壇場で暴れだした兄弟たちを止めるのが、
あくまで「命令」ではなくて、
「太尉たちに手を出したら、手を出した者の前で死んでやるんだから!」という
自分の命をタテにした脅しというのが、
また実にこの人らしいというか、性質の悪さというか(笑)
なんだかんだでこの人の謎オーラによって洗脳 が大好きだから
それで兄弟たちも従っているというところがやはり大きいんだよなー。



・呉用(ご・よう)

呉先生って基本的には他の兄弟たち以上に公明哥哥が大好きで、
公明哥哥のわがまま 夢をかなえてあげたいという方向で動いてはいるんだけど
それでもかなり軍師らしいというか、一歩下がったところで
傍観、観察、評価をしているようなところがあるよね。
この朝廷からの無茶苦茶な要求を受けて、宋江がどう反応するのか。
兄弟たちの不満を一手に引き受けて表現してみせたのが鉄牛なんだけど、
その鉄牛を解放してやったのも呉先生だし、
御酒が泥水だったと暴動になりかけた場所で、同じく宋江がどう場を収めるのかについても
呉先生は「見ていた」と感じられた。
もともと晁天王哥哥の下にいたからというのもあるのかも知れないけど、
呉先生は晁天王哥哥と公明哥哥の「間」の位置に自分を置いて、
下の兄弟たちとの間の橋渡しにもなっているのかもな。


・李逵(り・き)
さすがに前回の一件で少しは懲りたのか、
呉先生の合図がかかるまでは飛び掛らなかったな。
ソレを鉄牛にやらせる辺りに呉先生の相変わらずの黒さが垣間見えるが…(笑)
あと前回もそうだったが、鉄牛を止めるのは燕青と花栄の役目なのね(笑)


・阮小七(げん・しょうしち)
李虞侯のうざい態度でウンザリ仕掛けていたところで
報復作戦に出てくれたのは痛快だった。
どうせならそのまま突き落としてほっぽっちゃっても良かったのにね(笑)
阮兄弟って2と7は割と見せ場があるんだけど
5はそれに比べると地味だよな…


・魯智深(ろ・ちしん)
詔読み上げの場面での悪ガキっぷりにも笑ったが、
御酒が泥水?というところで
酒のこととなると途端に「どけ、俺に味見させろ!」って
突っ込んでいくのには笑った。
その後、何だこりゃとキレて瓶を盛大にブチ割るのにも爆笑。
この不良坊主も相変わらずだわ(笑)



→朝廷の人たち

・陳宗善(ちん・そうぜん)…太尉

高俅や蔡京の思惑をちゃんとわかっていたようだし、
頭はそれなりに回る人ではあったようだ。
やっぱり悪いのは無能な皇帝か。
今回のミッションに失敗してしまったことにより
失脚は免れないわけであり、
そういう意味からはこの人もやはり
梁山泊の被害者と言えるわけだが…(^^;、
まあもともと功を成そうという野心もあったので
必ずしも100%被害者というわけでもないのだが、
それでも良識派の人ではあるわけで、かわいそうという気持ちは否めないのであった。
あと宿太尉って宿元景って名前だったことがわかった。

 
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追記(10/06/09)
・クライマックスでの大啖呵もそうだけど、
冒頭の第X回招安お勉強大会の場面でも
李逵はみんなの思いをそっくり代弁してみせている。

で、宋江はといえば、いつものように哥哥の威光を振りかざして李逵を黙らせるんだけど、
鉄牛を黙らせたとしてもみんなの思いは変わらんので
とりあえずハハハとか笑ってみたりしているのがちょっと痛々しいw

・七哥いいな~w
この人を食いまくりな態度!

・結局着替えさせられて変なカッコしてる二人に爆笑。

・「討伐するのも労力が惜しいから招安してあげるよ」という、
このあまりにもぶっちゃけすぎな聖旨の内容!w
やっぱアホだよなあの皇帝は…

・そんなわけで、改めて観てもやっぱり
すっかり小動物みたいにおびえてしまった陳太尉がかわいそうだ(^^;
獅子心中の虫どもには足引っ張られるし
アホ皇帝のとばっちりをもろに受けるし…

・口数の減らないウザい李虞侯に戒刀片手に詰め寄るのは、
出た、元祖キケン男w

・まーた絶妙なタイミングで泥水酒が届くんだからもーw
不運な陳太尉に同情しまくりなフェイズ。

++++++++++++++++

・やっぱりこれは(いまや、)宋江の物語なんだ。
(この先なんど同じことを繰り返すかわからんが…)

・この「天時地利人和」から入るED
やはり反則的にエピックだな~(^^;

 
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