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2008.03.29 水滸伝35
いちおうの大目的が存在している状況で、
キャラクターを別個に動かしてこんな風にぽんと一つ話が作れちゃうってのは
考えてみるとすごい構成だよな。
いちおうの主人公格は存在するとはいっても、
基本的に好漢それぞれの生き様のお話の集まりであるという体裁だからこそか。


第三十五集 李逵坐堂
~李逵 偽って堂に座す
◎できごと

1、龐兄妹と別れて梁山へと戻る燕青&李逵だが、
李逵は軍令を破って下山したため、斬首に処されることを考えて気が重い。
仕方なく燕青は通りかかった寿張県で一泊して李逵を待たせておき、
その間に自分が先に戻ってとりなしてやることにした。

2、翌朝、目を覚ました李逵はとりあえず町を散策し、
ひょんなことから寿張県の新しい県令がぼんくらだという話を聞いて
人助けのついでに役所に乗り込み、代わりに裁きをやることになった。
なんだかんだで結果的に公平な裁きをして民から賞賛される李逵だったが、
他の者たちと同様に訴えに来た柳という老人に
宋江が彼の娘をさらって無理矢理妻にされたという話を聞き、激怒して梁山へ向かった。

3、燕青と呉用にとりなされ、李逵を許すこともやぶさかではない宋江だったが、
そこへ怒り猛った李逵が戻り、宋江を罵って替天行道の旗を切り倒してしまった。
もともと身に覚えのないことである上に、旗を倒されたことで宋江も怒り、
お互い譲らずにどちらか誤りのある方が首を渡すという話になってしまった。
李逵に連れられて寿張県の役所へ行った宋江は柳老人に引き合わされるが、
柳老人は宋江の顔を見て否定した。
柳老人の娘をさらったのは宋江の偽物だったのだ。

4、偽物の首を取って忠義堂に出頭した李逵は
兄弟たちの助命嘆願を制して、自分の誤りを認めて死罪に服すことを承諾した。
刑場へ行き、いよいよ斬首という時になって梁山に押しかけてきたのは
李逵へ礼を言いに来た寿張県の民たちだった。
これには宋江も折れて李逵を許したのだった。


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◎人物まとめ

→梁山泊の人たち

・李逵(り・き)

前回が燕青話なら今回は鉄牛話だったな(笑)
もうなんつーか、天然は最強だ。それに尽きる。
鉄牛って本当に、みんなに愛されているよなーと実感した今回でした。
今回、何の前フリもなく、いきなり老人の訴えを信じちゃうというわけではなくて、
ちゃんとここまでで招安の話とか、御香楼の件の誤解とかで
不満、不信が募っていたという積み重ねがあるから
こういう風に勘違いして信じて暴走しちゃうってのも納得なんだよなー。
あと役人たちを叩きのめす場面では
ちゃんと折れた棒を二本、両手に持って使ってたのが芸が細かいと思った。


・宋江(そう・こう)
鉄牛のことは馬鹿だけどかわいいやつという風に認識していたというのは
やっぱり間違いはないわけで、
今回の下山についてもまったくしょうがないな鉄牛の奴はって感じで
許してやろうと思っていたところにこれでは、怒るのは仕方ないよね(^^;
最後の前の忠義堂の場面では鉄牛を「メッ」って叱ってみんながそれをとりなして、
で、これは許してやってもいいかなーという流れになりかけたんだけど
今度は鉄牛のほうが潔く俺は死ぬ!って言い出しちゃったから
タイミングを逃した感はあるね(^^;


・燕青(えん・せい)
鉄牛の相方役がすっかり馴染んだ小乙哥は
「先に戻って赦免を頼んでくれよ」という鉄牛の頼みを
文句を言いながらもちゃんと聞いてあげるんだよね(笑)
そして官服を着たまま梁山に乗り込んできた鉄牛に
なんだその格好はと突っ込みを入れるのも忘れないのであった。


・呉用(ご・よう)
ガンコで融通の利かない公明哥哥に対して
兄弟たちが悪さをしでかした時はこの人が間に入ってとりなしてあげるという、
なんかお父さんをなだめるお母さんみたいな立ち位置になっているようだ(笑)
でも燕青と二人で
燕「李逵も罪を認めて反省しているようです」
呉「うわあ、鉄牛の奴も進歩したじゃないか」
というやりとりは無茶苦茶わざとらしかったです(笑)



◎かんそう
・今回は、本筋(vs官軍)を一回休んで番外編
鉄牛話をたっぷり堪能しました(笑)
こいつ本当に良いキャラクターだな。
相方の燕青も結構ちゃっかりした性格なのがまた笑える。
今回もしれっと笛をパクってきたことを悪びれずに語ってたしな(笑)

・しかし鉄牛は前回「鍾馗髭の」と官兵に供述されてたけど、

この官服の帽子かぶってるとほんとそのまんま閻魔大王か何かだなー。

 

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追記(10/06/08)
・冒頭、珍しくしょげてる鉄牛と
他人事だから無責任に気楽な小乙哥があいかわらず楽しいな~。
(まあ小乙哥としても、どうせ李逵のことだから大丈夫(なんだかんだで許される)だろう、という目算もあったんだろうね。)

・最後のトリの事件であっさりと引っかかっちゃうというのも、
今回の主役が李逵だからこその話作りだ。
(他の人たちだったらさすがにこんな突拍子もない話には乗せられないだろう、という。)
あとはやっぱ、上にも書いたけど、ここ最近の宋江への不信感が
その後押しをしているというのが上手いな。

・なんかどこかで見た顔のような気もする県令のおじさん。
ハチャメチャながらも割とまっとうな裁きをやってみせた鉄牛を見て目から鱗となり、
今後はこの県もすっかり良くなったのでした…とかだったら良いな。
そんな希望を抱かせるような描写。

・まったくこの人たち、二人とも意地っ張りなんだから…
行動の原理は正反対の二人だけど、こういうところはよく似てるんだよなぁ。

・そして鉄牛はやっぱりみんなに愛されているなぁと改めてしみじみしつつ、〆でした。

 
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