幕間08_0327:七剣再看

実家に戻ったついでに、母上に武侠ドラマを布教してみました。
手元に何もソフトがなかったので、
とりあえず近所のレンタル屋を当たってみたところ
ドラマ版七剣、神雕侠侶、天下第一、八大豪侠、大旗、碧血剣…といった
いわゆる最近の武侠ドラマのゆるやかなブーム(というか、認知度の上昇)に沿って
取り揃えられてきたよーな品揃えでした。
小さいながらも一応「武侠ドラマ」って別コーナーにされていただけでもびっくりだ。

本当は「射雕」があればベストだったのですが、
残念ながら上述のゆるやかなブームよりは
たぶん少し前の作品なため、置いてない。
アクションで魅せるなら碧血剣が安定しているんだが
(全三十集とそこまで長くもないし)、
うーむ、ネタバレになってしまうのであまりここには書けないのですが、
いきなり初心者に見せるってのはちょっとアレなところもあるかも。
そもそも、新作なので借りられていたため、物理的に無理でした(爆)


てなわけで、ドラマ版「七剣下天山」を借りて来て見せたのですが…
いや〜、びっくりしました。
見事にはまってくれた(笑)
やはり武侠ドラマ初体験の人にとっては
この悪魔的な強烈な「引き」というのはヤバイらしく、
なんだかんだで夜の三時過ぎくらいまで延々と見続けておりました(笑)
傅前輩(の中の人)についても「こんなおじいさんなのにこれだけ動けるのはすごい」と
感動していたようです(笑)

もともと映画は好きな人だったのですが
こっち方面にそんなに嗜好があったってわけでもないんですよね。
それがここまで病みつき状態になるとは、
武侠ドラマって導入さえちゃんとやってあげれば
これだけ普遍的なパワーがあるものなんだなーと実感でき
ちょっとうれしかったのでした。


で、それはそれとして、
今回、改めて最初から途中(砂漠編のあたり)までを観直して
いろいろと気づいたところがあったので、
それはネタバレ項目のほうに記述しておこう。
あとでぼちぼち七剣感想の本記事のほうに付け足しておこうかな。
(つーか、初見の時の感想記事は先が気になるあまり、
かなり簡素に書きすぎた感はあるよな〜^^;)

てなわけで以下↓
間を挟んでドラマ版「七剣下天山」の中盤あたりまでのネタバレを含みます。




----------------------


・傅前輩は最終話の直前まで「一人も人を殺してはいない」ということになっていましたが、
これは本当にそうだったようだ。
第一集だか二集だかの多格多と納蘭将軍の会話で
「切れない剣で当て身をしている」とか
「攻撃を食らった兵士は、まるで魔術を使われたかのように眠ったまま目が覚めない」
とかいうやりとりがありました。
つまり、最初に天山に行って莫問剣をもらう前に使っていた剣というのは、
鞘に入れたまま鈍器として使っていたときはもちろん
鞘から抜いた後も、剣としては殺傷力のないものだったんですね。
切られ(たように見え)て倒れた兵士たちってのは殺られたわけではなくて、
穴道を封じられたとかそういう類で行動不能にされていたということかな。

で、莫問剣をゲットして以降も
直接ズバッと刀身で切って致命傷を与えるよーなことはせずに、
刃先から衝撃波を飛ばして敵を制圧したりとか、
柄を叩いて刃の腹から出る衝撃だけで敵をふっ飛ばしたりとか、
といった戦い方がメインになっていたようです。
つまり、やっぱり一貫して相手を殺してはいなかったというのは
本当だったみたいだ。

・改めて見た郁芳は、なんかちょっと周迅に似ていると思った。
目の大きさと両目の間の感覚(顔のレイアウト)なんかが似ている。

・緑珠の一件では、
多格多は緑珠に「由龍剣を手に入れたら昭南を毒殺しろ」という指示を与えていたんだが、
そこまでの間に「昭南を仲間にする」というのを結構、目的として打ち出していただけに
え? 結局殺しちゃうの?という気がちょっとした。
でもこれって実は、昭南がこの陰謀を看破して生き延びたならそれで闇が深くなり
より仲間に取り込みやすくなるし、
逆に昭南があっさりと毒殺されてしまうようなら、
それはそれで由龍剣がタダで手に入るし、別に死んじゃってもイイや、という
かなり大きな視点で考えられていた作戦だったんだなーとわかって感心。
やっぱり多格多はすごいな。昭南とは格が違ったね(笑)

・砂漠編
飛紅巾のツンデレっぷりがやはりすごい。
白髪魔女に歪んだ育て方をされて、
「男なんてみんなゴミだ。お前は一人で生きるんだ。」
という教えが体に染み付き、
全身からその信念がオーラとして発せられているのが感じられた。
良い。

・そして、そんな孤高の鷹・飛紅巾が
ツン→デレへと移行する時に、
それを受ける側であるはずの雲驄の心が見事に行き違ったというこの構成
うーむ、これも上手い。

・昭南って飛紅巾に対してこんなにあからさまに好意を向けていたんだな。
で、当の飛紅巾は雲驄のほうにむしろ思いが向いているわけで、
その間に割って入ってきたり、周りをぶんぶんと飛んでまとわりつく昭南のことを
かなりうざく感じているということが
今回よくわかった(^^;
そうかー、こんなに昭南って鬱陶しがられてたんだなー。

・砂漠編も中盤に入り、明慧お嬢様が出てくると
その辺りから雲驄も悩んで人を殺さないように戦おうとしたりするんだが、
これに対して傅前輩ってのはそもそも最初から不殺を貫いているんだよなー。
二人の立っている場所(地点)の差が、くっきりと引き立って感じられるプロットだ。
(「とっくの昔に通過した」ってやつね。)

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コメント

実は、武侠ヒロイン祭りで、明慧お嬢様を書こうと思っていたところなんですよね。
で、いざ書こうと思ったら、だいぶあやふやになってるところもあったんで、やっぱりもう一回見直そうかと考えていたところだという。いや、ほんとに(笑)
by: うちゃ * 2008/03/27 23:23 * URL [ 編集] | page top↑
>うちゃさん
しんくろにしてぃというやつですな@@
改めて観直すと、全体的にかなりじっくり尺を使ってるなーという印象でした。
あと何気ない一描写が先を知っていると伏線として楽しめるのは
やはり再鑑賞ならではの醍醐味ですね。
by: Manbo * 2008/03/27 23:42 * URL [ 編集] | page top↑
やりましたね!
家族に武侠布教、おめでとう!(という感じでしょうか?笑)
射雕英雄伝は、確かに一番入りやすいかもしれませんね。
友人のご母堂(60代)が、3日間引きこもって鑑賞した後、
『これは素晴らしい!』と出てこられたそうです(笑)

七剣は、重いテーマなのですが、内容がとても深いですよね。
カメラワークも大好きです。
あ〜。私、七剣レビュー・・・止まっている・・・(汗)
碧血剣レビューは、Manboさんご推察通り、チャンネルNECO放映に合わせます・・・・。
by: D * 2008/03/28 21:48 * URL [ 編集] | page top↑
>Dさん
ありがとうございます、「おめでとう」で間違いありません(笑)
自分が「射雕」で武侠ものにハマったというのがあるんですが、
色々な意味での突き抜けっぷりや、ドラマとアクションのバランスなど
一番良いと思ったんですよね。
ただ、レンタルショップで置いてある場所というと
なかなか限られてしまうのが痛いのですが…
次に実家に戻る時にはDVDを持参する予定です(笑)

>3日間引きこもって鑑賞
これも笑わせていただきました。
なんだか天の岩戸の逆みたいな感じですね(笑)
やっぱり本文にも書きましたが、
世代を超えて受け入れられるくらいの力はあるものなんですよね。

>レビュー
やっぱりこういうのって観てから時間が経てば経つほど
どんどん筆が重くなってくるものなんですよね(^^;
私も今回、いつものPC環境がない状況で映画を何本か観貯めしたのですが、
後になってから改めてそれぞれ感想をまとめようとすると、もうぜんぜん筆の乗りが悪いです。
by: Manbo * 2008/03/29 00:58 * URL [ 編集] | page top↑
やはりカッコいいなぁ
明慧お嬢様目当てでの再観賞のはずなのですが、一集〜二集での傅前輩のお姿に改めてほれぼれしております(笑)

不殺のまま、元英と志邦を救出してしまうところとかも、改めてびっくりです。明らかに殺しにかかっている多格多と軍隊の追撃を躱した上で、さらに逆襲に来てるし。
by: うちゃ * 2008/03/29 21:37 * URL [ 編集] | page top↑
>うちゃさん
うはは、もうドラマ冒頭のこの辺はたまりませんよね〜(笑)

いろいろ武侠ドラマを観てきてから改めてこれを観て思ったんですけど、
傅前輩ってかつて「官」に属して江湖の剣客たちを殺しまくってたってことなんですよね。
(日本語字幕では出ないですけど、「江湖」って表現がかなり使われていたことに
今回、いまさらですが気がつきました)
だからこそ傅青主許せん、報仇だ!と言って武荘の人たちが殺そうとしたというのも
すごく納得できますし、
そんな傅前輩を過去を水に流して受け入れることができた劉頭領って凄いな、と
改めて感心してしまいました。
by: Manbo * 2008/03/29 22:11 * URL [ 編集] | page top↑

お母様に布教とはっ、、、流石manboさん!
続編がはやくみたいですが全然撮ってないですよねぇ。
どうなってるんでしょう?

by: ぱお * 2008/03/31 00:36 * URL [ 編集] | page top↑
>ぱおさん
まさに魔が差したというか、駄目元で見せてみたら見事にはまっちゃいました(笑)

>下部
確か制作発表だけはされてるんですよね(^^;
ほんとにどうなってるんでしょう…
でも、出るとしたらやっぱり映画→ドラマの順になるんですかね。
正直、映画とかどうでもいいんですが
by: Manbo * 2008/03/31 03:02 * URL [ 編集] | page top↑

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