◎できごと1、盧俊義を梁山泊に迎えた宋江はさっそく彼に塞主の座を譲ろうとするが、
突然現われた盧俊義にいきなり塞主になってもらうと言われて誰も納得するわけがない。
おまけに「史文恭を討った者が次の塞主に」という晁蓋の遺言もあるのである。
仕方なく宋江は晁蓋が二つに折った矢の片方を盧俊義に託し、
二手に軍を分けて史文恭を捕らえた方が塞主になるとした。
2、宋江が塞主になることに及び腰なのが、李逵には気に入らない。
そこで一人、下山して曽頭市に乗り込み、史文恭の首を取ることにした。
勇んで飛び出したものの、金も持っていない李逵は酒場で無銭飲食をするが、
酒場の主人に咎められて喧嘩になっzた。
素手での勝負だが、李逵はまるで歯が立たない。
酒場の主人は没面目の焦挺といい、梁山泊入りを希望していたのだった。
李逵の素性を知った焦挺はそのことを告げ、
兄貴分扱いされた李逵もすっかり気を良くして仲直りし、共に曽頭市へ向かった。
3、梁山泊軍本隊が曽頭市へと向かっているその頃、
焦挺とその仲間を連れた李逵は一足先に曽頭市に来ていた。
門へ向けて突き進む李逵はもちろん相手にされるはずもなく、
史文恭の矢で足を射られてしまう。
李逵を抱え上げて撤退する焦挺の後を曽密が追撃するが、
すんでのところで到着した花栄が逆に相手を射殺した。
李逵の無事を一時は喜ぶ宋江だったが、
盧俊義を塞主にしたいと願っている自分の魂胆を台無しにしようとした李逵に対し
逆に腹を立て、軍令違反で斬首を命じた。
しかし他の皆に止められてその場は収まったのだった。
4、翌日。城門前での一騎打ちでは秦明が負傷したものの、
林冲によってさらに曽家の息子一人が仕留められた。
息子たちを失ったことを嘆く曽太公はすっかり戦意を喪失し梁山泊軍に和睦を申し入れる。
宋江は史文恭を引き渡さなければ和睦は有り得ないと返答するが、
史文恭は曽太公の言う通りに梁山泊軍に差し出されるつもりなどもちろんなかった。
5、曽頭市軍は落とし穴を使って梁山泊軍をはめようとするが、
逆にその落とし穴を利用されて壊滅状態に陥った。
曽太公は首を吊って自害し、逃走した史文恭は盧俊義によって捕らえられる。
こうして曽頭市は陥落した。
6、史文恭の首を晁蓋の位牌に奉げて弔いを終えた宋江は
盧俊義を塞主の座につけようとするが、
当の盧俊義を含めて、梁山泊の誰もがそんなことは望んでいなかった。
ついに兄弟たちに押し切られる形で宋江は梁山泊の三代目塞主の座に就いた。
「聚義庁」は「忠義堂」と名を改められ、居並ぶ百八人の好漢たちによって
新たな時代の幕開けが告げられた、かのように見えた…

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◎かんそう・うーむ、いやはや、なんというか。
とりあえず、ここまで長かったなぁ(^^;
てっきり揃ってからが本番なのかと思っていたら、
揃うまでが本編、みたいなものでもあったんだなぁ。
・しかし… うーむ、ちょっと業が深すぎるよね(^^;
これはまずい。
たくさんの無関係の人たちを巻き込んで、
罪のない人たちもなんだかんだで破滅させて、と、
こんなことをやっていてはだめだ(^^;
積み重ねた業がいつかは自分にめぐってくるということです。
・今回は、
相変わらず潔くない公明哥哥
ほとんどいじめられっ子状態なんだけど、余裕でスカして乗り切る玉麒麟・盧俊義
まっすぐで純粋なだけに、逆に潔くない公明哥哥の癇に障る鉄牛
虎の尾を踏んでしまった史文恭
と、こんな感じに入り乱れておりました。
・てなわけで順に。
公明哥哥については…
まあ、もうこの人はこういう人なんだと思うしかないですね(^^;
そう思わないとやってられないというか(^^;
なんだろうなー、鉄牛は子供なんだけど、
この人もだいぶ意固地なところがあるというか、子供っぽいというか。
ただ、最後に兄弟たちに満場一致で塞主になってくれと言われると、
「大哥すいません、遺言には従えませんでした」とさくっと一言だけ謝って
それですぐにみんなの想いを引き受けてしまう、というこれ
これはこの人の良いところだよね。
・でもね、
やっぱりこう、「報国の志」とか「燃え上がる忠義の心」とか。
公明哥哥や、他にも呼延灼将軍や林教頭や盧俊義や、
そういう出自の人たちは確かにこれはあると思う。
でも、なんつーか、明らかに梁山泊の中でも
二つ色があると思うんだよね。
これまでさんざん書いてきたけど、「山賊生活肯定派」と「汚名を雪ぎたい派」。
さすがに真っ向からこれが対立するってことにはならないだろうけど、
一つの流れ、方向性を規定してしまったということで、
それまで留まっていたものがその場にずっと留まっているわけには
いかなくなってしまったというのはあるんじゃないかなー。
かつて晁蓋哥哥が自ら書いたとうれしそうに話していた「聚義庁」の看板
これが下ろされて、新たに「忠義堂」の看板が架けられた。
この辺にはっきりと象徴されている気がする。
・鉄牛が今回、一番はっきりわかりやすくその流れに反発していたけど
まさにこれなんだよね。
「軍令は絶対なのだ、兄弟だろうと斬首!」ってのは
はっきりいって、ぜんぜん楽しくない。それまでの色と明らかに違う気がする。
宋江が作ろうとしている、向かわせようとしているのは
そういう流れなのかなという懸念だ。
つーか、お墓作った後まであきらめずに
「いつか東京に移して差し上げます」とか
ぜんぜん本人が願ってもいないことを言ってるんだもんなー(^^;
・それはそれとして、とりあえず

公明哥哥、ピンクはやめなさいって(^^;
ピンクは絶対変。
・そしてそんな宋江に無理やり担ぎ上げられて
さんざんな目に会ったのが盧俊義だ(^^;
いやー、なんつーか、もう、宋江以外、誰一人として望んでないってのに
延々と持ち上げられて(これ、ある意味褒め殺しだよな(^^;)
他の兄弟たちからは白い目で見られるし、
チビ黒三郎は慇懃な物腰のくせにちっとも言うこと聞いてくれないしで
ほんと同情したよ(^^;
そんな状況でも、きっちりやることはやる玉麒麟は素敵だ。

なんかさすが、さんざん持ち上げられてるだけあって
スペックは圧倒的だな〜@@
この人は確かに格好良いです。
・そういうわけだから、
思ったことを即行動に移す鉄牛はやっぱり気持ちが良いね。
さんざんメシ食った挙句に金がないのに気がつくと
開き直って「俺様はいつも無銭飲食だ」とか
わけのわからない逆ギレしてるのには爆笑だ。
あと確かにキケンな男ではあるんだけど、
今回の焦挺みたいなちゃんとした技使いには
パワーだけでは勝てないんだよね。
クラスでいうならファイターではなく、まさにバーバリアンって感じか。
・史文恭、そして曽一族については、
やはり曽太公がかわいそうということでしょうか。
まあそもそもの発端となったのは人様を傷つけた上に馬を盗んできた息子であって、
そんな息子をちゃんと教育しなかったのが悪いということになるんですが…
あとは史文恭が結構タチの悪い手を使う男だったということでしょうか。
いや、史文恭のやったこと自体は、もちろん雇われの将として
何も間違っちゃいないんだけどね。
毒矢を使ったのがまずかったな。
あれで決定的に卑怯な奴という印象を相手に与えてしまった。
そして、あの状況で「梁山泊に入れてくれ」なんて言っても、絶対に無理だ。
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◎人物まとめ今回はほとんど上に書いたので、特筆事項はなし。