射雕英雄伝 人物雑感2

今回も最終回までのネタバレを含みます。
次は主役を食ってしまったといっても過言ではない
準主役級の五大武術家のみなさま+1です。
(といいつつ南帝は後回し)


洪七公
七公(チーゴン)、老叫化子(ラオチャーホアヅ)、七兄(チーシュン)
束ねて右肩に流したおさげの髪の毛と腰のヒョウタン
そしてダボダボの袖がチャームポイント
七公七公とみんなに懐かれていたこの素敵親父
やっぱ前も書きましたが三人暮らしのあの頃が一番好きでした。
「一手しか教わってないのに負けたとしても
それで洪七公の降龍十八掌が全部破られたと思われちゃうわ」
なーんて蓉儿に言われたら乗せられているのがわかっているくせに
ちゃっかり教えずにはいられないというかわいらしさが最高。
心残りはやはり内功消失事件が最後まであとを引いてしまったことか。

普段はそんな感じでダラダラして
ひたすら食べてるか寝てるかのどちらかという
悠々自適の隠者そのまんまという感じの七公だけど、
正義の味方・丐幇幇主として悪と戦う時にはとたんに凛々しく変身
やる時はやるのだ、この老叫化子は@@
格好良すぎですね。

そして面倒見のよさ
一度弟子にした靖儿も蓉儿もキッチリ最後まで面倒は見てやるし
関わりあいになった柯大侠や全真七子も
面倒くさがりつつも丐幇の連中も
みんなまとめて面倒見てやるのだ。
七公はたぶんこの物語の中でも一番人間が大きい人物ですね。

七公本人の魅力もさることながら
中の人・孫海英がこの特異な人柄の造形に大きく貢献しているということは
誰も異論はないことでしょう。
これも以前書きましたが、中の人本人が声を当てている
蛇口から水がだだ漏れするかのようなその独特な喋り方と甲高い声はちょっと忘れられません。
話しているのを聞いてるだけで面白い。


黄薬師
黄老邪(ホワンラオシェ)、薬兄(ヤオシュン)、爹(ディエ)
この物語の裏のヒロインはこの人かも知れない(笑)
とりあえず強すぎ。頑固でへそ曲がりすぎ。そしてデレデレすぎ。
なんかもう色んな点で他を凌駕しています。すごいよパパ。
桃花島の東西北勝負からはじまって曲三酒場、煙雨楼と
このおじさんは画面に出てくるたびに
ことごとく見せ場をかっさらっていったような…(笑)

武功の凄まじさに加えて
頭もよくて風流人という隙のなさ
それでいて微妙に頭が悪くてやっぱりカッとなってすぐ暴走
悪いことをしたと他人に決め付けられると本当はやってないのに
ああしたさ、それがどうした文句あるかわしは黄老邪だぞと
どう考えてもおかしい開き直り方をするヘソ曲がりっぷり。

そして何と言っても愛する娘・蓉儿へ注がれる
微塵も隠すことのない曇りなき愛情表現は反則。
どんな場面だろうと二人でほんわかゾーンを形成。
見ているこっちは頬がゆるみっぱなしですよ。
たぶん「黄薬師パパと蓉儿の何気ない日常」というのが
まるまる一話かけて描かれたとしても
全く退屈はせずに見ていられると思う。

お互い認め合っている七兄との友情も良い。
老頑童のことも親しげに伯通(パートン)って名前で呼ぶのは何気にこの人だけだし
要は自分が認めた相手にはとことん敬意を払うし礼も尽くすけど
認めていない相手は完全にどうでもよく、塵芥のように気も払わないってのが
あまりにも徹底してるんだよな、黄薬師パパは(笑)
伊達に東邪とは呼ばれていないわけです。

あと全然関係ない話なんだけど、
最近「絞扼神経障害(こうやくしんけいしょうがい)」
という単語を耳にするたびにニヤニヤしてしまいます。
(似たような線で「隔世遺伝(かくせいいでん)」もヤバイ。
アホが遺伝するってことだろうか?!みたいな)


欧陽鋒
欧陽伯伯(オーヤンボーボー)、老毒物(ラオトーウー)、鋒兄(フォンシュン)
登場当初は温厚そうな見た目と中身のギャップに
良い意味で戸惑いましたが、それも一瞬のこと
いちおう最強の悪役ということで物語の最後まで君臨しつづけましたが
そのあまりにも哀れな最後はちょっと悲しくなりました。

島編では傍若無人さ&恩知らずっぷりがかなり腹立たしいものでしたが
それと並行して描かれた父親カミングアウトを皮切りに
悪人のくせにやたらと人間らしいところがあるという
憎みきれなさを発揮。
エプロン姿は笑えばいいのか微笑めばいいのか
なんとも異様な和みシーンでした。
とりあえず来世では息子さんと二人、お幸せに。

武術に真剣なあまりに九陰真経が絡むと途端に
やることなすこと全部おかしくなるというコメディリリーフぶりも
悪役としては定番ながら楽しめました。


周伯通
周伯通(チョーパートン)、老頑童(ラオワントン)、周大哥(チョウダーグ)
悪気はなく100%好奇心だけでイタズラやりたい放題
ひたすら場を引っ掻き回す江湖の最終兵器
まさにこやつはジョーカーと言えよう

定番の台詞「好玩(ハオワン)、好玩!」を始めとして
やたら高い声で「ンンー?(最初のンにアクセント)」とか
見てるだけで楽しいコロコロ変わる百面相とか
とにかく老頑童の名の通りにそのまんま子供
思い通りに行かないとウワーンと駄々こねるところまで子供(笑)
前も書いた気がするけど変人ぞろいのこの話の中でも
一等賞は間違いなくこいつだ。

回想の王重陽の葬儀の場面ではあっさり西毒に抜かれてた割に
現在になると負けずとも劣らずどころか劇中でも最強レベルになってるのは
やっぱり九陰真経をコッソリ見てたんだろうか?(笑)
とにかくその最強の腕前でもってやりたい放題するもんだから
オモチャ・遊び相手として目をつけられたほうはたまったものではない。
どんなに真面目な話の最中でも強制的に老頑童ワールドへ引きずり込まれ
ギャグキャラと化すのだからまったく始末が悪いね。

終盤の裘千仞との追いかけっこはともかくとして
とりあえず出てくるだけでニヤニヤしてしまう老頑童
やっぱり大好きだな。

ところでこの桃花島編で入った回想シーン、
つまりだいたい時期的にまだ王重陽が存命していたころは
「老頑童」の二つ名は持ってなかったんだろうけど、
その後15年間ずっと桃花島に幽閉されてたはずなのに
どこから「老頑童」の名前がついたんだろう?@@
…たぶん気にしたら負けか@@
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コメント

ほんとにこの四人は魅力的なオヤジたちでしたね。特に登場しただけで場の空気をかっさらっていった黄薬師パパと老頑童は反則ですよ。
キャラクターの魅力を最大限引きだしていた中の人たちもすばらしい。これは「連続ドラマ」という形でしか味わえない醍醐味だったと思います。
郭靖とお蓉って七公と一緒だと、おじいちゃんと孫夫婦に見えるんだけど、老頑童と一緒だとこれが子連れの若夫婦に見えるという(笑)
この面子のやりとりは、もっと沢山見ていたかったです。
by: うちゃ * 2007/06/01 08:22 * URL [ 編集] | page top↑

>「連続ドラマ」という形でしか味わえない醍醐味
本当にそうでしたね。
映画と違って尺を詰める必要がない分、
圧倒的な物量でたっぷりと楽しませてもらえました。


>この面子のやりとりは、もっと沢山見ていたかったです。
ですよね〜。
これがめりけん産のドラマだったりすると
「射雕英雄伝 シーズン2」
「射雕英雄伝 シーズン3」
「射雕英雄伝 シーズン4」
    ・
    ・
    ・
と文字通り飽きるまで堪能できるんですが…(笑)
で、途中で役者が降板することになったりして
劇中では適当な理由で黄薬師パパが退場しちゃったり…とかするんですよね(笑)
by: Manbo * 2007/06/01 18:24 * URL [ 編集] | page top↑

王射雕英雄伝〜神雕侠侶の最強は王重陽死後実は周伯通ですよね。
最初は東西南北に敵わないけど、終盤では最強だと思います。
一応私が思う最終的の強さの順番かいてみますね。意見があればよろしく^^b
1、王重陽  最初から死んでるから、ようわからんw
2、周伯通  72路昆明拳など技は豊富。+九陰真経天下無敵。
3、洪七公=欧陽鋒 黄蓉のおかげで(狂ったけど)強くなった欧陽鋒はついに洪七公と互角になった。
洪七公は本作で全快に戦えたのはほとんどなく、いつも毒やら何やらで7割出力><;
4、黄薬師=一灯大師 この二人は強いだけじゃなく、内面の修養もすごい。
5、郭靖 中国で最強の技って降龍十八掌らしい。崋山論剣より数年後郭靖は黄薬師と一灯大師を超えて洪七公と互角に間で成長した。
6、裘千仞  、、、ここまではAクラス。同じAクラスでもインフレについていけないAクラスの末席、、、

7、梅超風  レベル的に神雕時代の赤錬仙子くらいかな?目が見えない分不利かも。九陰白骨爪が完成出来たらAクラスいり決定ですけどね。
8、黄蓉   この子はここから強くなる、すぐにAクラスいりですね。打狗棒法って強いもんね。

9、全真七子 インフレに耐え切れず全滅。ーーーここから大きな差はないですね。
10、楊康=欧陽克 ヘタレコンビ。一応Bクラス
by: 携帯黒電話 * 2008/04/03 11:38 * URL [ 編集] | page top↑
>携帯黒電話さん
確か中国のほうでも同じような最強談義をやってて、
裘千仞がやたら高評価で(確か郭靖よりも上にランク付けされてたかな)何でだ??と首をかしげた記憶があります。
特に終盤に老頑童にどつきまくられてて一気に小物化した印象が強かったもので…(^^;
でも実際のランク的にはこれくらいが妥当でしょうね。

私の場合は、劇中の描写を見る限りでは
王重陽抜きの五絶+1だとやっぱり東が頭一つ抜けてる気がするんですが、
そうでもないですかね?
(といいつつ、具体的な根拠を挙げろと言われると困ってしまいそうですが、
少なくとも戦ったら一番強そうな気がするんですよ)
by: Manbo * 2008/04/03 17:16 * URL [ 編集] | page top↑

>Manboさん
強さについて裘千仞もし最初から登場していれば超BOSSになれたものでしょう。がしかし、登場時期が終盤で、最強クラスが一般参加+主人公も成長して最強クラスランクイン。
そして、相手が老頑童じゃ、相手になるはずもない。
彼は最強クラスの末席で実力差結構あると思います。
東南西北だと走火入魔して筋脈逆流の西毒が一番強いと思われる。その西毒は洪七公と神雕侠侶で互角でしたので西と北が強いかなって思った。
東は神雕侠侶で自分の技よりも郭靖の技が強い事を認めたことで郭靖より若干弱いかなって思った。
一灯大師は戦いが嫌いなので、評価に困りますw
でも超一流に間違いはない。
とはいえ東西南北の間の差は僅かのものだと思います。
技のかっこよさはやっぱり降龍十八掌かなw

因みに七公の降龍十八掌は天龍八歩のときのものと多少違うらしいです。
七公の代で18掌のうち15掌?(か13掌)しかなく3掌が失伝したのです。
その原因は「(天竜八部ネタバレ)喬峰が死んだ事と思われる。」失伝した3掌は七公才能で作り出したものらしいです。
by: 携帯黒電話 * 2008/04/04 17:17 * URL [ 編集] | page top↑
>携帯黒電話さん

>裘千仞
そうですね、いちおうは最強クラスではあるはずなんですよね(^^;
要は、劇中の描写を観ているだけだとそういう実感があまりないという話です。

>五絶
あー、神雕侠侶のほうは全然考えに入れてませんでした。
どの時点かによって序列も変わるかも知れませんね。
個人的にはあんまり好きではない作品なので、
今ひとつ食いつけないのが申し訳ないところですが…(^^;
その辺の原作等全部ひっくるめての話題は
「雕迷英雄会」さんとかだと盛り上がりそうです。
http://book.geocities.jp/jpshendiaoxialv/
興味がおありでしたら、のぞかれてみてはどうでしょうか。

>降龍十八掌
その辺の経緯は、だいたい情報としては存じております。
ぢつは「天龍八部」はまだ未見なんですが…(^^;
ところで、私はおぼろげながら流れを知ってしまっているのでもう良いのですが、
未見の方がこちらを目にすることもあるかと思いますので、
できれば作品の結末に関わるようなネタバレは、
色変えで背景保護色等の配慮をしていただけるとありがたいです(^^;
by: Manbo * 2008/04/04 17:18 * URL [ 編集] | page top↑

申し訳ないです><;
ネタバレやってしまいました。
以後気をつけます。
by: 携帯黒電話 * 2008/04/04 17:19 * URL [ 編集] | page top↑
>携帯黒電話さん
パス入れておかないと後から編集できないんですよね(^^;
というわけで、こちらのほうでいじらせていただきました。
すみません、ご理解に感謝しますm(_ _)m
by: Manbo * 2008/04/04 17:20 * URL [ 編集] | page top↑

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