◎できごと1、柴進は井戸の底に隠されていた。
李逵によって助け上げられた柴進はこうして無事、梁山泊に仲間入りし
戦勝に湧く一同であったが、そこへ新たな知らせが届いた。
呼延灼将軍率いる官軍が梁山泊軍を討つべく到着したのだ。
2、騎馬を一列に鎖で繋げた鉄鎖連環馬の陣形を相手に
梁山泊軍は苦戦を強いられていた。
捕虜にした官軍の彭屺将軍から連環馬についての詳細、
そしてそれを破るには金槍班師範の徐寧の鈎鎌槍法が必要との情報を得た宋江らは
呼延灼軍と対峙しつつ、次の動きに出ることにした。
3、時遷と楊雄によって、家宝の鎧をダシに釣り出され
梁山泊軍の陣営まで半ば誘拐される形で連れてこられた徐寧は
楊雄、そして林冲の説得を受けて梁山泊入りを決断した。
4、こうして対・連環馬の鈎鎌槍法を習得した梁山泊軍は呼延灼軍を討ち破った。
捕らわれた呼延灼は山賊に与することを良しとせずに死を望むのだが、
自分たちの目的は忠義の道から外れたものではないということ、
そして例えこのまま呼延灼が東京に戻っても、高俅によって処刑されるだけであり
そうなっては忠義を果たすこともできないと説得され、
ついに梁山泊入りを決めたのだった。
5、宋江は、このまま山賊を続けても先はないと考えており
いずれは皇帝から招安を受け、正式に国から認められる立場になるべきだと
呼延灼の説得の際に語った。
同席していた呉用はかつてこれまで誰も考えなかった梁山泊の将来について
思いを巡らせていた宋江の慧眼に改めて感服するのだが、
その一方で兄弟たちがそのことに承知するか、
また朝廷がそもそもそれを認めるかという懸念もあったのだった。
6、梁山へ戻る途中の梁山泊軍は皇后の甥の曽一族から襲撃を受け、
晁蓋への戦利品として持ち帰るはずだった名馬・照夜玉獅子が奪われ、劉唐も負傷した。
曽頭市に立てこもり、皇帝へ照夜玉獅子を献上しようと考える曽一族に対し
梁山泊軍はとりあえず警告を発したのだった。
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◎かんそう・一難去ってまた一難…てな具合に
次から次へと戦いが続く今日この頃です。
もうすっかり物語は中盤の様相を呈していますね。
・その中でも、大きなポイントとなる招安についての話が
前回から出ていたものの、今回、はっきりと示されました。
なるほど、確かに山賊暮らしをずっと続けるというわけにもやっぱり行かず、
いずれはかたぎにならなくちゃやっていけないのだ。
兄弟たちはいまが楽しければそれでいいんだけど、
誰かが先のことも考えなくちゃいけないってことだね。
・しかし今回は(いや、今回も?)こいつら山賊だなーと
改めて実感した回でもあった。
まっとうにお役所勤めをやって暮らしていた何の関係もない徐寧を
無茶苦茶強引な方法で引きずり込んでるんだもんな〜(^^;
孫立とかはまだ「弟が犯罪を犯して連座で処罰される恐れが」ってことで
引き込むのも仕方なしってところはあったが、
今回はそういうの関係ないし(^^;
まあ捕らえた敵の将軍の縄を解いて
まーまー楽にしてください将軍のような方にこのような非礼を…という流れで
そのまま心服させて仲間に加えちゃうというのに関しては、
こーいった軍記ものではお約束的なカタルシスがちゃんとあるのですが。
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◎人物まとめ→梁山泊の人たち・宋江(そう・こう)今回も「敵に追いかけられてヒタスラ逃走」や
「陣頭指揮はさっぱりで惨敗」「でも人間的魅力でまわりを
洗脳心服させる」
といつもの公明哥哥でした。
そして上に書いた通り、兄弟みんなの将来を考えて
「いつまでも山賊なんかやってられないよ」ってことで
自分たちのやっていることを皇帝に認めさせたいというのがあったんですね。
・李逵(り・き)…黒旋風鉄牛も例によって戴宗との兄弟漫才がワラエタ。
緊迫している場面なのにアホなことばかり言って
公明哥哥に怒られてるのにも笑った。
連環馬に敗れて治療中にぺちゃくちゃ林冲と喋っているのも和んだ。
なんかこいつの話し方って独特で、「あー」とか「おー」とか
文節ごとの間にいちいち変な間が入るんだよね。
それが聞いててかなり可笑しい。
・柴進(さい・しん)…小旋風前回、怪しい雲行きの引きで終わったと思ったら
実は井戸の底に隠されていたという柴大官人でした。
何はともあれ無事で良かったざます。
・時遷(じ・せん)…鼓上蚤このこそ泥も、ほんと美味しい見せ場が多いな。
しかもちゃっかりつまみ食いも忘れないし(笑)
・楊雄(おう・えい)…病関索自分が落草する時はあんなに最初逡巡してたくせに
他人を引きずりこむのはあんまり気にしないのね(笑)
・朱貴(しゅ・き)…早地忽律相変わらずこのおっさんもピンポイントで出番があるのが美味しいな。
しかも時遷と同様に、他の人ではあまり替えが利かない役なだけに。
| ・徐寧(じょ・ねい)…金槍班師範 |
 | 公明哥哥以下、梁山泊のみんなによって 人生を台無しにされた人。 しかし林教頭を前にして目をきらきらさせていたのが 印象的であった。 やっぱ禁軍八十万の教頭は伊達じゃないのね。 |
| ・呼延灼(こえん・しゃく) |
 | というわけで、戦った相手は仲間という 胸のすくような気持ちの良いパターンで仲間になった。 やはりこういった真っ当に生きてきた人が 上が腐敗しているために無駄に死ぬというのはやるせないわけで、 とりあえず結末については置いておくとしても 今の段階でこうしてちゃんと生き残って仲間になってくれたというのは ヨカッタヨカッタと喜ばしいことである。 |
| ・彭屺(ほう・き)…呼延灼の部下 |
 | とっ捕まったと思ったら解放されて 心服して仲間入りという これまたお約束パターンで仲間になった。 仲間になるの早かったな〜と思わんでもなかったが、 まあこれはこれで良いのでしょう(笑) |
→曽一族の人たち・曽太公(そう たいこう)・曽塗(そう・と)・曽密(そう・みつ)・曽索(そう・さく)・曽魁(そう・かい)・曽昇(そう・しょう)
新たな敵。
曽太公が梁山にケンカを売るのはヤメロと言っていたお父さんってのはわかるんだが、
他の連中は識別不能だな…
まあとりあえず兄弟ってことがわかればそれで良いか。