郭靖我らが主人公・靖哥哥(チングーグ)
あらゆる人物からまんべんなくシャーシャオヅと呼ばれていました。
およそ前代未聞な主人公ですね(笑)
今後はきっと何かのきっかけでシャーという字を見るたびに
靖儿のことを思い出すんだろうなぁ。
物語全体を通して見ると
割と「狂言回し」の役に徹している場面も少なくなかったですが、
しかしそれは決して彼が悪いわけではなく
まわりのおじさん&爺たちが凄すぎるというだけなのです。
むしろ逆にこの子が慎ましく、お馬鹿なおかげで
まわりの魅力がさらに引き立っていたというのもあったことでしょう。
そういう意味からも狂言回しとして理想的な人物でしたね。
とにかくまっすぐなのが魅力
愚かだけどまっすぐ
「愚直」というのはまさに靖儿(チンアール)のためにあるような言葉だと思います。
才能はないけどひたむきに頑張るその姿は
否が応にも我々に親近感を感じさせてくれます。
そしてそのひたむきさにたくさんの人が惹きつけられていくというのも気持ちが良い。
それだけでなく、この心の清らかさは周りの人がつらい時、苦しんでいる時に
見ているこちらにとっても本当に救いとなってくれました。
まっすぐついでに、礼儀正しい
ひたすら礼儀正しい
これもまた良い。
悪い奴が相手でもとりあえず礼を尽くして前輩(チェンベー)。
師父が戦いそうになった時はとにかく「まずは弟子が相手をします」と前に出る。
思いやりにもあふれ
特に蓉儿に対するナチュラルな徹頭徹尾(一時期除く)の心遣いといったらもう
バカップルという呼称すら生ぬるいものでした。
そしていつもはぽや〜んとしてるんだけど
主人公らしく決めるところはきっちり決めるところも
当たり前とはいえポイント高し
もうすっかりおなじみとなったキリリとした顔で腕グルグルの降龍十八掌のポーズは
とある男の子がまねっこして線路に立ち入り電車を止めようとしたそうですが、
その気持ちもわからなくはないくらい格好良い(笑)
でも人のたくさん乗った電車を吹っ飛ばすようなことをしたらきっと靖哥哥に怒られるよ。
とにかく私は郭靖という主人公が大好きでした。
黄蓉人呼んで小妖女(シャオヤオニー)、または小悪魔
ヒロインの蓉儿はまさに靖哥哥と二人で一人でした。
もう一人のヒロインともいえる念慈さんを「きれい」と表現するなら
蓉儿は「かわいい」と表現できるでしょう。
そんなきれいな顔してやることは結構黒い
このギャップがたまりません。
実はそれほど正義感も持ち合わせておらず
大好きな爹ゆずりでかなり気分屋なところもあるのですが、
愛しの靖哥哥は常に正しい方向へと導いてくれるので
この娘は道を踏み外すこともなく存分にその悪知恵を発揮することができました。
そしてこれまた父親仕込み&母親の血のおかげで知力が凄まじく高い
たぶん劇中でも頭の良さなら三本の指に入りそうです。
とにかく勘違いで暴走することの多い江湖の人たちの中で
この娘はそういうことも全くありませんでした。
まあこの娘が特別というより、他の人みんながアレすぎ…という気もしますが。
頭の良さを活かして西毒だろうと瑛姑だろうと手玉にとってみせらぁ。
てな感じに武功的には決してすごく高いレベルというわけではないのですが、
口八丁でその差を乗り越えて翻弄してしまうところにこの娘の魅力がありました。
靖哥哥との凸凹ピッタリ夫婦コンビは言うに及ばず
実はかなり適応能力高い…というか、
七公との頭の良い人同士の絶妙なじゃれあいや
完全にペット状態の老頑童
柯鎮悪との心温まる(?)罵り合い
そして言うに及ばず父娘二人のデレデレ劇場など
どんな相手とコンビを組んでもそれなりに楽しく見せてくれたのも蓉儿の特徴です。
楊康ライバルになりそこねた男。別名・完顔康(ワンヤン カン)
ご存知最低皇子は正直、この物語の中でもトップレベルに駄目男でした。
はっきり言って、一番嫌いなキャラクターを挙げろといわれると
間違いなくワースト3には入ってるな。
言うことやること全部嘘っぱち。
確かに最初のうちは境遇の不憫さからまだ同情の余地はありましたが、
丐幇大会の辺りで完全に終わりました。
比武招親で念慈を翻弄する見事な動きを見せた時には
もうちょっと期待したんだけどなぁ。
たぶん郭靖がもう少し「敵」としてちゃんとこいつの相手をしてあげていたら
ここまで一方的に嫌いなキャラクターになることはなかったかも。
こちらが感じる鬱憤を劇中で晴らしてくれるってことですからね。
それがなかったのでひたすらストレスばかりがたまったのかなという感じです。
正直な気持ちとしては、もっとボロボロのズタズタにされて報いを受けて欲しかった。
あと全体の尺の都合で出番が飛び飛びになったこともあり、
念慈さんとのラブトークも何かひたすらループを繰り返していた
という印象になってしまったのも損しましたね。
残念ながら今となってはこいつの「ニェンツ!」って呼び声を頭の中で再生するだけで
ウンザリするように刷り込みされてしまいました@@
穆念慈穆姐姐(ムージェジェ)、穆姑娘(ムークーニャン)、念慈(ニェンツ)
見た目からして幸薄そうな、はかなげな美人でした。
でもやっぱり何度も言いましたが
この娘があそこまで楊康にベタボレじゃなかったら
もうちょっとマシな結末になっていたのでは…という気持ちは残っています。
タチが悪いのは、ベタボレしてるくせに
同時に同じくらい義理人情を重んじる傾向が強かったということです。
そのせいで「父の仇を討て」と拒みつつも
楊康がゴネルと結局なあなあで受け入れてしまうという
ナントモいびつな関係になってしまいました。
まあ年を考えると仕方のないことなのかも知れんが…
そういやいちおう七公から逍遙遊を習ったという設定があったんですけど
比武招親以降はほとんど武功が披露されることがありませんでしたね。
ちょっともったいなかったなぁ。
やっぱりこの娘と楊康で
もうちょっとちゃんとストーリーを展開できたんじゃないかなーという気がする。
結論としては、悪いのはそんな若いカップルが活躍するような場面も
何もかも持っていってしまった激しすぎる不良親父どもということかな(それでいいのか?!)。