水滸伝15

ザッピング…というわけではないが、
こう、一人の登場人物主体でしばらく話が進んで、
その中でその人物が別の人に出会って、
で、話が一段落すると今度はその別の人に視点が移って
その物語が進む…というような話運びとなっているようだ。
(電車を乗り継いで進んでいるような感じ。)
なかなかこの感覚は面白いね。


第十五集 景陽岡
〜景陽岡に虎を打つ
◎できごと

1、殺人の罪を犯した宋江は、とりあえず逃亡した。
都管の雷横は役所から仰せつかって宋江の実家へ捜索に行くが、
宋江がいなければ彼の年老いた父を連行しなくてはならない。
そこで一計を案じ、宋江はすでに宋家から勘当されていたことにして事なきを得た。
常日頃から宋江の器量を認めていた知県もこれ以上この件を追求したくなかったので、
宋江の妾との密通を認めた張文遠を処分して終わりにした。

2、宋江は柴進の荘園に居候することになった。
そこで彼は清河県の武松という若者と知り合いになった。
武松は一年少し前に酔って土地の役人を殴り殺しかけて逃亡していたのだが、
先ごろ捜査が打ち切りになったため、宋江との別れを惜しみながらも
自分を育ててくれた兄のところへ帰ることになった。

3、景陽岡に差し掛かった武松はふもとの宿で酒を飲んだ。
その酒はかなり効きが強く、三杯飲んだら歩けなくなるほどだという。
宿の主人の言うことも聞かずに武松は結局十八杯も飲み続け、
さらに岡には虎が出るため昼の三刻以外は通行禁止になっているという話も信じずに
一人、岡を登っていった。

4、武松は「虎が出る」という話は宿の主人が
自分を宿に泊めさせようと脅かしているのだと思っていたのだが、
やがて辺りが暗くなる頃、役所の張り紙を見てそれが事実であったと知った。
大見得を切った以上、いまさら引き返すこともできずなおも進む武松だが
その頃ちょうど酔いが回ってきて、岩の上に寝そべっていびきをかき始めた。
しばらくすると虎が現われ、武松に襲い掛かってきた。
死に物狂いで応戦し、武松は虎をそのまま素手で殴り殺してしまったのだった。

5、ところ変わって陽穀県の紫石街。
最近、この町に越してきた奇妙な夫婦がいた。
妻は美人だがほとんど家から出てくることがなく、朝早くから起きて饅頭を仕込み、
その背が低い風采の冴えない夫は、町で饅頭を売り歩いていた。


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◎かんそう
・宋江はことのほかダメージが少なくて済んだようだ。
まあもともと文官タイプだから荒事はできないってのもあるんだが、
やはり日ごろから積み重ねておいた徳が効を奏したって感じか。
知県のじいちゃんとか、まるっきり捜査にやる気がないのにワロタ。こういう人いいね(笑)
結局、恩知らずの張文遠一人をボコボコにしただけで話が済んじゃったのにも爆笑。
なんかこのところ、こういう場面ってたいてい
中央でのドロドロしたものが付きまとっていたんだけど、
今回はいかにも田舎のお役所って感じでなんとも和やかで良かった。

・しかし宋押司(ソンヤース)、どうせ逃亡するなら凶器も持ち去るべきだったのにね。
実家の場面になったらひたすらorz状態で硬直してるのには吹いてしまった。

・で、そこから武松編へシフト、と。
こいつもまた見事なアホですこと(褒め言葉)。

どう考えても飲みすぎだろオイ

「飲ませないと店を壊すぞ」とか脅すところからまず突っ込みどころ満載。
で、虎が出るという話を本気で宿の主人の嘘だと思っていたらしいのにも吹いたし、
その後、口ほどにもなく酔いが回ってフラフラになってるのも吹いた。

・しかしこの虎さん退治↓なんだが、

エンディングの撮影風景で以前出てたけど、本物の虎使ってるっぽいんだよね(^^;
もちろん全部が全部ほんものじゃなくて、ぬいぐるみも混ぜてなんだけど。
いやはや、おそろしい(^^;


-----------------

◎人物まとめ

・宋江(そう・こう)…鄲城の押司
みんなの人気者・宋押司(ソンヤース)も
こうしておたずねものとなったのでした…
つーかこの場合、どうなんだろう。
やっぱり人殺しは人殺しってことで罪には問われちゃうのか。
上にも書いたが実家に戻ってのorzには笑わせてもらったが。
なんだか武松とも意気投合したようですが、
さて再会はいつになることやら。



・雷横(らい・おう)…鄲城の都管
あんたいい人だな!
機転を利かせて宋パパさんをかばってやったりと
このところだいぶポイントが上がってるぞ。
意外と抜けてる宋押司と違って
ちゃんと晁蓋からの余計なお礼状もその場ですぐ燃やしてたし、
この男、要領はかなり良いようだ。
初登場の回で劉唐にケンカ売られてるところとかでは
てっきりただの小物役人かと思ってたんだけどね〜(^^;


・柴進(さい・しん)…荘園の主
忘れた頃にまた出てきたこのお金持ちさん(笑)
相変わらず人材コレクションに精を出しているようだ。


・武松(ぶ・しょう)…清河県の者
これまたいかにも
良い意味で頭の悪い人が出てきましたよ。
他人の忠告を無視して突き進み
石橋が叩いて崩れたら、
そのまま突き進んで谷を渡ってしまうような、そんな人。
結構危なかったとはいえ、虎を素手でやっつけてしまうあたり
こいつもやはり人外レベルか。
ちなみに中の人は楊鉄心さんだね。



・武大(ぶ・だい)…紫石街の饅頭売り
いきなり場面が変わったので驚いたが、
この人、武大ってことはつまり武松の兄ちゃんらしい。
弟があんなになってしまったぶん、
兄貴は割を食ってチビッコということか(笑)
そのきれいで甲斐甲斐しい奥さんは
子供の時に富豪の張家に売られて小間使いをしていたが、
その後、嫁いできて無事に暮らせるようになったらしい。


 
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コメント

新年好であります。今年もかなりまとまりのないものになると思いますがよろしくお願い申し上げます。
>本物の虎
「三国演義」では野牛の群れを突進させ、しかも燃やしていましたが、案外向こうではこのようなことは珍しくもなんともないのでしょうか。
by: 静香山人 * 2009/01/07 17:09 * URL [ 編集] | page top↑
>静香山人さん
そうなんでしょうか。私にはわかりません。まあ欧米なんかに比べると明らかにそういうことをやっても怒る人は少ないとは思いますが。
by: Manbo * 2009/01/10 14:14 * URL [ 編集] | page top↑

あれ本当の虎ですよ!サーカスから借りたみたいで、撮影するときは医者付で、撮影する全員に保険もかけて。だから役者さんの怖がる表情がやたらと生々しいですね。いや、すごい役者魂!
by: Joy * 2009/06/23 08:28 * URL [ 編集] | page top↑
>Joyさん
ですよね、やっぱ本物ですよね(^^;
それ自体は別に有り得ることだと思うんですが、
どちらかというと
>撮影するときは医者付で、撮影する全員に保険もかけて
のほうが驚きです(爆)
あ、いちおうそういうこと、考えてるんだ、って(笑)
(どうも某ヒゲオヤジのおかげで、
あっちのドラマや映画の撮影環境というと
演員さんが人として扱われていないようなイメージが…^^;)

それはさておき、やっぱこのドラマは、そういうところがすごく良いですよね。
細部まで気合&思い入れが込められているのが画面から感じられるから、こうも楽しいんだな〜と。
by: Manbo * 2009/06/23 23:10 * URL [ 編集] | page top↑

>どうも某ヒゲオヤジのおかげで、
あっちのドラマや映画の撮影環境というと
演員さんが人として扱われていないようなイメージが…

ひげオヤジって張Pのこと?
何でそういうイメージついたんですか?
by: Joy * 2009/06/23 23:55 * URL [ 編集] | page top↑
>Joyさん
>ヒゲオヤジ
はい、張紀中プロデューサーのことです。
何故、というと、具体的な根拠を示せと言われると、時間をかけて構築されたイメージなので、困ってしまうのですが、
たぶんもともと
>あっちのドラマや映画の撮影環境というと
>演員さんが人として扱われていないような
という情報が私の中にありまして、
そこにドラマの特典映像なんかで観られる、結構ワンマンっぽく見える張紀中の姿や物腰なんかが
すっぽり当てはまってしまった、という感じでしょうか。
(いや、別に張紀中のこと嫌いというわけではないんですが。)
まあ自分の目で確かめたというわけでもなく、
単なる私個人の偏見、思い込み、風評加害の類であります(^^;
by: Manbo * 2009/06/24 00:14 * URL [ 編集] | page top↑

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