碧血剣 原作読んだ

といっても、かなり「ざっと」に近い感じではありますが…
なるほどなー。

とりあえずドラマ版と原作版の一番大きな違いをあげるなら、
ドラマ版は単純な実写化というよりも、
かなり「意識して」この物語を歴史ドラマとして描こう、という意思があったんだな、
ということでしょうか。
これはメイキングで張紀中プロデューサー自身も実際に何度も言っていたのですが、
今回、原作を読んだことで改めてその意図するところが理解できました。

私がドラマから入ったというのもありますが、
そのために原作のほうがだいぶ薄味というか、淡白な感じはありました。
たぶん、これをそのまんま実写化していたら、
やっぱりだいぶ薄味(というか、焦点が定まらないというか)なものに
なったんじゃないかなーという気はする。

↓以下、適当にネタバレを交えてつらつらと。
他に主な原作→ドラマでの改編点をあげるなら、
1、安剣清が愚直に国のために尽くす男として大幅にクローズアップされた
2、承志の幼年編がカットされた
3、老猴×道長(←「×」とか使うな)分が
幼年編を含めて考えるなら四割程度、含めないなら二割程度カットされた
4、青竹爺分が原作比七割増し
この辺でしょうか。

特に1と4によく表れていますが、
やはり歴史ドラマとしての演出を強化して肉付けするという意図のため
安剣清は「明朝を滅ぼす昏君としての崇禎」、その色を強調するために
敢えてそれを顧みず、ひたすら家族を捨ててまで尽くすことによる虚しさ
というのを強調するという上では
こちら(ドラマ版)のほうがずっと演出効果が高まったと思えます。
(あと、だからこそ紫禁城編クライマックスでの共闘も燃えたし。)

そして4のほうは、「亡国の姫としての阿九」を強調するため
より師弟関係という面でクローズアップされた恩恵という感じですね。
特に、3の関係で爺分がだいぶ減っているぶん、
4で爺分を補って余りある…というくらいに
ドラマでは青竹爺が出張っていた印象だったのはうれしかった。

あとドラマ版ではやはりヒロインとしての阿九がだいぶ強調されていますね。
そもそも登場からしてずっと早いですし、
正体バレもずっと早かったですし。
そのおかげで、より最終的な結末へ向けての悲劇性というのも高められていると思います。
というより、歴史ドラマとして、
「どうにもならない歴史の流れに対して、個人の無力さに打ちひしがれる」という
コンセプトを以ってドラマ化されている以上は、
主人公にとってその最もわかりやすい象徴として
9ちゃんがクローズアップされたというのはある意味当然と言うべきか。

キャラクター別の雑感のところに
このドラマの終わり方をした上でさらに続編に登場するといったようなのは
だいぶ抵抗があるといったよーなことを書きましたが、
この原作から繋がるならそんなに抵抗はないかも知れん。

良くも悪くも、原作のほうが全体的に楽観的というか、あっけらかんとした感じが強いですね。
私はやっぱりドラマから入ったので、
こういう風に解釈、肉付けした結果がドラマなのだな、というのはわかるし、
ある意味、それが「碧血剣」という作品のスタンダードとして定着していますが
(それに、「ドラマのほうが好きだ」とも言えます)、
しかし原作を既読の人で、このドラマ版の重い感じが
違和感がある、受け付けない、といった感想が
あるいは出るかも知れないというのも理解は出来ます。

あと2については、やはり単純に尺の都合かな(^^;
これは本当に美味しいシーンが多かったので、
ぜひ実写で見たかった! 可惜呀…

とりあえずそんなところか。
また何か思いついたら付け足します。
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コメント

もう、原作に目を通されたのですね・・・、
さすが、早い!!

私は原作を読んだ時に主人公の袁承志が淡泊すぎて、
あんまり好きじゃなかったんで、
正直、ドラマもそれほど期待してなかったんですが、
今回の改編は、予想以上に良かったと思いました。

ご指摘のように、安剣清と阿九が肉付けされたことによって、
原作よりはるかに歴史ドラマとしての緊張感が出たと思います。
特に阿九との係わりが描かれないと、
承志って、歴史の傍観者のまま、あっさり国外へ退場!
・・・みたいな印象になりかねなかったので・・・(苦笑)
by: まや * 2008/03/09 18:55 * URL [ 編集] | page top↑
絶技!風呂敷畳み
 なんか、終盤のあっさり感はというか、あれあれって感じはドラマ版よりも原作の方が激しいですね。
 どっちかといえば、幼年編を除けば、ドラマ版の方が原作の足りない部分を補完してる感じすらします。私もドラマ版の方が気に入ってます。というか、無意識にドラマ班で行間を補完してる気がする(^^;

 何惕守がそのまんまなのが大笑いでした。この人はも〜(^^;

 あと、やっぱり幼年編が見たいです。老猴×道長が美味しすぎ。
by: うちゃ * 2008/03/09 20:17 * URL [ 編集] | page top↑
レスレス
原作付きの場合ってなかなか普通は映像化しても
尺の都合なんかで削られる部分があったり、
活字との差で細かく描けない部分があったりで、
結局原作には敵わないんだよなーというのは普段思うのですが、
この作品みたいに原作が淡白で量自体がそれほどでもない場合って
逆に映像化で原作の舌足らずな部分を補ったり、
独自の解釈を付け足したりというのがやり易いので
向いているのかも知れませんね。


>まやさん
午前中のけっこう早い時間に届いたので
布団の中で丸まってずっと読んでました(笑)

>主人公の袁承志が淡泊すぎて
そうですね、私もたぶん先に原作を読んでいたら
あまり承志のことは好きにはならなかったと思います。
ほんとに、特徴に欠ける感じというか。

だから逆にドラマ版のほうでは
かなり意識的に「ストレートな好漢」としての袁承志を
強調して演出してるんだなーというのがわかりますね。
脚本や演出もそうですし、あとはやっぱり竇智孔が良かったんですよね。


>うちゃさん
>終盤のあっさり感
なんかすごい勢いで終わっちゃいましたよね(^^;
で、また〆方が妙に能天気というか、お気楽な感じというか…
あれはあれで後味は良いのかも知れませんが、
やっぱりいまひとつ余韻に欠ける気がします(^^;
青竹爺もぜんぜん阿九と絡みがなかったし(^^;

何守は私も笑いました。ほんとそのまんまでしたね。
活字版だと考えてることまでわかるので、さらに楽しかった(笑)

爺二人はドラマ版だと道長×老猴って感じでしたけど、
原作読んだらこの二人って一見すると道長×老猴のように見えて
実は老猴×道長もあったのかと考えが変わりました(いったい何の話だ?)。

まやさんにはぜひ、碁盤の前に捕まってくたびれ果てた老猴と
すっかり調子に乗って饒舌になってる道長の絵を描いていただきたいですね(笑)
by: Manbo * 2008/03/09 20:46 * URL [ 編集] | page top↑
お早い!!
いやいや、まやさんから、お噂は聞いていましたが・・・。
お久しぶりで〜す。
ちょっとネット江湖から、離れていました・・・。

もう既に、碧血剣のDVD鑑賞と原作の読了されたのですね。
私は、諸事情で、後半DVDが、まだ封をされたままになっています。
なので、Manboさんの碧血剣レビューは、追々、
拝見させていただくとして・・・・。

原作から入った私は、死して尚、いろいろな場面で、
影響を与え続けている金蛇郎君の方が、主人公のように感じました。
DVDでは、(前半のみからですが・・・)
袁承志が際立っているので、いい意味でちょっとびっくりでした(笑)
by: D * 2008/03/15 20:12 * URL [ 編集] | page top↑
>Dさん
おひさしぶりです。
Dさんのその後も、相変わらずこっそりと
鉄○棠よろしくのぞき見させていただいておりました@@
ともあれ、お元気そうで何よりです。

碧血剣は、やっぱり三十集といつもより短いだけに、
あっという間に終わっちゃいました。
承志は原作とドラマではだいぶインパクトが違いますね。
たぶんNECOで放送されたらもっとファンが増えるんじゃないでしょうか。
やっぱりストレートに格好良いですよ。
でもDさんはご自分の感想もアップされないと記事を読んでいただけないので、
本音を言うとちょっぴりさみしいです(^^;
碧血剣の感想はやっぱり本放送はじまってからになりそうでしょうか?(^^;
by: Manbo * 2008/03/16 00:24 * URL [ 編集] | page top↑

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