碧血剣25

そろそろ終わりが見えてきた残り五話です。


第二十五集 斜陽
◎できごと
1、何でも褒美を取らすと申し出る崇禎に対し
袁承志は袁崇煥の汚名の撤回を願い出たが、
口では袁崇煥の処刑を後悔していると言いながらも
自らの過ちを認めることを良しとしない崇禎は返答しなかった。
袁承志は崇禎への絶望を新たに、紫禁城を後にした。

2、死に瀕した安剣清は袁承志に連れられて安大娘らに引き合わされた。
死を間際にして、家族と共にいることを選ばなかった自らの過ちを悔いる安剣清を前に
安大娘、そして安小慧もわだかまりを捨てて和解した。
妻と娘、そして未来の婿となる崔希敏に見取られて安剣清は息を引き取った。

3、袁承志についての対応から何紅薬と斉雲[王敖]は何鉄手に不信を抱き、
結果として何鉄手は五毒教から離れて袁承志の元に加わることになった。

4、闖王軍は破竹の勢いで進み、明の各拠点は陥落するか、
あるいは戦わずして降伏する者たちさえ続出していた。
崇禎は為すすべもなく、ただ嘆くしかないのだった。
そしてついに崇禎十七年の春、闖王軍は北京を包囲した…


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◎かんそう
・なんとなくだけど、前回の戦いが一番の山場のようなもので、
この先はゆっくりと収束していくだけなのかなという気もしてきた。
それだけ前回が熱かったってのもあるし、
今回それを冷ますように淡々と時が流れていったというのもあるんだけど。

・やっぱり戦争をやっている以上はきれいごとでは済まないわけで、
どこそこで将軍が討ち死とか、どこそこで処刑されたとか、自害したとか、
そういう報告をしょっちゅう聞かされると
劇中の当事者たちはともかく、観ているこっちとしては
なんだか、うーむ、つらい気持ちになってきてしまうね。
そして、主人公の承志たちは
そういった歴史のメインストリームというところにはおらず、
あくまで裏側に隠れているというのが、
また何ともにやりとしてしまう…というとまた違うんだが、
趣深いものがある。


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◎人物まとめ

→金蛇営の人たち

・袁承志(えん・しょうし)
前回などは袁大哥がちっとも阿九の気持ちを考えないようなところに
えらくやきもきしたものでしたが、
なんだかだんだんこの恋はもう駄目かなという気がしてきた。
本当に、あまりにもあんまりな崇禎を目の当たりにして
観ているこっちまで袁大哥にシンクロして
「冷ややかな」気持ちになってしまったというか。
9ちゃんの境遇は不憫だと思うし、
9ちゃんが幸せになれば青竹爺も幸せだろうから幸せになって欲しいと思うんだが、
当の9ちゃんのほうに歩み寄る気持ちがあまり見られない、というか、
自分から積極的に自分の幸せを掴もうという気持ちがないようではね。
(もちろん、父を捨てて自分だけの幸せを考えることなんてできない、という優しさも
また9ちゃんの性格なのだろうけど。)
と、妙に冷静になってしまった袁大哥の気持ちに引っ張られて
こちらも少し覚めたような感じがあったのだが、
いちおうまだあと五話残っているのだ。
これが全26集とかだったら、このまま集束して終わりということもあるだろうが、
まだ終わりまでにもう一山はあるだろう…と思うのだが。


・夏青青(か・せいせい)…金蛇郎君・夏雪宜の娘
何鉄手に「縛るばかりでは心が離れていく」という
ものすごく的確な突っ込みというかアドバイスをもらっていたのですが、
もちろん他人のそんなことを素直に聞けるわけがないのが青弟クオリティです。
でも、こんな突っ込みをわざわざ劇中でされているということは、
あるいはそれって青弟エンドはないというフラグなのだろうか?


・焦宛児(しょう・えんじ)…金龍幇の幇主・焦公礼の娘
友達のことを思って身を引くという選択そのものの是非は置いておくとして、
とりあえず新たな幸せを掴もうと
前向きに気持ちを切り替えようというその姿勢は、やはり好感が持てる。
なんだかんだで何鉄手ともお友達になれそうな感じだ。
焦姑娘はクセのない良い子だから、やっぱこういうのは強いよね。


・何鉄手(か・てつしゅ)…五毒教の教主
嵐の一夜を経たら衣装が変わってました。
こっちもなかなかすっきりした感じが良いね。
小物どもにぐちぐち言われても
「で、要するに何が望みなわけ?」と涼しい返しが相変わらずイカス。
二対一でも普通に幹部二人を圧倒しちゃうこの強さも相変わらずだ。
それにしても「あの姓袁的小子(袁とかいうこせがれ)のどこが良いのかしら」とか
なんか大して歳も変わらないくせに無茶苦茶えらそうだな(笑)
しかも自分でそんなこと言っておきながら、結局ツンデレか(笑)
まあともあれ、このお方の袁大哥軍団加入は大歓迎だ。
つーか、悪女タイプってことで青弟とキャラけっこう被るよなぁ(^^;
しかもグレード的にはこっちのほうが
見た目・武功・頭のよさ・切れ味の鋭さ、どこを取っても上なの(^^;



→闖王軍の人たち

・安小慧(あん・しょうけい)
・崔希敏(さい・きびん)…崋山派・黄真の弟子
・安大娘(あん・たいじょう)…安小慧の母
・安剣清(あん・けんせい)…錦衣衛の長官
安剣清はカテゴリ違いますが、今回はセットということで。
いや〜、前回が激しかった反動のためか、
今回、別れの場面でかなりホロリと来てしまいました。自分でもびっくりだ。
つーかあれだな、やっぱ崔大哥がいいやつなんだよ。
そのおかげで、こういう場面では無茶苦茶救われるんだよなぁ。
ほんとはもうちょっとここに来るまでの間に
こっちのほうの人たちにももうちょい尺を割いてあげられていたらと思うけど、
今回はまあ良しとしよう。



→明の人たち

・崇禎(すうてい)…明の皇帝
もー今回はこのバカ殿の出番が多すぎ(^^;
ま、そういう時期だというのはわかるんだが、
このバカ延々と同じことしか言わないんだもんなー(^^;
最初にも書いたけど、たくさんのまっとうな人たちが国のために殉じているってのに
上がこれじゃ、ほんとやりきれないよ。うんざり。
まあ、これはあくまで気持ち的な問題で、
確かに同情すべき点がないこともないんだけどね。


・阿九(あきゅう)…崇禎の娘、程青竹の弟子
で、親子の情ってのはよくわかるんだけど、
そんなバカにいつまでも義理立てする9ちゃんも
そろそろ大概にしないと自分も引っ張られて幸せになれなくなっちゃいますよ、と(^^;
こうなるとこの物語、
やっぱり手放しのハッピーエンドはないのかなーという気が
だんだんしてきつつある。


→五毒教の人たち

・何紅薬(か・こうやく)…何鉄手の叔母
・斉雲[王敖](せい・うんごう)
ついにこうなったか。
こうなると、武功レベル的に考えても
今後、この連中は都合の良い悪役として使われることになりそうだ(^^;
ただ、今回何鉄手の治療で冰蟾を使い潰しちゃったから
今後はこれまでのように解毒がカンタンにはできなくなったってのは
厄介な話ではある。

 
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コメント

・焦姑娘
 考えてみれば、太白双英がいらんことしなければ、あのまま順当に羅大哥と一緒になって父親の後を継いでいたのは間違いないでしょうから、まあ収まるところに収まった感じはあります。羅大哥もいい奴だし。

・何惕守
>しかもグレード的にはこっちのほうが
>見た目・武功・頭のよさ・切れ味の鋭さ、どこを取っても上なの
その上、青弟のことは完全に読み切っていて、いいように転がせますからね(笑) しかし、主人公を取り巻く女性陣のなかで、メインヒロインにあたる人が、一番アレだっていうのはいったい……(^^;

by: うちゃ * 2008/03/04 05:27 * URL [ 編集] | page top↑
>うちゃさん
>収まるところに収まった感じ
確かに袁大哥のほうにその気もなかったっぽいですから、
これが一番最大公約数的には良かったんだろうとは思います。
ただ、青弟があまりにもお子様すぎというか、嫌な女そのまんまだったので
かなり引っかかるものがあったというか…(^^;


>メインヒロインにあたる人が、一番アレ
しかもあれでも原作よりマイルドらしいとか、どんだけ…(^^;
ときどき金庸先生の意図がわかりません(^^;
by: Manbo * 2008/03/04 16:27 * URL [ 編集] | page top↑

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