あらすじ完顔康は毒で死に、そして黄蓉は
柯鎮悪を欧陽鋒からかばうために連れ去られてしまう。
再会した柯鎮悪から事の次第を聞いた郭靖は黄蓉を探すため旅立った。
念慈が埋葬した楊康の墓の前で彼に別れを告げ郭靖は黄蓉を探し続けるが、
一行に手がかりをつかめぬままいつしか北方へと流れ来ていた。
金兵に襲われていた村で偶然義兄弟トゥルイと再会した郭靖は、
彼に連れられて蒙古のチンギス・ハーンの下へと帰還する。
懐かしい人たちとの再会を喜ぶ郭靖だったが、黄蓉は依然見つかってはいない。
郭靖は黄蓉が無事だとわかれば約束通りコジンと結婚を、
そして無事ではなかったとわかれば一生妻を娶らないと心に決めるのだった。
郭靖のいた頃よりもはるかに勢力を拡大していた蒙古だったが、
西方のホラズムへと関係修復のため遣わしていた使者が侮辱を受け戻ったことにより
チンギス・ハーンは開戦を決意する。
婿として西征に従軍し兵を率いるようハーンから命じられた郭靖は困惑するが、
郭靖を祝いにやってきた魯長老をはじめとする丐幇の三人の長老のおかげで
武穆の遺書を思い出し紐解く。
陣中にて遺書を読みながら折に触れて長老たちに助言を仰ぐ中で、
郭靖は彼ら以外の何者かの存在を近くに感じつつあった。
遠征開始を目前に控えたある晩、チンギス・ハーンは先を見越し
息子たちと相談し後継ぎを三男のオゴタイに決める。
しかしその席で喧嘩をしたジュチとチャガタイが
夜遅くに酒に酔い、兵を率いて殺し合いを始めようとした。
郭靖は魯長老からいつものように助言を受け、
武穆の遺書の陣形に従って兵を率いこれを無事鎮圧。
チンギス・ハーンから改めて称賛されるのだった。
Pick Up
珍しく欧陽鋒のくせに正論を言いました(笑)
この人はこういう風に確信犯的に、というか
確固とした独自の考えを持っていて、それに基づいて行動しているんですよね。
悪いことを悪いとわかっていてやっているところが多分にありますので、
だからこそ結果として甥が殺されたことも自己責任…というか
自分が誰かを普通に殺しているわけだから、
逆に誰かに殺されたとしてもそれは仕方のないことだ、という風に
ある意味割り切った考え方をしているんですね。
でもだからといって恨みを感じないということは全くなく
殺されたとしても仕方ないとはいえ
きっちり借りは返す…というわけですな。
欧陽鋒のそんな考え方はともかくとして正論を言われてしまうと
言い返すこともできずに少しでも前向きに動こうとする完顔洪烈は
やっぱり一人の人間としてはこの話の中でも
トップクラスにできている人かも知れない(笑)
てっきり「わしの調合した毒を治せる名医などいるものか」
みたいなことを言ってたのかと思ったら、
よくよく見たら全然違うぞ(笑)
「老毒物のやることに手出ししてくるとは、命の惜しくない名医に違いない」
要するに「余計なことをする医者はぶっ殺してやる」と脅してるのね@@

バグった@@

初見の時は全く気づかなかった(というか、よくわからなかった)んですが
トチ狂った皇子に手を咬まれて沙通天にも毒が回ったので
とっさに彭連虎が毒の入った沙通天の左腕を切り落としたんですね@@
おかげで沙通天は命を取り留めたものの、以後隻腕に…
これはほんと気づかなかった。

いろんな意味で毒を吐きながら死んでいった(笑)
これはひどい@@
まあ完全に責任転嫁ではあるんですが、
完顔洪烈をあるいは憎むことができていたら
また違った人生になっていたかも、というのは確かにありますね。
完顔洪烈がもっと嫌な奴だったら…というか、優しさが逆に憎いというか。
優しくされてしまったせいで憎むことができなかったということです。
しかしやはりこの男は境遇としては不幸とはいえ
最後まで何一つ自分で切り開こうとはせず
やったことというとひたすら嘘をつくだけ
まあ死んで当然、ザマアミロという感じですか。

欧陽鋒が柯鎮悪を殺そうとしたのなんでだろう?@@
七怪殺害事件の真相を聞かれたからか?
まあしかし相変わらず蓉儿がいい漢っぷりを発揮しとるな

いい加減にしろ、このストーカー@@

…と思ったら、これは単に楊康の妄想だったのか…

…と思ったら埋葬してるし…どっちなのよ@@
楊康が最後に見たアレはただの妄想で(これはたぶん間違いない)、
本物の念慈さんは偶然死体を見つけて埋葬した…という辺りが妥当なところか?

相変わらずのアホ師弟だのう@@
しかし蓉儿を助けられなかったらお前を殺す…って
あんた全然反省しとらんな、大師父(苦笑)

うーむ
正直、勘違いしてた時はあんなに師父の仇・黄老邪コロスと目を血走らせてたクセに
なんで楊兄弟に対してはこんなにあっけなく水に流しちゃうんですか…と
初見の時はかなり引っかかったんですが…
一応流れとして通して見ると、
この直前に自分の憎しみが全くのお門違いであったことが判明し
そのために自分の半身ともいえる存在にまでなっていた蓉儿に対して
とんでもなくひどいことをしてしまったと自覚
だからこそ愚かな自分はこの先、もう誰かを憎んだりするようなことは止めて
艱難辛苦を受け入れて生きていこう…という
言わば彼の決意表明なのかなーとも取れますね。
なんか実質、師父の仇であることには変わりない欧陽鋒に対しても
もうこだわりがそれほどないみたいだし…
もう少し歪んだ見方をするなら
郭靖もやっぱり以前書いた分類でいうと
「三日経つと復讐とかどうでもよくなるタイプ」だったということなのか
という感じがしないでもないですが(笑)
うーん、とは言え完顔洪烈コロス、ってのは相変わらず言ってるしなぁ。

蓉儿を探す郭靖の旅は自分探しの旅でもあったのかも知れません。
もうちょいあとのコジンとの会話でわかったことですけど、
この蓉儿探しの旅って結構長い間さまよってたんですよね。
台詞では「大半年」と言ってるんですが
コレ「半年まるまる(大・半年)」なのか
「一年近く(大半・年)」なのかわからん@@
まあともかく場面としては一瞬で過ぎちゃいましたが
実際には少なくとも数ヶ月というかなりの期間だったということです。
霧の中を進むうちに北の砂漠へと戻ってる
この演出がまた夢から覚めるようにも見えて興味深いですね。
あとそれに加えて桃花島編でよく使われたこのダイナミックな音楽に合わせて
一気にぶわーっと視界が開けていくのがまた情緒感たっぷりで良い

ちょっと紛らわしいですが
ここでは金兵が村を襲ってるところに蒙古兵がやってきた、という流れね。
別に蒙古兵が村を襲って略奪をしていたというわけではナイ@@
金兵独特の角付き兜に注目しましょう。

トゥルイアンダと一緒に帰ってきました。
いやー、ほんとひさしぶりですね。
…えーと、大半の視聴者がおそらく口をあんぐりと開けて呆気にとられた
今回の「蓉儿を探す」といっていた郭靖が
トゥルイアンダに帰ろうと言われると何の反論もせず
それどころか喜んでのんきに「母さんに会いたい」とか言って
付いて行ってしまう件ですが…
たぶん、蓉儿を探す旅をまだ終わらせるつもりは全然なくて、
今回の蒙古帰りも「近くまで来たことだし、ひさしぶりに母さんの顔を見に寄るか」
というくらいのつもりだったんじゃないかな@@
少なくとも話の流れと郭靖の態度・表情からはそう取れました。
蒙古の勢力拡大を誇らしげに語る大汗に対し
そんなに多くの百姓と土地をどうするのですかと首をかしげる郭靖
それを笑う一同
すっかり中原世界になじんでしまった郭靖が蒙古とのギャップを感じるというのが
見事なまでにわかる場面です。
見てるほうも不思議と郭靖の理屈に納得してしまうのだから面白い

と思ったんですが、考えてみたらそうでもないのかという気もしてきた。
大汗にまでシャーシャオヅはやっぱりシャーシャオヅだと言われてますが、
子供の頃から「知らない人からものはもらうな」とか
「馬にひかれたら死ぬから助けた」とかシャーシャオヅなのは変わってないしなぁ。
でも何か、郭靖の周りで笑っている将軍たちの空気に
これまでのものと確かな違和感を感じることは事実です。
郭靖はやっぱり蒙古人ではないのかな。

このシーンの構図はちょうど出発の朝と同じですね。
泣かせるのうT_T
靖儿に比べるとお母さんあんまり喜んでいるように見えませんが、、
もしかすると、中原に行ったまま漢民族として
帰ってこないほうが良かったと密かに願っていたのでしょうか…?
というのはさすがに深読みのしすぎか

ちょっと待って@@
年端も行かぬ息子に「父の敵を殺せ」と毎日唱えるように教えてたのは
どこの誰ですか、お母さん@@

どちらにしてもコジンときちんとけじめをつけておく必要というのはあったわけで
確かに無邪気に喜んでたコジンはかわいそうですが、仕方ない。
未だに蓉儿を無事に見つけられたらコジンと結婚するなんて言ってるのが
ちょっとアレですが、
この辺はやっぱり復讐編でさんざん蓉儿に酷いことをしてしまったという
負い目があるからなんでしょうね。

コジンに告白して郭靖としては考えの整理がいちおうついて、
これから蓉儿を探しにまた旅立とうと思っていたんですが
今度は目の前でやっぱり因縁の切れない完顔洪烈の非道を目撃

蓉儿を探しに行くという大事な目的はあるけど
完顔洪烈の非道も見逃せず
それに戦況は圧倒的不利とあっては自分一人が旅立っちゃって良いものか…

なーんて悩んでいたら大汗に兵を率いるよう命じられ
それに押されるような形で結局、まだ蒙古に留まることに…
という流れですね。
大汗が郭靖の事情をそもそも知るわけがないんだからコレは仕方がない。
郭靖は要所要所で主人公としてやっぱり選択を迫られているのですが、
今のところは義理人情のほうが勝っているようです。

こうしてホラズムと開戦…
なんかつくづく、こうして歴史大河ドラマ的な重厚な世界観と
絢爛豪華な武林アクションドラマが同じ物語の中に同居してるってのが
なんともスゴイですよね@@

玄門
「門」というのはそれだけで宗教や学術の派という意味でして
「玄」は奥深いとかそーいった意味でしょうか。
とりあえずこの言葉だけで「仏門」なんていう意味はまったくありませんので
日本語字幕でも吹替えでも「仏門の正統は全真教」なんて言ってるのは
間違ってもありえないのでは…
というか道教の全真教がどうして仏門なんだよ@@
いくら靖儿がアホだからといったって
訳を作った人は少しはおかしいとは思わなかったのか…
丘道士がチンギス・ハーンのところへ行ったというのは歴史的事実ですので
この人選には突っ込むだけ無駄というものですね@@

ドゲシッ
なんだか大汗も変わってしまったなぁという雰囲気を
どことなく匂わせるアホ書記官とのやりとりですが…

まあアイツ馬鹿だからいいですよね、エヘヘ
笑いを取る場所のはずなんですが
大汗の変化という影を感じてしまうので素直に笑っていいものか悩むというか…
大汗も年をとってきて余裕がなくなってきたのかも知れん

コジンとのこと、それに旅立つことを言い出そうとするんだけど
やっぱり大汗に押されて言い出せない靖儿なのでした。
たぶんこれは郭靖と大汗を並べたときの
英雄としての「格」というか、そういったものが
圧倒的に大汗のほうがまだ強いからなのでしょう。
圧倒的な英雄である大汗に磁力のように引きつけられてしまう、といいますか。
ことさらに強調して描かれることはないんですが
郭靖にとって大汗というのはある意味超えなくてはいけない
父親のような存在なのかも知れません。
つまり蒙古世界から脱け出して中原の世界へ行くため=自分を確立するために
最後に立ち塞がる壁…というのはこういった物語でいうと父親の役なんですね。
ただ、「強調して描かれることはない」と書きましたが
それは当の郭靖が大汗を父親として意識しているような描写が
ほとんど(というか全く?)見られないということです。
そう考えるとやっぱり大汗の英雄力に重力のように引きつけられて
飛び立つことができない、という捉え方のほうが正しいのか?

物語世界からの使者の妖精さんたち… にしてはちと薄汚いですが(笑)
「官人」ってのはなんか字面だけ見ると厭味に見えますが
そんなことは全くなく、敬称です。
それから婿というのは「金刀駙馬」というんですね。
ほんとは「駙馬」だけで婿の意味があるらしいんだけど
この場合なんで金刀がつくのかはわかりませんでした@@
以前狩りの時に金の刀を賜ったからだろうか??

キコキコキコーン 武穆遺書〜(大山のぶ代ボイスで)
蓉儿が懐にしまって持ってたと思ったんですが
さすがにそれでは話が進みませんな@@

しかしこの乞食じじいどもは何しに来たんだ(笑)
魯長老は初登場の時と比べると
えらく印象が変わってしまいましたな〜
とても食卓に足投げ出して「犬もこの臭いで逃げてく」とかいってた人と
同じとは思えんぞ@@
そうなんですよね、この長男のジュチって出生に関していわくがありまして
早い話が「テムジンの実の子ではなくメルキト人に妻がさらわれていた時に
できた子供なのかも知れない」という疑惑があったらしいです。事実は不明ですが。
(この辺はチンギス・ハーン好きなら常識レベルの話なのかな@@)
それでもテムジンはジュチを自分の長男として扱っていたわけで、
この愛情を注いできたという台詞は実際、物語の初期の頃の描かれ方なんかを見ても
実によくわかりますね。

「蒙古人は力を合わせれば無敵だ」というこの話は
昔からジックリとエピソードで描かれてきただけに含蓄があります。
感覚的には郭靖が蒙古を離れてる一年かそこらの間に
蒙古では十数年が過ぎた、くらいの感じで見るのがちょうど良いのかも。
(いまさら史実を持ち出すのもアレですが(苦笑)、
史実でもホラズム遠征はテムジンがチンギス・ハーンに即位してから
十年後くらいのことですし。)
あとこの後継者選びはちょっと違和感がありますが、
蒙古ではそもそも「長男が家督を継ぐ」という慣習がないんですよね。

蒙古に戻ってからの郭靖は当たり前ですが蒙古人の格好
髪の毛もおろしっぱなしですね。
蒙古にいる以上は当たり前とは言えるんですが
こういう外見上の変化からもその時における
アイデンティティの置き所が推し量れる気はする。

あの影は…@@
だから「九天玄女」ってちゃんと伏線入れとけって言ったのに…>日本語字幕
基本的に前後のつながりは無視して作られてるんだな
(わかりやすいように意図的に無視されているということなのかも知れんが)

なんだか戻ってからの郭靖は別人のような凛々しさです。
明らかに知力が上がっているような…
この世界では降龍十八掌なんていうお話の中の世界で覚えた技なんか
あるいは役には立たないのかも知れない
この夜半の私闘の件
最初に郭靖に大汗に知らせろと言われた使者が
大汗は酔いつぶれて起きませんと答えますが、
こんなところからも大汗が年を取ってしまったことがわかって
ちょっと寂しくなります。

仲間内で争うなと言葉で説明しても伝わっていなかったのは悲しいですが
まあ取り返しのつかなくなる前に解決したから良かった@@
形は違えど、やっぱり「親子の愛情」は物語全体を通して様々に描かれていますね。
ところで何でジェベ師匠はそんなにえらそうなの?(笑)

だから何でそんなにえらそうなんだよ?(笑)
大汗から誉められました。
よかったよかった…
いろいろ心配なことはありますが、とりあえず〆
なんといいますか…今回、一番の問題はあまりにも唐突な蒙古への帰還である
というのは異論がないことでしょう(苦笑)
テーマごとの区切りでいうなら今回で第八部・復讐編が終わり
第九部・英雄編が始まりました。
物語も終わりに近づいたことだしまとめに進むというのは至極当然な流れなんですが、
まさかここへ来ていきなりブツ切れ気味にこっちへ戻ってくるというのは
さすがに予想できた人はいないでしょうね(笑)
ちょっと一瞬わけがわからなくなった郭靖の心情ですが、
いちおう筋道立てて考えてみると上に書いた通りです。
主人公として一人立ちするには
同じ英雄として、そして父親として(こっちに関してはちと怪しいですが)
大汗というのはたぶん乗り越えなくてはならない壁なのです。
だから物語がこっちのほうへと帰結してきたのも
ある意味自然なことだったのかも知れませんね。
そんな郭靖にとって楊兄弟なんていうのは
はなから競争相手としては認識されていなかったというか、
たぶん、最終回まで見た後でもう一度まとめて書きますが、
どうも楊康の最後がやっぱり今ひとつすっきりしなかったのって
結局、郭靖が最後まで楊康と直接対決しなかったところにもあるのかも。
なまじ楊康のほうがさんざん色々と郭靖に対して酷いことをしているだけにね。
特に師匠殺しは許せんでしょう@@