あらすじ完顔康に捕らわれた郭靖を救ったのは
丘処機とその仲間、全真七子だった。
そしてその完顔康もまた欧陽鋒に連れられて去って行く。
一方、黄蓉は柯鎮悪に罵られながらも傷の手当てをしてやり、
彼を連れて故郷へと向かっていた。
村を目前に鉄槍廟にて一夜を明かす二人であったが
そこへ完顔洪烈一味も夜露をしのがんと廟へ入って来た。
完顔康の傍らには何故か桃花島にいるはずの頭の弱い曲の娘がいる。
不審に感じた黄蓉は隠れている柯鎮悪に証人となることを頼むと
一同の前へ姿を現した。
黄蓉に導かれて曲の娘は少しずつ真実を語りだす。
あの日、桃花島に来ていた江南六怪の五人を騙し討ちにしたのは
完顔康、そして欧陽鋒だったのだ。
さらに欧陽克を殺した犯人が完顔康であったことまでが明らかにされると
完顔康は黄蓉を打とうとするが、
逆に彼女の軟蝟甲の棘に残された南希仁の毒の血によって瀕死となった。
完顔洪烈は欧陽鋒に対し必死に命乞いをするが…
Pick Up
郭靖はなんでここまでさんざんなことをされても
楊兄弟を憎もうとすらしないんでしょうか?@@
人がいいのかアホなのか
それとも両親の代からの絆というのは義理堅い彼にとって
そこまで絶対的なものなのか

「重陽宮に三十年閉じ込めて叩き直してくれるわ!」
つーかもっと早くからそうしておけば良かったのに…

いくら昨日手も足も出なかったからって
ちょっとこのまま黙って行かせちゃうのは酷いんじゃないですか?@@
本当なら楊康が行けないように気絶させるでも穴道塞ぐでもしておいて、
それから郭靖と一緒に欧陽鋒と戦う、くらいはするべきな気が…
エラク現実的な力の差を実感させられてしまうシーンです。

本当に行っちゃった楊康にショックの図
一応ショックは受けるんですね(苦笑)
この二人がどうして結果的にちゃんとした師弟になれなかったのか
ということについては想像するしかありませんが、
やっぱり結局は「趙王府で育った」のがまずかったということに尽きるのかなぁ。
嗚呼、美味しそうなカボチャが…
また食べ物無駄にして…と思ったら
蓉儿の八つ当たりで兵士がちゃんと食べたから今回は良しとしておこう。

悪態を突かれながら自らも悪態を突きつつ
なんだかんだで献身的に看護してやる蓉儿と
それに対して心を開いていく柯鎮悪というこのコンビが
今回の見どころ・その1であります

今回の蓉儿は柯鎮悪のことを
「姓柯的(柯とかいう奴)」と呼んでるんですよね。
何でそんな呼び方をしているのかというと
それはもう言うまでもなく現在の二人のこじれた関係を反映しているからなんですが、
でもこういう二人称の微妙な違いというやつを
日本語版で表現するというのは難しいのかもなぁ。

我知らずに口をついて出るのは瑛姑と周伯通の仲睦まじさを歌った詩
今回のMVPはこの娘で決まりですね

この王鉄槍という人は
五代十国時代(宋よりもひとつ前の時代ですね)に後梁に仕えて活躍した
王彦章(おうげんしょう)という英雄のことだそうです。
それは夢か、まぼろしか
見えないはずの柯鎮悪の目には幼き日の弟たちが…
この手の演出はヤバイですT_T

仇でありながら自分の命の恩人でもある蓉儿を殺すこともできず
号泣する柯鎮悪と
その横で靖哥哥と引き裂かれ天を呪い涙する蓉儿
まず柯鎮悪の演技が熱すぎますし、
それにこれまでずっと気丈に振舞ってきた蓉儿が
糸が切れたように諦観に囚われて涙を流すところに、もう…T_T

本当に、本当に、嘘をつくしか能のない男だ。
ここまで徹底して嘘つき人間として描かれていると
いっそもう清々しさすら… いや、全く感じねえな@@

「甥を殺したのはあの郭靖の小僧だと思っていたのだが…」
あーあ、ついに確定しちゃった(笑)
というか、その後に続く台詞でまたのけぞる
さっきのアノやりとりだけで
どうやったら全真教が犯人だと思えるんですか、欧陽伯伯(オーヤンボーボ)?@@

弟子入り決定に無邪気に大喜びの完顔親子に
祝辞を述べるゴマスリ軍団
この欧陽鋒という人は結局のところ
武功を究めるということにのみ熱心な
いわば極端に求道者的な人物なんですよね。
義理や人情を無視してとんでもない悪さをするのも
九陰真経を手に入れて武功を究めようというのが根底にあり、
後継者に関しても自らが天下一のものとする白駝山の武功を絶やしたくないという
これもすごく純粋な思いから来ているというか。
だから後継者としての郭靖に目をつけるというのもわからない話ではないし、
結果的にこのアホ皇子を選んではみたものの
やっぱりハズレくじを引いて仕方なく持ち帰らざるを得なかった、
みたいなところはあるんじゃないですかね。
ただの悪人じゃなくてこういうところが、いちいち深いよなぁ。

今回ある意味キーポイントとなる韓宝駒は
原語だと「矮胖子」と呼ばれてます。
これは矮=チビ、胖子=デブ、ということでチビデブ、もしくはデブチビ。
別に肉団子とまでの意味はないですし、
以前書いた通り、13話でも蓉儿には肉団子とは言われておらず
実際には「矮東瓜(チビの冬瓜)」と言われてます。
まあわかりやすさ重視のために肉団子で統一されてるってことなんでしょうけど
言われもなく肉団子認定されてる三師父がちょっとカワイソウだ(苦笑)

靖哥哥への愛のため
果敢にも一世一代の芝居の舞台に上がらんとする蓉儿
なんという漢っぷりでしょうか…@@

そして止めようとしても掴み損ねてしまう柯鎮悪
スポットライトが当たるの久々だからかも知れんが
今回のこの人は抜群に渋い

蓉儿が姿を現しても一瞥するだけ
この時点ではこんな娘、取るに足らないアウト・オブ・眼中な存在なんですな。
それがこれからまんまと翻弄されることになるってんだから
まったく面白い

「九天玄女に占って…」ってのは
実はこの先、伏線になるんですけど
日本語字幕だとキレイサッパリ、カットされてますので
伏線として全く機能していませんでした@@
あと「譚処端を殺した罪を爹(ディエ)になすりつけた」とか言ってますけど
これは違うのでは@@
確か丘道士は普通に欧陽鋒が譚師弟の仇だと認識してたぞ

半信半疑で聞いてたクセに
「教えてあげましょうか?」言われると見事に釣られた(笑)
この人もたいがいアホだからなぁ。
特に九陰真経が絡むと一気におかしくなる…
武術に関しては真面目というか、言うなれば「武功オタク」みたいな?(笑)

ナンノコッチャ?
騙されてる、あなた騙されてるよ!

前にも書いたけどやっぱ頭脳戦は蓉儿の本領発揮だなー。
完全に西毒を手玉に取ってるよ

ここでの蓉儿の作戦で一番ベストな結果は
戦ったら敵わない西毒をどっかへやってしまうことだったんですが、
さすがにそこまで狙うのは無理だったので
とりあえず黙らせておいて、
次善の策に移ることにしたというわけですね。

これもまた見るのがつらい回想シーンでした…

かっこよく笛吹いてキメて飛び立とうとしたら

おっとっと…(笑)
出番これだけなのに相変わらず美味しいとこ持って行くなあ、爺爺(イェイェ)
タイミングでいうと
これから嘉興に向かおうとしてたところですね。
仲裁に来た七怪の相手をするのは面倒だから
そのまま出発しちゃえ、って感じか。

この先に待ち受けている運命がわかっているだけに
この一連の場面の痛々しさと残酷さは並々じゃないですね@@
この頭の弱い娘が結果的に地獄への案内人となったんですが、
しかし本人はそうと知らずに利用されてるだけだから
この娘を恨むのはお門違いか…

二哥はなぜ笑ったんでしょうか??
のんきにこれが冗談だと思ったのか、
それともヘビを見て自分たちが罠に落ちたことを悟ったのかな?

惨劇シーンはつらいので省略…T_T
ちょっと疑問なのが、朱聡はいつの間に
トンネルで待ち伏せてたはずの完顔康から
スリを働いたのかという点なんですが…
最初にいきなり偽薬師=欧陽鋒にやられてるっぽいし…
まあ暗闇で咄嗟に手を伸ばしたら隠れてた完顔康の懐だった、
ということにしておこう…
それはさておき、明かされたダイイングメッセージの謎
蓉儿が裘千仞を疑ってたなんて初耳ですけど
要するに南希仁はそもそも欧陽鋒/老毒物/西毒なんて風に
真犯人の名を書こうとしていたわけではなく、
本当に犯人が黄薬師だと信じたままで「黄」の字を書こうとしていた
ってことだったんですね。
(ん? それであってるよね?)
それとも毒にやられた時点で欧陽鋒だとわかってて
その名を書こうとしていたんだらうか?
結局はっきりとは語られてないからどちらとも取れるな。
でも助け起こそうとした蓉儿を突き飛ばしてたってことは
やっぱり前者か。

そうなんだよなー。
だから九陰白骨爪使っちゃってた時点でバレバレというか
ミスリードになりようがなかったんだよなー。
なんで他の人は誰も気づかなかったんだろう?(苦笑)
なんだか気まずい沈黙が…(笑)
この怪人軍団のモラルについては知りませんが、
ちょっと今回の企みは非道すぎたよね…
さすがにこんな卑劣なことやっといて息子よよくやった、なんて言えないし…

それでは最後の仕上げです…
真犯人の卑劣漢へとついに小妖女の矛先が向いた

こわいです。こわすぎです。
ストレートに激昂せずに
「殺されて当然、よくやってくれた」なんて
相手を持ち上げる搦め手から来るところが恐ろしすぎ

さらにダメ押し
「ご自分のその腕前をうらむのね」

クソ外道の完顔康は容赦なんてされなくて当然なんですが
蓉儿の黒さばかりが際立つのはなぜ?(笑)
ハイ、募穴掘りました。
それはもう見事に。

だから黒すぎだって@@

晴れて金国の皆さんとも手切れと相成った西毒は冷たく
かわいそうなのはドラ息子の身をひたすら案ずるこのお父さんですが…
自業自得という言葉の意味を噛み締めつつ〆
復讐編の山場は前回で怒涛のように過ぎ去り
今回は蓉儿と柯鎮悪の二人道中
そして蓉儿・オンステージの謎解き編の二本立てでした。
もともと真相についてはだいたい予想はついていたものの、
やはり物語中でも最大級のキレ者蓉儿が
時には頭の弱い娘(シャークー)を乗せつつ、時には欧陽鋒を焚きつけつつ、
明瞭に謎を解説していくさまはなかなかに胸のすくものでした。
とはいえ、上にも書いたように回想シーンは痛々しくて見るのがつらかったですが…
本当ならこの完顔康のクズにはこれでも生やさしいくらいだと思うんですが、
まあまだ死んでないことだし次回に回そう…(なんか前回もそう言ったような)
実行犯は欧陽鋒だから
何気に欧陽鋒もちゃんと憎むべき対象として認識されてないとおかしいはずなんだけど、
不思議と完顔康に対するソレほどそうならないというのは
欧陽鋒のキャラクターがまだ完顔康よりは
遥かに魅力のあるものとして描かれているということ、
それとそもそもの計画を立てたのは完顔康だからそっちのほうが悪い
という風に心理が働いてるってことだろうか@@
あと中盤〜後半の謎解き編のインパクトで蓉儿に持っていかれてしまいましたが、
やっぱり前半の柯鎮悪の頑固者っぷりも良い味でした。
しかしそんなに大事な場面だというのに主人公の靖儿は見事に蚊帳の外…(苦笑)
このことが彼と楊康との関係性というのをよく表している気がしますね。