尋秦記20

というわけで半分まで来ました、「尋秦記」です。
最初のほうこそ、直前に観た「断仇谷」の余韻が大きかったため
面白いとは思いながらも
どこか今ひとつ腰の座りが悪いところもあったのですが、
ここ最近の展開は凄い。文句なしに楽しいです。
次から次へとピンチ襲来→突破のカタルシスが半端じゃありません。
「現代人が古代世界で大冒険」という設定からして
武侠ドラマとしてはかなり変化球なんですが、
その辺を逆手にとった小技や軽妙な台詞回し、
あとやっぱシナリオが凄いですね。
細かい伏線の丁寧な張り方や、矛盾・無理の見られないストーリー運び、
そして「災い転じて福となす」的に次々と展開が先へと繋がって開けて行くこの快感。
まだあと半分も楽しめるのか」という感じです。


第二十集 偽りの都
◎できごと
・秦の都・咸陽で嬴政(=趙盤)一行は秦王・異人に謁見し
項少龍は嬴政の太傅(教育係)となった。

・嬴政の弟、成嶠は嬴政の帰還によって王位継承ができなくなるため
早々と嬴政に刺客を差し向けたりした。

・秦王異人のところへ戻った朱姫は呂不韋のことが忘れられない。

・連晉は嫪アイを殺して彼に成り代わり、呂不韋に召抱えられていた。
しかしとりあえず趙盤の正体をバラすことにはメリットがないと考え
今のところは項少龍に協力体制を取る…ということにした。

・趙王は少原君を遣わして秦王にゆさぶりをかけようとしたが
項少龍の機転により失敗。
さらに偶然「嬴政=趙盤」の事実を知った少原君は呂不韋に取り入ろうとしたが
「嬴政の父=呂不韋」の秘密のことかと勘違いした呂不韋によって消された。


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◎かんそう
・いやー、巧いなこれは。
ストーリーの伏線や仕掛け、掛け合いの台詞の作り方が素直に凄い。
毎回、少龍はピンチに陥るのだけど
クソ度胸と機転で乗り越えてしまうという展開は
まさにハラハラドキドキという言葉がぴったりだ。
特にここ最近は次から次へと不測の状況が起きてジェットコースター状態だよ。

今回はニュー連晉の登場でヒヤヒヤ→KY(空気の読めない)少原君でハラハラ
→それが終わったかと思えば、趙盤のことがバレてさらにドキドキ
で、最後は少龍がまた嘘八百+絶妙に呂不韋の自尊心をくすぐってみせて
見事切り抜けてしまった。
うーん、これは面白い。


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◎人物まとめ
・項少龍(こう・しょうりゅう)
もー、あんたの機転の利かせっぷりは神がかってきたな(笑)
いまは女性問題が片付いているので
能力の高さを遺憾なく発揮しているかたちだ。
これだけ立て続けにとんでもない事態が起こるので、
観てるこっちも「こりゃどーするんだ?!」とハラハラ・ニヤニヤしているところを
見事に切り抜けちゃう手並みはほんとホレボレするわ。


・趙盤(ちょう・ばん)…秦王異人の息子嬴政
しょっちゅうポカミスをやらかしては
頭を抱える師傅に泣きついている様子は
まるでドラえもんとのび太くんの関係みたいだ(笑)
ともかく今のところは次から次へと状況に翻弄されっぱなしのようだが、
この先どうなっていくのか??
あと夢にうなされて見たオバケママ、こわすぎ@@


・趙倩(ちょう・せい)…趙王の娘
なんか呂不韋にも普通に姫として認識されてるようだが、
どういう立場だと思われてるんだろう??
項大哥はこの娘は妹みたいに思っていて、
この時代ではもう行き場もないから
未来に連れ帰るのもありかと考えているようだというのが今回示されましたが…
あるいはこれは死亡フラグなのか?


・烏應元(う・おうげん)…秦人、呂不韋の部下
この人はここで退場かな。
「これからも牧場を経営してくれぬか」という秦王の言葉に
でもその人、馬を大量に毒殺したりしますよと
密かに突っ込みたくなったのは私だけだろうか。
(いや、事情が事情だから、あの場合はそれで正解なんだけど。)
突っ込みついでにもう一つ、あなた息子さんはどうしたんですか?
趙に置いてきちゃったの?(笑)


・呂不韋(りょ・ふい)…秦の丞相
考えてみたら、現時点ではまだこの人は敵ではなく、
どちらかというと成嶠軍団が当面の敵になるってわけか。
そんなわけで、趙盤にこの強力なキャストの後ろ盾があるってのは
なんとも心強いものである。
夢(野望)のためには、女との愛にかかずらかってるわけにはいかぬ…てのは
前回引き合いに出した「東周列国」と同じだが、はてさて。
少原君に余計なことを吹き込まれて(勘違いとはいえ)、
今回、少龍の芝居を前に
はたしてまるまるその忠誠心を信じたのか、
それとも敢えて今は少龍を信じておくほうが益になると考えたのか、
このあたりはまた次回以降…ということだな。
本来の「嬴政は自分の息子」というヒミツに加えて、
このドラマの場合はさらに「嬴政は趙盤」というヒミツが二重に加わっているから
それがまた面白さを増しているのだ。


・嫪アイ(ろう・あい)…連晉
だーから、こうなるって言ったのに…(^^; >本物の人
「自分の得にならないことはしない」と
とりあえず少龍と手を組んだようだが、
廷芳喪失の際に見せた少龍への憎しみもまた嘘ではあるまい。
たぶん少龍を追い落とすのに
最も効果的なタイミングを見計らっているんじゃないだろうか。
にしても、あの地獄を潜り抜けてきただけあって
今のこいつは以前のヘタレ連晉と違う、
確かな実力に裏付けられている物腰が感じられるよね。


・成嶠(せい・きょう)…秦王異人の息子、嬴政の弟
というわけで、当面の敵はこいつとその取り巻きだ。
こいつが倒れるまでの間は
切れ味鋭い呂不韋を存分に堪能できるというわけですね。
あんまり入れ込むと後がつらいとはわかってるんだけど、
やっぱりこれはこれで楽しみになってしまう(^^;


・少原君(しょうげんくん)…平原君の息子
最後までいいとこなかったなこいつは…

 
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コメント

秦に行ってからは、
やはり嫪毐(連晉)から目が離せませんでした(笑)
この人には何故かこっちがハラハラさせられるんですよね〜。
考えが見えそうで見えないところが良いです〜。
by: ふたば * 2008/01/08 22:05 * URL [ 編集] | page top↑
>ふたばさん
ふたばさんは連晉がお気に入りのようですね(笑)
確かに邯鄲編の頃を考えると、
その後のキャラクターの転がし方としてはなかなか面白いですね。
そしてまるっきりの創作というわけでもなく、
実際に史実で呂不韋に仕えていた嫪アイに
その役を当てはめてくるという構成もまた楽しい。
こういう事実の中に嘘を盛り込むさじ加減というのが、つくづくこのおはなしはうまいと感じます。
by: Manbo * 2008/01/09 03:40 * URL [ 編集] | page top↑
うわっ
ほんとに仮面をかぶって(=名前を変えて)再登場するとは思わなかった。

>少原君
思わせぶりにほのめかしたりするから、勘違いされちゃいましたね。思いっきり貫録負けしてましたが。
しかし、趙盤を見かけて、いやっほーって勢いで駆け出していったのは笑ってしまった。
by: うちゃ * 2008/05/05 23:20 * URL [ 編集] | page top↑
>うちゃさん
この少原君と呂不韋の会話みたいに、
思わせぶりに何となくほのめかして
相手の腹を探りながら進めるような掛け合いって、
このドラマの真骨頂って感じがしますね。

>連晉
黒い仮面をかぶって再登場の人みたいに結局中身はちっとも変わってないのと違って、
こっちはちゃんと堕ちてから這い上がるまでにいろいろありましたので、
その辺は敵役としてちゃんと立ちふさがってくれるのが期待できますね(笑)
by: Manbo * 2008/05/06 20:07 * URL [ 編集] | page top↑

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