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倩女幽魂II
1990年 香港
原題:倩女幽魂II 人間道


というわけで、妖怪退治もの+アクション+ラブストーリーな映画
チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(倩女幽魂)の続編です。
続編ですから基本的に前作を観ていることが前提となっているわけで、
コレも前作の続きとなっておりますので
ネタバレ抜きで書くことは特にはないです。

総評としては「あんまり過度の期待をしてはいけないけど、
続編モノとして及第点はクリアしている
」って感じでしょうか。
一作目が予想外に楽しかったので、
続編モノに期待してはいけないという世の中のお約束をわかってはいたものの
ちょっと、観る前の期待値が高すぎたかなという気もします。
前半はそれでだいぶガックリ来ていたのですが、
最後のほうに向けて畳み掛ける展開になってから
もうこれはこれで良いのだ、と許せる気になりました(笑)

今回は、意識して観ていたからってのもあるかも知れませんが
主人公役の張國榮がかなり良かったです。
さすがというか、その地力を実感できました。
これって、一作目だけでも作品としてきれいに完結しているんだけど、
この二作目と二つあわせても一つの作品になっているんですよね。
これは何気に凄いのかも。

というわけで、一作目を楽しめたなら
とりあえず観ておいても後悔はしない
でしょう。

…って、そもそも一作目を観て楽しめなかったのに
わざわざ続編を観ようなんて思う人もそういないですよね(^^;
まったく役に立たないレビューですね。
あと一作目を観ていないのに
いきなり二作目から観ようとするような邪道な人は
天地無極・乾坤借法で焼却します(←すっかりハマッタ)。
以下ネタバレで。


・いやー、というわけで、ちょっと観る前に
正直、期待しすぎていた感はありました(^^;
なんか前作の〆で、燕道士と一緒に旅立つ、みたいな感じになっていたので
今回は道士として修行を積んだ采臣が幽霊と戦うのかなー、みたいな。
そんなことを思ってたんですが、ぜんぜん違いましたね。
というかそもそも冒頭の「前作のおはなし」からして
その場面、燕道士の台詞が差し替えられて
あの後、蘭若寺に戻ったことになってたし(爆)

・まあ、それはいいんですが、
最初のうちは結構ふつうに楽しかったんですよ。
恐怖の人肉スープとか、
例のごとく勘違いによってとっ捕まった采臣が牢に入れられて
あの変な爺様と会って、逃がしてもらって、と。

・で、その後、なんやかんやで廃堂でお風呂に入るところも良かった。
前作で燕道士が熱唱してた(笑)テーマソング「人間道」を
歌ってたのも良かった。
「道・道・道!」ってやつね。

・んが、なんだろうな、やっぱあのジャッキー・チェンが良くないんだよな。
どうも、私もたいがいそれほど映画をたくさん観ているわけではないんですが、
ジャッキーってどの映画出ても同じような役を
同じようなノリ
でやってるような気がする。
記憶に新しいのでは「大英雄」なんですが、
この映画の道士役なんてほとんど同じですよ。
「強い」「ハチャメチャ」「でもちょっとボケてる」こんな具合のテンプレですか。
そういや、結構昔に観た「シャンハイ・ナイト」でも同じような感じだった。
うーむ…
いや、それが悪いというわけじゃないんですけど、
で、実際固まって引きずられてボコボコ頭を階段にぶつけたり…てなコメディも
普通に笑えたことは笑えたんですけど、
やっぱ、なんかちょっと違うんですよね。
前作の続きとして求めていたものとは。
正直、ちょっとくどいんです。
あとソレを緊迫した場面でやるのも問題なんだよなぁ。

(7/28追記:すいません、これは人違いでしたm(_ _)m
道士役は、ジャッキー・チュン(張学友)のほうだったんですね。
顔が似てるのでずっと勘違いしておりましたm(_ _)m )


・つまり、コメディがあるので、
必然的に妖怪がそれに付き合ってマヌケになるため
どうもこれが結果として緊張感の欠如に繋がってしまうというか。

前作は、いちおうホラーものっぽい体裁を取ってるところもあって
決して妖怪は「おふざけの相手」や「漫才の相方」ではなく
「ともすれば普通にとって殺されてしまう、恐ろしい存在」でしたよね。
そーいうのが、このパートではめっきり感じられなくなってしまっていたのが
私の当初、期待していたものとズレていたため、
なんだかんだでコメディとして笑うことはできたものの、
ちょっと違うんじゃないか?という気分は否めなかった。

・とはいえ、それはそれで頭をとりあえず切り替えまして、
で、今度は清風(ヒロイン)のパパさんの救出劇なんですが…
うーん、やっぱりなんだか妖怪の影がないんですよね。
その後、最終的に出てくるから、それはそれで良いとして、
少なくともこのパートに関しては。
政治の腐敗がどーしたとか、
もともと、基本的に主人公にとってはあまり直接的には関係のない話なんですよね。
なので、あんまりそのことについてダラダラと尺を取られても
どうも他人事のように感じるというか。
この辺りは、正直、ちょっとかったるかったです。
(あー、まあ全く関係ないかというと、
政治が腐敗してるおかげで主人公も無実の罪で投獄されたわけだから、
無関係ってわけでもないのかも知れませんが。
しかし「直接的」ではないよね。)

・あとラブばなしも、前作の、尺としてはかなりあっさり目なんだけど、
それでいて絶妙に感情の流れが伝わってきたものと違って
ちょっと尺を使いすぎていた感がありました。
特に最初の頃の、お堂の中で(妖怪が隠れているはずなのに)ぜんぜん緊張感がなく
ハダカがどーしたとか、妹と姉でどーしたとか
その辺は、かなり…
あと妖怪に体を乗っ取られて、陽の気を注ぐためにキスしなくては!とかね。
ジャッキーのなんとも言えないクドさと相まって
ここはうーむ、なんだかなーという感じでした。

・んが、これが終わって、仏像オバケが本性を現すあたりになって
ようやく面白くなってきた
という感じです。
その後のラストバトルまでの流れについては言うことなし。
つーか、燕道士、前作に比べると無茶苦茶パワーアップしてませんか(笑)
ジャッキーの腰砕け呪文とは違う
本物のハンニャハラミ天地無極・乾坤借法
一気に終盤の美味しいところを持っていかれた感じです(笑)
敵の体液をビシャっと浴びて
ベチョベチョのグチャグチャになるというお約束にも笑いました。

・で、なんだかんだ言って巨大ムカデが空を飛ぶとか、
ああいうのを実写の特撮でやってしまうというのは、素直に感激
二十一世紀になってからハリウッドがCGでやろうとするようなことを、
十年以上前に実現しているんですよね。うーん、佩服(-入-)。

・ラストも、「この世に夢なんか求めてはいけないんだ」と悟りかけた采臣が
最後に希望を新しく発見して終わるという
まあなんとも気持ちの良い〆でした。
あと前作同様、無駄に人死が出なかったのも良い。

・結局、今回のおはなしというのは、
前作のヒロインである小倩は直接は関係はなかったんですよね。
現実問題として、転生した小倩とは、仮に何かの縁で会うことは出来たとしても、
今の時点で彼女は赤子でしかないわけですから、もう添い遂げることはできない。

つまり采臣にとってこれは、ある意味、失恋に近いわけなんですね。
采臣としては、ずっとその叶わない想い、失恋の傷(小倩の影)を抱えて
この世とは夢や希望を持たずに生きていくしかないものなのだと思っていたところで、
最後にその傷を清風に癒してもらって、
現世での幸福を再発見するってことなんですよね。
そんな彼らを、すでに人の世の幸福やら何やらから離れた場所に身を置いた燕道士が
側らで好ましげに見守っているわけです。
うーん、美しいラストですね。

・魂を体に戻せずに成仏しちゃったジャッキーについては…
えーと、つまり、慣れない人が幽体離脱をするととても危険です、ということで(爆)
(いや、これは実際そうらしいんですが^^;)

・そんなわけで、全体としては
途中までは「これはダメな続編だったか?」と
がっかりしかけていたものの、
最後に燕道士の大暴れでぜんぶチャラにされたという感じでした(笑)
この人やっぱいいなあ。ハンニャハラミ。
あともちろん、最初にも書いたけど
そんな風に小倩の影を探して苦悩する采臣を演ってた張國榮も実に良かった。
ジャッキーはだんだん嫌いになっているけど、
だんだん張國榮は好きになっているかも。
(いや、決してジャッキーに個人的に恨みがあるとかいうわけではなく、
単に私の好みや、求めているものとは合わないというだけなんですが。
逆に「これはジャッキーでないと」という映画もあることは事実だしね。)

(7/28追記: というわけでこれもとんだお門違いでありましたm(_ _)m
こういうノリが嫌い、というのは事実なのですが、
悪いのはジャッキー・チェン(成龍)ではなく、ジャッキー・チュン(張学友)のほう、ってことで@@)


・ところで、燕道士をやってたおっさん(中の人)は午馬というんですけど
(これもまたすごい名前だな)、
この人、なんか「墨攻」にも出てるらしいんですよね。
「墨攻」は、正直なところ、いかにもゲンナリするような映画っぽいので
あんまり観る気はしていなかったんですけど、
我らが于承恵老前輩もチョイ役とはいえ出演されているそうだし、
それに加えて今回のこの人だからなあ。
うーむ、あんまり気は進まないけど、観てみようかしら。
 
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