射雕英雄伝31

第31話 裘千仞の謎
 
あらすじ

丐幇の物乞い、そして長老たちを前に楊康は
自分は洪七公の最期を看取り、跡を託されたのだと宣言する。
さらに捕らえられた郭靖と黄蓉の二人を裏切り者として処刑させようとした。
腑に落ちない長老たちであったが、幇主の証・打狗棒を前にしては反論できない。

そこへ鉄掌幇の手下を引き連れて裘千仞が姿を現した。
裘千仞は金から受け取った金銀財宝を持参し、
それと引き換えに丐幇に南方へ移住するよう勧める。
予期せぬ重大な決断を迫られた楊康はこれを承諾してしまうが、
金の侵略と戦って民を守り続けた丐幇にとってこれは受け入れられないことだった。
黎生、そして弟弟子の余兆興は自らの命を賭けてこれに異を唱えるが、
楊康は聞く耳を持たない。
さらにこの行いに賛同した魯有脚を裘千仞の掌法が襲った時
九陰真経の縄抜けの技によって自由の身となった郭靖が割って入った。
だがペテン師のはずの裘千仞は
郭靖の降龍十八掌に勝るとも劣らない武功を発揮する。
同様に縄から脱け出した黄蓉は打狗棒法で楊康を叩き伏せ、打狗棒を取り返した。
幇主にのみ伝授される打狗棒法を披露し、そして真実を伝えた黄蓉は
かろうじて丐幇の混乱を治めたのだった。

翌日。町へ戻った郭靖と黄蓉は偶然食堂で裘千仞と再会するが、
裘千仞はまるで相手にならず、鉄掌峰で決着をつけようと言い残して逃げて行った。
首をかしげる二人だったが、裘千仞の言葉から
岳飛の遺書が鉄掌峰にあることを確信したため
金と手を組んだ鉄掌幇がこれを発見する前に盗み出さんと鉄掌峰へ向かった。

一方、丐幇から追われた楊康もまた念慈を連れて鉄掌幇のもとへ滞在していた。
丐幇を手に入れることを失敗した楊康は何とか手柄を挽回しようと焦る。
そこには裘千仞と瓜二つの兄、裘千丈の姿もあった。
郭靖と黄蓉がこれまで裘千仞だと思っていたのは兄の方だったのだ。
そうとも知らず、鉄沙掌の鍛錬をする裘千仞の武功を盗み見て二人の混乱は深まる…



Pick Up

31_01.jpg
ンーンー ンンンーンンー ンンン

何言ってるんだかわかりませんがな@@



31_02.jpg
今回で名実共に嫌われキャラNo.1の座を獲得した楊公子(ヤンゴンツ)であります…

@@



31_03.jpg
31_04.jpg
まあなんです、騙されているとはいえ
この別れの言葉をみんなで詠うのはちょっとかっこいいですね。
そして改めて七公のカリスマ性を実感してびっくり



31_05.jpg
今回ばかりは迂闊に捕まったこの二人がもどかしくてイライラしますね@@
うーむ、なんだかなぁ@@



31_06.jpg
何でオマエが七公のことを語ってるの?
もう喋るな



31_07.jpg
初登場の裘千仞(真)
ま、当たり前ですけどちゃんと雰囲気が別人に変わってるのはイイですよね。
事情を知らない蓉儿&郭靖は裘千仞が楊康とあらかじめ裏で取引して芝居を…
と考えているので、ついそうなのかとうっかりこちらも思わされ勝ちですが
実は全然そんなことはない


31_08.jpg
「幇主は現在よく食べ、よく寝て、楽しんでおられます」と
なごやかに報告してた時にはよもやこんなことになるとは…
(-人-)



31_09.jpg
こいつはさ、要するにちょっと魔法の棒が手元に転がり込んできちゃったもんだから
すっかり勘違いして自分の王国に君臨したくなっちゃったんだよね。
*いつものように*でまかせ・嘘・デッチ上げで取り繕って。
それがまさかそれで人死が出るなんてことは考えてもいなくて
いざ死人が出たらこのうろたえ様。
ほんといつまで経っても成長しないというか
趙王府で侍女を追っかけまわしてたあのガキの頃から何も変わってないのな。



31_0a.jpg
魯長老はやっぱりいい人で胸が熱くなるけど


31_0b.jpg
お前は最低だな、この腰巾着@@



31_0c.jpg
さすがにここでもまだ捕まってるようだったら主人公失格でした



31_0d.jpg
31_0e.jpg
やっておしまいなさい

蓉儿がすっかり打狗棒法を使いこなしてるのは
なんだかんだで痛快なり



31_0f.jpg
「洪幇主は皇宮で鴛鴦五珍膾を盗み食いしておられるわ!」
改めて考えるとこの大変な時にほんと何やってるんだろ(笑)
正直、七公が出てきていつものように場を治めて欲しい…という思いは
見てる間ずっとあったんですが(特に二人が動けなくて苛ついてる時)、
でも同時にそれはありえないだろうなーという気持ちもありました。
ここは物語的には七公がカタをつけたらいけない場面なんですよね。



31_0g.jpg
相変わらず日本語字幕の精度が低い…
「二人が何のために死んだのか、
そして魯長老が何のために傷を受けたのか、考えてみて」
と丐幇の者たちに問い掛ける台詞のはずなのに
日本語字幕だと「二人は無駄死よ」って身も蓋もないんだよなぁ…orz



31_0h.jpg
バレた。せっかく手に入れかけた楊康王国崩壊。
嘘で塗り固めた生き方しかしてないからこうなって当然。
子供みたいにベソかかないでください。



31_0i.jpg
「いいわよ、どうぞ」
自信満々の蓉儿がなんと頼もしいことか

島で七公が蓉儿に幇主の座を譲ったのは
確かにあの状況では他に人がいなかったってのもありますが、
いろんな場面での台詞を見てると
蓉儿って七公のことをすごくよく理解してるんですよね。
例えば欧陽克の婦女誘拐事件の時も
「七公に怒られるところだった」って言ってる靖哥哥に
「七公は怒らないわよ」って返してるし、
この前の臨安でもこれからは自分で考えるようにしろと言われたって話で
「七公は相手をするのが面倒なだけよ」と軽く見通しています。
で、今回の物乞いたち相手のこの見事な演説
七公も伊達に後継者を選んだわけではないということですね。



31_0j.jpg
31_0k.jpg
てな感じで


31_0l.jpg
一件落着なのでした…
展開的に「溜め」を作るのは必要ってことはわかるんですけど
今回の件はそこから開放にたどり着くまでのストレスの度合いが
正直、半端じゃありませんでした。かなり疲れた。
なんでだろ…@@



31_0m.jpg
おつかれさまでした。
なんか唐突に優雅な二人だな〜(笑)
前回から着替えたこの衣装は二人とも結構好きです。
地味だけどこういう衣替えが節目節目であるのも連続ドラマならではの見所です。



31_0n.jpg
パパと同じこと言ってら(笑)



31_0o.jpg
なんか「本来なら相手にもならないくらいなのに」と
靖哥哥はやたら裘老前輩の腕前を過大評価してるように見えますが
実際本物のほうもそこまでレベル上なの??
どうも実感がない…



31_0p.jpg
裘千仞(真)とのこのやりとり
この時点ですでに金はだいぶ下り坂ってことなんでしょうか。
父王のために援軍を取り付けて何とか一枚男を上げようと思ってた楊康は
あっさりとスカされてしまったというわけです。
いやー、しかし繰り返しになりますがこの偽者のうさんくささと本物の曲者っぽさが
かなりはっきり演じ分けられてて面白いですね。



31_0q.jpg
なんか念慈と楊康の二人の会話は
毎度毎度かなり投げやりな字幕がつけられてる気が…
まずここでは念慈さんは
「あなたの師父の丘道士に頼んで江湖の名の知れた人に仲介してもらって
丐幇の中でも一番徳の高い人を幇主に任命してもらってはどうか?
それで丐幇の中での争い(コレは楊康の嘘ですが)もなくなって
あなたを信頼して任せた洪七公も喜ぶ」と言ってるんですが、
日本語字幕だと七公に関する言及はカット
「丘道士に頼んで江湖の誰かに幇主になってもらってはどうか?
それならあなたも安心でしょう」
となんかもう無茶苦茶なこと言ってます。
丐幇の幇主にどうやったら関係ない人がなれるんでしょうか?
エキサイト翻訳レベルの誤訳です。酷い。

まあ、これはまだいいんですよ。
多少念慈さんが頭の悪いキャラになってるというだけで
どちらかというと枝葉の部分には違いないですから。でもね…



31_0r.jpg
31_0s.jpg
アレレ、なんかまた話が違ってきた…
今度は日本語吹替えがオリジナル展開になってます@@
原語では「私は幇主にならなくちゃいけなかったんだ。
そうすれば欧陽鋒とも裘千仞とも対等になって
宋を助けて金を助けることもできた。
父王も私にますます敬意を払うようになったはずなんだ。
でも今となっては何もなれなかった。
父王の側に呼び戻されて戻らなくてはいけなくなった。
これではただの護衛兵と何も変わらない。」
と言ってます。
日本語字幕も概ね同じです。
要するに、「父の役に立ちたい、尊敬を集めたい。
ひとかどの男になって、天下に楊康の名を知らしめたい。
という望みがあったのだけど、結局何も成し遂げられなかった。」
という憤慨です。

んが、日本語吹替えでは
「幇主になんかなりたくなかった。
幇主になったところでしょせんは欧陽鋒や裘千仞と同じ程度。
でも王宮にいれば父に大切にしてもらえる。
でも今のまま父の言いなりでは護衛兵と何も変わらない。」

うーん……
日本語吹替えの台詞だと、結局楊康は何がしたかったの?
って話になるんですが…
好意的に解釈するなら、本当は幇主になりたかったんだけど
なれなかったもんだからへそを曲げて
別になりたくなんかなかったんだもんね、って言ってる…
と考えることもできなくはないですが、
わかりやすさ重視のはずの吹替えでそんな無駄に捻るのもおかしいよね@@
だいたい元の台詞から大幅に改変してることには変わらないし…

というか、毎度毎度誤訳ネタで突っ込むのも
アホらしいし、疲れるんですよほんと。
決して好きでこんなにダラダラ長く書いてるわけじゃないんです。
言葉が不自由だからわざわざそれを助けてもらうために
訳のついているものを見ているというのに
そっちの正確さがこうも低いというのでは
意味が伝わりません。本末転倒です。
おちおち見ていられんわ。ということです。
なんでこんなにビックリするほど訳が不正確なんだろ?@@
おおむね問題ない吹替えの方でもたまにこーいうのがあるから困るよなぁ。



31_0t.jpg
まあ気を取り直して
いつまでも娘(ニャー)娘(ニャー)言っとるこやつは
「世の中に何人善人がいるっていうんだ」という
自分を変えようと全く努力をしないヘタレの後ろ向き人間っぷりを
遺憾なく我々に披露して去っていくのでした。
なんかもうこの辺になるとアンチヒーローとしてすら機能してない気が…
ただのイヤな奴に画面に出てこられても正直、うざいだけなのよね@@
(その点ではやはり前向きな悪人・欧陽公子は敵役としてはずっと好感が持てた)



31_0u.jpg
やってきました鉄掌峰


31_0v.jpg
紅馬にタンデムの二人
蓉儿は小さくてかわいいね@@



31_0w.jpg
寝ても覚めても、考えるのはあなたのこと…


31_0x.jpg
あなたとじゃないと私は生きていけないわ


31_0y.jpg
俺も思いは全く同じだよ、蓉儿

と、まあいつもだったらノロケで済んじゃう話なんですが
今は期限付きということで言葉の重みも違いますね。



31_0z.jpg
この手形が目に入らぬかってね


31_10.jpg
で、迂闊にレンジ内に入れてしまうと


31_11.jpg
こうなる(笑)
相変わらずおそろしい子…



31_12.jpg
なんかこの偽者の小物っぷりも妙にかわいらしく見えてくるから不思議



31_13.jpg
そして念慈さんは相変わらずストーキング技術ばかり上達してる



31_14.jpg
好きな人には申し訳ないですが、
そろそろこの二人がイチャつく場面も苦痛になってきたかも…@@
だって毎回同じことばっかりやってて全然進歩しないんだもんなぁ。



31_15.jpg
あんなインチキジジイと中の人は同じだったのに
こうしていると本当に達人に見えるからすごいぞ



31_16.jpg
鉄沙掌でザクザクザクザクザクーッ!



31_17.jpg
忍び込んだ二人はその威力を目の当たりにしてビックリ@@
はてさてどうなることやら



全42話の中でどれが一番アレだったかと聞かれると私はこの31話を挙げるかも。
やっぱり丐幇大会の楊康の糞っぷりが極まっていました。
いくら子供のやることとはいえさすがに人死が出たらマズイし
中途半端に強くなってるくせにうかうかとそんな状況を許してしまった郭靖&蓉儿にも
ちょっと腹が立ちます。まあもう上に書きましたけど。
ちと今回はその溜めとその後のスカッとのバランスが悪かったかなという印象でした。
もう少し引いた視点から見ることができればまた違うのかな…

展開的にも武穆の遺書にいよいよ本格的に近づきつつある、という点
そしてこれまでにちょこちょこ出てた裘千仞の真相&新キャラ登場てな具合に
これまた全体的に「溜め」の印象でした。
まあこの第七部・絆編自体がもともと具体的な大目的は存在せずに
個々のイベントを片付けていく、という体裁を取っている以上
あまり大きなカタルシスは期待はできないのかも、とも言えるかも知れません。
とりあえず次回に期待。
武侠ドラマ / 射雕英雄伝 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<射雕英雄伝32 | ホーム | 射雕英雄伝30>>
コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://khazad2.blog98.fc2.com/tb.php/32-8f05e148
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |

プロフィール

Manbo

Author:Manbo
主に武侠ドラマ/古装ドラマの感想ブログです。
---------------------------

「ツンデレ美少女」と「ツンデレ頑固親爺(髭あり)」では割と迷わずに後者を選ぶような人間です。頭を使うのはとても苦手なので思ったことをそのまま書き散らしているようなことが多いです。
古い記事でもコメントなどおきがるにいただけるととても喜びます

現在鑑賞中

→大唐游侠伝


→《放置中》海神
→《放置中》馬鳴風蕭蕭 (中文版)

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

雑記帳

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブログ内検索

リンク

RSSフィード