あらすじ黄薬師は江南七怪と和解し、
さらに曲霊風を埋葬してその娘を桃花島に迎え入れることを墓前に誓う。
そこへ郭靖の鷲が飛んできて変事を知らせる。
村からそう遠くない場所で、トゥルイら蒙古の使者が
欧陽鋒と裘千仞の襲撃を受けていたのだ。
駆けつけた郭靖、黄蓉、さらに黄薬師と七怪が助けに入り、
そして黄薬師から甥の死を告げられた欧陽鋒は激怒する。
甥を殺した犯人を問い詰める欧陽鋒に対し
黄薬師は「全真教と桃花島の武術を身に付けた者」がそれであり、
追わずともいずれ向こうからやって来ると教える。
そして梅超風の敵を取るつもりではあったのだが
この場は多勢ということで日を改めることとし欧陽鋒を行かせるのだった。
助け出されたトゥルイ、ジェベ、そしてコジンと共に一行は曲三酒場へと戻る。
そこで郭靖を待っていたのは
これまでずっと先送りにしてきたコジンとの婚約の話だった。
自らの心が黄蓉と共にあることを自覚しつつも
約束を破ることはできないという義理のためコジンを妻にすると宣言する郭靖に
黄薬師は激怒。
しかしそれでもなお郭靖を思いやる娘の前に、憤懣やる方なく嘆いて去って行く。
蒙古の者たちは草原へと帰り、七怪も家族の様子を身に行ってしまい、
郭靖と黄蓉の二人が残された。
楊康を探して丐幇大会の混乱を収め、
七公の行方も探すという仕事が残っていたのだ。
不器用ながらもお互いの気持ちを隠せずに連れ立って歩き出す二人は
偶然から曲霊風の盗み出した水墨画に岳飛の遺書が
鉄掌峰にあると示されていたことを知る。
丐幇大会のために岳州へ来た郭靖と黄蓉は
食堂で魯有脚という名の物乞いと出会う。
彼によると丐幇の中でも汚衣派と浄衣派という派閥があり、
その間で衝突が起きているらしい。
さらにペテン師のはずの鉄掌党の裘千仞は
只者ではない武功を備えていると二人に警告する。
黄蓉の言葉に怒って魯有脚が立ち去った後
別の物乞いが来て二人を催眠術で眠らせ連れ去ってしまった。
その頃、大会会場では楊康がすっかり幇主になりすまそうとしていた…
Pick Up


冒頭からいきなり仲のおよろしいことで…@@
もうこの父娘がこうしてほんわかしているのを見てるだけで
こっちまでしあわせ光線を浴びてニヤニヤしてしまいます


仲人事件のことを言われて「見てたのか」
って感じに一瞬固まる黄薬師パパがかわいすぎ

前回、楊康が黄薬師を相手に啖呵を切る場面では
楊康のキャラクター立てのためかと書きましたが、
面識を作っておくという目的もあったのですな

以前の桃花島での半引き篭もり状態から
こうして好ましく変わった黄薬師パパの姿を改めて見せ付けてもらえると、
やっぱりここに来るまでのゴタゴタは必要なものだったのだと実感できます

うは(笑)
だからヤバイって言ったのに、霊智上人…
あとどうして裘千仞がここで出てきたのかというのに一瞬戸惑いますが、
以前帰雲荘で「黄薬師は殺された」とか嘘ついたからですね。
未だに根に持ってるとは…ガクブル@@

「師父たちに謝って」と言われてこの台詞なんだけど
なんかあんまり謝ってるように聞こえないのは気のせい?(笑)
ちゃんと礼もしてないし…
まあ謝られてる人たちは気にしてないっぽいからいいんですけどね

なんだかんだでまた仲直りできました。よかったよかった…
と、この時は安心するのですが、、、

「欽此」ってのは詔書の最後の結びに用いられる言葉だそうで
この無駄に手の込んだいたずらっぷりが相変わらずだな〜

「話せば長くなるんですが…」
ほんと、なんでこんなにややこしいことになったんでしょうね(笑)
靖儿の要領を得ない説明に「さっぱりわからん」と怒る大師父がイイ

この隠し部屋の間取りが今ひとつわからんのですが
たぶん最初に出てきた辺りからもう一度見直せばわかるかな

桃花島人とは言っても正式な弟子とは違う蓉儿には
この秘密はわからなかったんですよね。
そういう微妙な立場の違いをさりげなく演出するのが上手い

一話の時も曲三、師匠の持ち上げっぷりが凄かったもんなー。
ほとんど冗談みたいな話だった足ヘシ折り追放事件ですが
こうして今黄薬師本人にかなり重くのしかかってくるというのがね

弟子のあまりの忠義心に自らを恥じ
声をかすれさせる黄薬師パパでした…
ここへ来てキャラクターとしてまたさらに磨きがかかってきましたな

この台詞で不覚にもまたホロリと来てしまった

子はかすがい…じゃないですけど
蓉儿の果たした役割というのは実に大きいと思う。
で、蓉儿を基点にして靖儿と黄島主が結びついて
さらにその靖儿&蓉儿から黄島主と江南七怪も結びつくという
人と人との繋がりのすばらしさを実感できる場面です。
それは心に偽りがないからこそそういう結びつきができるのであって、
その点、対照として配置されてるクソ皇子は嘘・偽りしかないから
念慈さん以外とはそういう結びつきが生まれないんですね。

えー@@
それじゃわざわざ七日間も篭る必要って…
と思わず言いたくなる台詞であります

でも蓉儿に「考え直したかどうかなんてわからなかったでしょ」
と言われちゃうとね、



「ああ、わかったわかったわかった、もういい」

「わしのかわいい蓉儿」って
ほんとなんでこの人はこんなに娘の前だとデレデレなんでしょう?(笑)

風流人らしい論評であります。
こういう適材適所的なキャラクターの使い方&描写掘り下げがウマイ

お父さまはお見通し


つかの間の幸せを噛み締める蓉儿なのでした……@@

あらまあ
噂をすれば影というか
なんで裘千仞がここにいて、しかも欧陽先生と仲良しさんになってるの?@@
そしてなんで欧陽先生が蒙古人たちをとっ捕まえてるの?@@


こんなに早く再会するとは
まったく本当に天下は狭いものです

またそんな風に中途半端にあいまいな言い方をするもんだから…


ほらねほらね@@
完璧に誤解されてるよ@@

桃花島の見取り図…
そういえばすっかりそんなものもあったことを忘れてましたな

あ、今度は本物の二師父だ

出ました弾指神通


ズバーン!

鉄掌党の手形を手に入れた!

さすがに十人以上で一人をボコボコにするというのはね…
「また会おう薬兄(ヤオシュン)」といって去って行く欧陽鋒


と思ったら奇襲の蝦蟇功〜@@
この曲者ぶりこそ西毒の醍醐味ですよ
まあ郭靖がかわいい息子の仇だと信じているなら
このまま見逃すなんてことができるはずもないってのはわかるんですが

相変わらず奇襲には対応できない郭靖
そのせいでどうもいまいち強くなったのかなってないのか
よくわからんのう

トドメの二発目を放とうとしたところへ…

無言でスッと立ち塞がる黄薬師パパ
渋い、渋すぎるよこの人@@

最期に何と言っていたかって聞かれて
また素直に答えちゃうからね…
こんなん教えたらもう完全に殺した相手だと思われちゃうじゃないですか(笑)
まさか隠し部屋で七日間ずっと出歯亀してたなんて普通わかりっこない話だしなあ

あーあ…
克儿への愛情が本物だっただけに
実に不憫です…

ついにその時が来てしまった

何も事情を知らん人はお気楽でいいですね(笑)
この二人なんか似てると思ったけど
単に頭の形とヒゲが似てるってだけか

パパのお怒りももっともなんですが
改めて台詞を見直してみるとなんか可笑しい
「一つやらないといけないことがある」って(苦笑)

この修羅場に到って蓉儿のこの無表情
冷ややかというか、内面の混乱が伺えるというか
実に上手いです


これまでの長い旅や
この一週間の繋がりがあったからこそ
蓉儿もこうして靖哥哥を信じていられるのですね
それなのに靖哥哥ったら

あーあ、蓉儿泣いちゃった…
今回はさすがにこれまではっきりした態度を取らなかったツケということで
靖哥哥をフォローは出来んぞ

トゥルイやっぱいい奴だよなー。

トゥルイがそんないい奴だからこそ
そして大ハーンに対する恩義もあるからこその
靖哥哥の選択なわけなんですが…
でも結果的にそれではみんなが不幸になるだけという気が@@
「俺の心にいるのはお前一人だ」とか言っちゃってるしね…


「それなら話は簡単だ」って
相変わらず無茶苦茶ですが
パパはパパなりに二人のことを考えてのことですよね@@
やり方はとても極端ですが(笑)

あくまで靖哥哥のことを思いやる蓉儿を前に
嘆息してこの詩
やっぱ台詞ではなく詩で思いを表すところが
キャラクターとしてのらしさを醸し出してますね。
意味としては世の中はままならないとか辛苦が続くとかそういうことのようです。

イヤ、しかしわからないのがこの娘
あんたあれだけはっきり「想い人は蓉儿だけだ」と言われてるのに
なんでそう能天気にしていられるんですか?@@
話してる言葉が違うんですか?@@
うーむ…わからん

あっ…
いや、何も見ていない、見ていません

結局、あのもう一組のバカップルは欧陽克の遺体を
その辺にほっぽっておいたのかという疑問がありますが
まあいまさら突っ込むというのもね…

(-人-)
かわいそうだけどやっぱり悪いことをすると
巡り巡って自分に返ってくるというのは否定できません

さすがにここは勝手な言い草の靖哥哥に蓉儿ならずとも
苛立ってしまう場面ではありますが

もう理屈じゃないんですよね。
お互い好き合ってるから仕方ないという。
そういう点ではこれも楊康&念慈組と同じかも知れない


こうして旅は続くのでした…
ただ二人で共に行き、共に帰ること
必要なのはそれだけなのだと歌詞にある通りです。

で、このように何がとっかかりになって新しい道が開けるのか
わからないものだからまったく面白い

この詩は壁か梁のあたりにでも書いてあったんでしょうか?
そろそろ武功の成長自体は一段落した感がありまして、
この先郭靖は主人公として
内面的な成長をさらに進める段階に来ているのかも知れません。

おー、久々のこの「通りすがりの知らない人が突然会話に加わって
そこから話が動き出す」展開です。
やっぱ好きだなコレ

蓉儿が「この人、九個も袋をつけてるわよ」と驚いて
それを受けた靖哥哥がどうぞどうぞもっと食べてくださいと
残飯をさらに薦めてますが、
要は丐幇の乞食の間では袋をぶらさげてる数で階級が決まってるってことなんですね。
初見の時はいまいちわかりませんでしたよ、こんなこと@@
ちなみに以前、欧陽克にぶっ飛ばされてた黎生さんは
確認できる限りでは袋二つだったみたいですね。
そのことからも九個というのがどれだけすごいのかということがわかります。

みつかっちゃった@@
蓉儿にしては迂闊…というかまあ
まさかこんなとこで会うとは想像もしなかったでしょうから
仕方ないとは言えますが、
しかしこのせいで後々やっかいなことに…

相変わらず歯に衣着せないな、この新幇主さまは(笑)

「靖哥哥、また怒らせちゃった!」
何をいまさらぬけぬけと言ってるの(笑)

「自分でわかってるならいいけどさ」
いいの?(笑)
この二人のお馬鹿な漫才もそろそろひねって来ましたよ

「俺を犬扱いしたな〜こいつめ〜」
はいはい、まったくこのバカップルさんたちは…(笑)

いかにも感じの悪い物乞い
ちょっとわかりにくい…というか初見の時は気づきませんでしたが
さっき靖哥哥が魯有脚に聞いてた「あっちの席で食べてる三人」の
浄衣派の人だったんですねこの人。

この怪しい話術といい、声といい、あと目つきといい
最初見たとき一瞬変装した裘千仞(というか、要は鉄掌党?)かと思ったよ

武功レベルが高くてもあっさりこうして捕まっちゃうんだよな〜@@

こうして二人も期せずして丐幇大会会場へ…

その頃、開催者テントの中ではこの男が着々と悪巧みを進行させていたのだった…
嫌な予感を残しながら〆
ところで筒長老の原語(中国語)版の音声当ててる人って
結構同じドラマの中でいろんな役をやってる気がするんだけど
気のせいだろうか?
第六部・臨安編が終わり、第七部・絆編へと入っていきます。
まあしかしなんというか、せっかく丸く収まったと思ったら
正直またですか?って感じですが…(苦笑)
ただ、ここで一応留意しておくべきなのは
今回の問題が、これまでに何度もあった「誤解や行き違いから決裂」というパターンとは
明らかに異なるという点です。
蒙古で生まれ育った郭靖にとって蒙古こそが「現実世界」であり
この中原はそことは「違う世界」、
以前に書いた言い方をするなら「物語世界」なわけです。
当然のことながら物語世界、おとぎ話の中でずっと生きていくわけにはいきません。
いつかは夢から覚めて現実に戻らないといけない時が来るのです。
その象徴こそ、現実世界から彼を連れ戻しにやってきたコジンである、と言えます。
だから実は、郭靖が「コジンのことは全然好きじゃなくて、ただ蓉儿のことだけが好きなんだ…」と考えていたり、それを口に出したりしていることというのは
コジンにとっては全く関係のないことなのです。
だって所詮、お話の中のことはお話の中のことでしかないわけですからね。
そういう視点から見るとコジンがあんなことを郭靖に言われても
全然気にしていない様子…も納得がいく気がします。
ただし、これがおとぎ話世界と現実世界、という区切りであれば
確かにいつかは必ず郭靖は現実世界に戻らなくてはいけないのですが、
以前も書いた通り実際にはおとぎ話ではなく、
中原というのは確かに現実に存在している世界です。
郭靖は、自らのアイデンティティの根幹を成している「約束を守ること」、
つまり義侠心のために今回は蒙古へと将来戻ることを誓いました。
この態度は不器用なまでに愚直な郭靖の悪い面が出てしまった、と見ることもできますが、
実際約束を破ること、恩を裏切ることというのは不義理に値することであり、
それをやってしまったら彼が彼自身ではなくなってしまうが故に、
彼にとっては絶対にできないことなのです。
すなわち、それすらも超越する何か…
言うなれば新しいアイデンティティに近いものを彼が見つけるか、
あるいは何か外からの刺激によって環境に変化が生じない限りは
彼がいつか彼にとっての現時点における現実世界=蒙古へ
いずれ戻らなくてはいけないことになるというのは
必然的なものであるのかも知れません。
それが自分の本当の気持ち=蓉儿との繋がり、愛…となるのかどうかは、
今のところはまだわかりませんが。
ま、実際はそんな小難しいことは何も考えなくても
凄まじくかわいい&格好いい黄薬師パパの姿だけで
十分におなかいっぱいになれる一話であったことは確かです(笑)