あらすじ二人を埋葬し、墓の前で夫人たちの救出を誓った丘処機は
鼻息も荒く宋軍の詰め所へ殴りこむ。
段天徳に肉薄する丘道士であったが相手を本人と知らずにあっさりと騙され
その隙に段天徳は夫人たちを連れて脱出してしまった。
ところが護送中の宋兵部隊に黒装束の金兵が襲い掛かり、
惜弱は金兵に連れ去られてしまった。
次に惜弱が気がつくと見知らぬ男が側にいて自分を介抱していた。
牛家村で命を助けた男が彼だったのだ。
その口から夫の死を聞かされた惜弱は愕然とするのだった。
男に連れられて嘉興へとやってきた惜弱は
夫のいない世界に絶望し自殺を図るが、
・夫を弔わずに死ぬこと
・楊家の後継ぎを身ごもったまま死んで家を絶やすこと
・夫の敵を取らずに死ぬこと
は人の道に背くことになると説得されて思い留まる。
さらに自分を助けてくれたこの男は何と友好の使者として宋へ来ていた
金の皇子・完顔洪烈だということを知りさらに愕然とする。
一方、段天徳に連れられた李萍(郭嘯天の妻)は法華寺へとやってきた。
寺の住職・焦木大師は段天徳の叔父にあたり江南武林にも顔が利くため、
その庇護を求めてのことだ。
甥の素性をよく心得ている大師であったが
問いただす間も無く丘処機が寺に押しかけてきた。
はなから喧嘩腰で聞く耳を持たない丘道士のために話はこじれ
江南の武芸者と相対することになった。
焦木大師の求めに応じて各地から集結した江南七怪の待つ酔仙楼へ
地響きと共にやって来たのは大鼎を抱えた丘道士だった。
狂気の飲み比べ合戦の後に一瞬和解したかに見えた江南七怪と丘処機であったが
あくまで寺を調べると主張する丘処機のために再び決裂
さらに隣の部屋でこれを盗み聞きしていた完顔洪烈の差し金で
押しかけてきた宋兵をも江南七怪の手先だと勘違いした丘道士は
完全にスイッチが入ってしまった。
寺の門をブチ壊し、境内を血に染めて大暴れ
しかしさすがの長春子も七対一では無傷では済まず
仲裁に入った焦木大師をも巻き込んで
みんなボロボロになって地に寝転ぶ羽目になったのであった。
Pick Up・冒頭からいきなり役所に乗り込んで大暴れ(でもあっさり騙される)
追いかけてたどり着いた寺で、追う理由を聞かれたら「まず殺してから教えます」
そして極めつけの狂気の鼎投げ大会
で、意気投合したかと思えばまた新たに誤解して境内を血の海に…
もうこの道士、無茶苦茶です(笑)
この二話で、観ている側にも強烈に個性がインプットされました。
アホです、アホがいます・完顔洪烈は今のところ普通に善人のようであり、
惜弱を思いやる気持ちに偽りはないようなのですが…
「話をつける」とか言いながら、結局暴れて場を収めているところはアレですけど、
もっとイカれた道士がいるので
この人はそんなにイカれているようには見えないのが不思議です。
・一度にたくさん登場したので江南七怪をまとめておくと
1、飛天蝙蝠・柯鎮悪
盲目だけどススキの枝を手折った音も聞き分ける達人だ
2、妙手書生・朱聡
戦闘とは直接関係ないスリの腕が神業な上に口が立つので
個人的には七人の中でもだいぶ印象が強いキャラだ
3、馬王神・韓宝駒
束ねた髪がチャームポイント
4、南山樵子・南希仁
キコリ? 割と地味な方です
5、笑弥陀・張阿生
こんな見た目のくせに肉屋をやってる
6、閙市侠隠・全金発
一番地味な人だ
7、越女剣・韓小瑩
紅一点
てな具合ですね。

さすがにずらりと勢ぞろいして並んでると壮観だ。
・いきなり大鼎を老僧に向けてぶん投げるわ
(あなた江南七怪の人が間に入らなかったら大変なことになってたよ)、
相手に論破されそうになったら突然殴りかかるわ
この道士はほんとうに無茶苦茶です(ほめ言葉)。
しかも勝負に負けたら
「それはそれ、これはこれ」とか往生際の悪いことを言い出すし(笑)

要するにあなたは暴れたいだけなんですよね?
もはや暴れ牛か猪
間に入ると怪我をするだけです。

こうして立っている人は誰もいなくなりました。ちゃんちゃん。
いやー、度肝を抜かれました。面白すぎます。
何は無くとも冒頭から全開の丘道士の暴れっぷりがすごい(笑)
そして曲者ぞろいの江南七怪もすごい。
そんな江南七怪と一人で互角以上に渡り合ってしまう丘道士がすごい。
この丘道士の追跡行というメインストリームに加えて
もう一つ、惜弱と完顔洪烈の逃避行というラインがあるわけなのですが
これがうまい具合に場面が入れ替わって退屈させません。
捜し求める人が実はまさに手の届くところにいるのに気づかず
運命は交わることなくそのまま別の道へ進んでいってしまう…という仕掛けは
割とオーソドックスなものではありますが良い。