上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
これにて終了。
しかし改めて考えると、紀元前数百年の
まだお隣の島国ではおさるさん同然の暮らしをしていた頃に
これだけとんでもない人と国との興亡が繰り広げられていたというのは、
もうひたすら驚くしかないですね。


第32集 第十一章 荊軻刺秦(之三)
~秦始皇帝 英雄荊軻


ダラダラと女と遊んで過ごす荊軻であったが、そのうちに燕も切羽詰ってきた。

ダメオヤジ街道まっしぐら

太子丹はいよいよ荊軻に行動開始を頼み、そして荊軻は同行者を求めて
かつて勝負を挑まれた蓋聶と魯勾践の二人を連れて来るよう食堂の亭主に頼んだ。
しかし二人は一度しか面識のない荊軻に呼びつけられるのを良しとせず拒んだため
結果的にただ一人、自分に逆らう気骨を持っていた秦舞陽を
荊軻は同行者として選んだ。
そして秦王への手土産として、嫌がる樊於期を殺害してその首を取った。

最後の最後までかわいそうなおっさんだT_T

易水のほとりで友・高漸離や太子らに別れを告げると
秦舞陽と二人、荊軻は咸陽へと旅立つ。
 
           あばよ兄弟ってね

道中、かつてのあの宿に一泊した荊軻は
その晩、葦の原で斯と最後の別れを告げた。

今や威風堂々たる秦の都・咸陽へ燕の使者として到着した荊軻は秦舞陽を宮殿の外へ残し
貢物を献上に秦王嬴政の前へ出る。

結果はわかってるはずなのにこのドキドキ感はすごい

ついにその時は来た。
督亢の地図の中にしのばせていた匕首を手に荊軻は秦王に飛び掛り
その喉元に刃を当てる。
しかし一瞬の油断が機会を永遠に逃がすことになった。
秦王付きの医師の投げた薬箱にひるんだ隙に秦王は袖を破って逃れ、
そして人波に阻まれている間に秦王は差していた長剣を背負って抜き、
荊軻を切ったのだった。

それから三年。
沙棘で荊軻を偲ぶ蓋聶と魯勾践の下を一人の幼子が訪れる。
葦を手にした彼は荊軻の忘れ形見であった。

一方、秦はますます勢力を増し、すでに魏・趙・韓・燕は滅亡。
残る斉と楚も滅びかけていた。
かくしてひとつの時代が終わりを告げたのである。

-----------------------

・終わった…
豫讓の話と違って、荊軻には悲愴感がそれほどない。
それは、少なくともこの物語の中では
荊軻が後悔はしていないからだろう。
確かに秦王を討つ事は結局出来ず、結果だけ見るなら
燕から見たら荊軻はまるっきりの口だけ野郎になっちゃったんだけど、
それでも当時、どこの国も戦うことを恐れた秦に対して
一人果敢に挑んだというその英雄としての心意気は本物だったのだ。
こうして歴史に名前が残っているというのが、何よりの証明だろう。
そしてそれこそ荊軻の望んでいたことだったのだから、
決してこれは悲劇的な終わりではなかったのだ。

・普段はまるっきりグータラな上に
実は剣術の達人でもなかった(らしい)ことが最後に明かされた荊軻だったが、
それでは何が彼を他から抜きん出た刺客としたのかというと
それは物事に動じない、恐れないという圧倒的な胆力だろう。
要するに彼は「死人」であったと言っても良いわけで、
この辺の心情はまさに武士の心意気というか、
「死ぬことと見つけたり、別に仔細なし」というやつである。
死んでるから何も怖くないのだ。
そんな不敵な荊軻は無茶苦茶格好良かったぞ。

・そして死んでるから物事に執着したり、何かを求めたり、心を移したりしない。
そんな彼でもただ一人、斯とだけは帰らぬ旅の前に心を通じさせ
最後にはちゃんとその意志を継ぐ子が残ったという…
ちょっときれいにまとめすぎたきらいはあるかも知れないけど、
でも実に良い終わり方ではあった。
荊軻のキャラクター性の演出のおかげと言えるかな。

・樊於期は一般には「復讐のため喜んで首を差し出した」となっているのだけど、
このドラマではまた別の解釈がされているのも面白い。
「生き延びて秦王を見返してやるんだ」というこの考え方自体は
結構、個人的にも好みなんだよね(笑)
結果的に荊軻が暗殺に失敗してしまったことについて
ケチがついたとすれば、この人を殺ってしまった辺りかな。
あとで自分でも言ってた通り「何も考えずに殺れ」という
この言葉をもっとちゃんと心に刻んでいれば
任務成功していたわけだしね。

・秦王嬴政については
前章での人間ばなれしようとしていた姿が印象的だっただけに
ちょっと今章では俗っぽくなってしまっていたのが残念だった。
ま、こっちのほうがより一般的な始皇帝像には近いのかも知れないけど。
それにしてもこのお医者さん先生は
口答えしたところでSATSUGAIされてしまうかとヒヤッとしたんだけど、
まさかこんな役割があったとは。
世の中というのは何がどうなるかなんてなかなかわからないものですね。
あと嬴政の頭痛は作劇的にはこのお医者さんを出すという意味があったのね。

・前回書き忘れたが、宿屋の亭主さんは
「春秋篇」で百里奚を連れてきたあの公子だ(笑)
この人ヒゲが濃いからすぐわかった。

・ところで、ずっと気になっていたんだが…
エンディングの一枚目に出てくるコレ↓

何ですか????
サービスカット?(笑)

Secret

TrackBackURL
→http://khazad2.blog98.fc2.com/tb.php/238-3b4f8d93
QLOOKアクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。