田単の斉復興により即位した法章は斉襄王となった。
ある時、隣国の魏から使者として大臣の須賈が食客の笵雎を伴ってやって来た。
かつて楽毅の連合軍によって攻められた恨みのある襄王は謁見の間に兵をものものしく配し
須賈はすっかり縮み上がってしまう。
しかし笵雎は毅然とした態度でかつての宋攻めの際の斉の非を指摘し…
子供みたいな嫌がらせはやめろっつの彼に感服した襄王は魏の国王に笵雎を宰相として迎えたいとまで申し出た。
ところが、面目の立たない須賈は嫉妬深い魏の宰相・魏斉に取り入り
笵雎を密通の罪で捕えさせた。
身に覚えのない笵雎は拷問にも抵抗するのだが、
連行されてきた妻・雲娘が獄吏に犯されるのを見るに堪えかね…
あーれーついに罪を認めてしまう。
しかし魏斉は元より彼を生かしておく気はなく、
そのまま獄吏たちに笵雎を殴り殺させてしまった。
あらら、もう君たち終わったよ奇跡的に生きていた笵雎はむしろに包んで捨てられた後に
ちょうど逮捕の現場に居合わせていた彼の友人・鄭安平と王稽に助けられ、
王稽が最初に申し出た通りに期せずして秦へと行くことになった。
肋骨ベキベキで死にかけた割には復活早いなオイ王稽はもともと秦昭襄王の命を受け、各国を回って人材を探していたのだが、
秦では宰相の魏冉が権力を握っており、
張禄と名を変えた笵雎は王に謁見する機会が得られない。
何度も王へ上奏文をしたためる張禄なのだが
これも妬み深い魏冉により揉み消され、
悶々としている間に一年が過ぎてしまった。
張禄はついに強引に宰相の座を奪うことを決意し…
せっかく考えた名前なんだからちゃんと覚えてよ!魏冉の進言による斉出兵の機会に国王の行列に割り込み、
狼藉者として逮捕されることによって宮中へ入り
ようやく昭襄王と謁見を果たした。
遠方の斉を攻めても秦の益にはならない、
むしろ斉と結んで、近くの三晋を攻めるべきだという
「遠交近攻」の策を説く張禄の才覚を昭襄王はすぐに見抜き、
彼を魏冉の代わりに秦の宰相の座につけるのだった。
惚れたぜ大将!------------------
・今回は、いつものパターンとは違い
最初がどん底から始まったので
この先は上り調子が期待できる。
・同じ報仇パターンだと伍子胥の例があったが、
今回は昭襄王が評判通りの名君っぽいので安心だ。
・でも魏冉が無能で他の者の足を引っ張ってばかりいるってわかってるなら
とっとと首を切っておけばいいのにとは思わんでもないが(笑)
ま、理由もなく功臣をいきなり処分するわけにもいかないってことかね。
一応、秦は法治国家だからな。
・どん底から這い上がりパターンだとわかっていると
冒頭の笵雎がヒドイ目に会うシーンでも不思議と見ててちっともつらくない(笑)
むしろ悪党二人が調子に乗っているのを見ると
もはやあんたらにはヒサンな結末しかなくなったよとニヤニヤしてしまうくらいだ。
・というわけで、いつも通りに新章の一話目は
この先の展開に期待が持てる流れなのであった。
・そういや五章で賈乙をやってた徐福来がまた出てたな。
どうもエンドクレジットを見ると
「演員組長」という謎の役職でも出てたようだし、
気付かない間にこの人、割と何度も出てるのかも知れん。
・そして「笵雎はもう死んだ」とか言ってるクセに
普通に自分で自分のこと一人称が「笵雎」だったり
みんなからも「笵兄」呼ばれて
張禄の名前がちっとも定着してないのには笑いました。