合従の策が認められ、蘇秦が趙の相国となっているその頃
張儀は機会に恵まれず、その日の飲む金にも窮する流れ暮らしをしていた。
そこへ行きがかった一人の商人が、彼に趙へ行き、
彼の師兄である蘇秦に仕官の口を利いてもらってはどうかと提案する。
こいつやっぱ和む顔してるな〜それに従い趙の相国の屋敷へ行った張儀だったが、
侍従には冷たくあしらわれ、さんざん待たされた挙句に茶の一つも出されず
あまりの待遇に憤慨して屋敷を出た。
そこでまたあの商人に出会った張儀は彼に勧められ
今度は秦へ行くことにした。
秦では蘇秦の評判がすっかり広まっており、
恵文王は彼をかつて追い返したことを悔やんでいたのだ。
そのため同門の張儀はすんなり取り立てられることになった。
商人・賈乙と秦で再会した張儀は、密かに秦へ来ていた蘇秦と引き合わされた。
賈乙は蘇秦の命で動いており、師弟である張儀が身を立てる助けをし、
さらに秦に彼を送り込むことによって趙の国境から撤退させようと目論んでいたのだ。
真相を知った張儀は改めて蘇秦に感謝すると同時に、
これで二人の間の貸し借りはなしとし、
新たに勝負の幕を開けることとした。
強大な秦に対し諸国の力を合わせて対抗させようとする合従の策か、
はたまた逆に諸国を秦に引き込もうとする連衡の策かの勝負である。
蘇秦は六国を周り、趙を盟主とした対秦の合従が成立した。
さすがに王様勢ぞろいすると壮観だ秦ではこれに対抗すべく趙を攻めようとする動きが出るが、
張儀は逆にあえて動かず、燕に姫を嫁がせることによって
合従を内から揺さぶろうと考える。
さらに魏に土地を約束し、合従を裏切らせることに成功した。
新たに即位した燕の易王は説得に訪れた蘇秦に対し、
合従の後に斉が燕から城を奪ったことをなじる。
なにやってるんだあんたは(笑)今度は斉へその返還を求めるために向かう蘇秦だったが斉王は聞く耳を持たない。
途方に暮れる蘇秦のところへ、魏へ使者として向かったついでの張儀が立ち寄った。
勝ち誇った様子の張儀と話すうちに、蘇秦は新たな策を思いつく。
秦は魏に対し、合従に背く見返りとして領土を譲ることを約束していたのだが、
使者として訪れた張儀は言葉巧みに魏襄王をやりこめ、逆に領土を奪った。
もう何でもかんでも言った者勝ちだな蘇秦はこの動きを利用して斉を脅す材料に使い、合従の建て直しを図った。
これを知った秦恵文王、そして張儀はそれに対抗すべく新たな策に取り掛かる…
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・いやー、まさに火花を散らすという感じで
頭の良い二者の戦いが存分に繰り広げられました。
今度の戦いは実際に兵を動かして戦うわけじゃなくて
こういう政治の上での戦いなわけだ。これは面白い。
・恵文王はもともと、色々いきさつはあったとはいえ
衛鞅を使い捨てた恩知らず男ではあるし、
最初に蘇秦を追い返したというイヤなところもあるので
今回は蘇秦に肩入れしたいところなのだが…
はたして次回、どう決着がつくのだろうか。
歴史の流れを考えると、この先は秦が強くなっていく方向だろうから
あまり望み通りにはならなさそうな悪寒だが…
・今回あっさり名前が出てきた賈乙は
最初なんでいきなり張儀に接近してるの? 双子の兄弟?(なわけない)
とかいろいろと混乱したのですが、
秦へ来たところでようやく思惑がわかって納得。
わざわざ連衡策を授けてやるってことは
蘇秦は単に張儀を利用するために秦に送り込んだわけじゃなくて、
師弟のことを思いやってもいたわけだよね。
(単に「秦王に趙からの撤兵の口が利けるくらいの手柄を立てさせる」ということにしては
連衡の策を授けるのはその後のリスクが大きすぎるし)
・そんな蘇秦のがんばりはどこに吹く風、
やっぱりアホな六国王たちのおかげでまた蘇秦は苦労する臣下の役割になるのか…
と一瞬思ったものの、
もともとこの人たちはそうやってアホな相手をいかに説得させるかというのが
仕事だったわけだから、
どちらかというといつものような悲壮感ややるせなさというよりは、
やることをやるだけになったという感じもするのは面白い。
これが縦横家ってやつか。
・にしても魏王もバカだよな〜。
張儀の理屈はどう考えても詭弁だし、
逆に「秦軍は魏から撤兵するように」って指令を張儀が出し終わった後で
こいつをとっ捕まえてSATSUGAIするなり、言うこと聞かせるなりすればいいのに。
ペイッ!とか悔しがってる場合じゃないっしょ(^^;