相国となり新法の作成に取り掛かる衛鞅の下に
老臣の一人、趙良が訪れる。
彼は衛鞅の考案した新法に感嘆し、弟子の孟蘭皐を彼の下につけた。
しかしそれと同時に、衛鞅の急進なやり方は人の反発を招くと釘を刺すのだった。
あんまり無用に敵を作らないほうがいいですよ新法が公布された当日、法遵守の証しとして衛鞅は民を集め
大きな材木を運ばせて金五十両を支払うと宣言する。
なかなか名乗り出る者がいない中で
一人、烏丑という若者が見事材木を運んで賞金を得た。
衛鞅は新法を鼎に刻み、宮廷の前に供えた。
しかし当然のことながら老臣たちはこれを受け入れる気がなく
太子駟の義父にあたる甘龍は鼎の前で衛鞅と新法を罵倒した。
この結果として甘龍は新法に照らし死刑に処されることになった。
太子駟はこのことを聞かされ憤慨して処刑の場に乗り込むのだが
逆に同じく法に背く者として罪に問われることになってしまう。
まんまとそうなってしまった後継ぎたる太子を処刑させるわけにもいかず
太子の師を務める太傅の公子虔が間に入り、
代わりに刑を受けて左足を切られたのだった。
さて、農地を見回っていた衛鞅は烏丑と再会し、
なんと彼が姫娘の実の息子であったことを知る。
放浪生活の末にやつれた姫娘と再会を果たした衛鞅は
国王に恩赦を申し出ようとするのだが、
孟蘭皐にできたばかりの新法に例外を作るのは良くないと諌められて
仕方なく思い留まり、烏丑は戦場で手柄を立て
平民の身分を得ることを心に固く誓うのだった。
ン、十八年…てことは、ちょっと待て烏丑、オメーそんな顔して何歳なんだ?!先の甘龍処刑の場での公子虔の態度に感服した衛鞅は
彼の協力を得るべく訪ねるのだが、
秦の将来のため力を貸して欲しいと請う衛鞅を
公子虔は冷たく拒絶するのだった。
ゆるしてあげないもんね-------------------
・スーパーローフル人間となった衛鞅は
確かに秦の国力をパワーアップはさせたのだが、
その代償としてたくさんの人から恨まれ、憎まれることとなった…というおはなし。
・つまりそれまでの、割となあなあで王様の鶴の一声でどうにでもなっていた形体から
信賞必罰を成文化して徹底し、
「王やそれに従う貴族の国」ではなく「国全体としての国」へ
国家の枠組みを作り変えていこうとしたというのが
今の時期なわけだ。
当然その反発もあって然るべきだし、
かといって衛鞅の推し進めている改革が間違っているというわけでもない。
いわば彼は必要悪になってしまっているというか、
でもまあそれにしても、ちょっと人の気持ちを思いやる心に欠けているというのは
事実ではあるよね。
法を遵守させるにはそれくらいにならないと仕方ないということなのかも知れないけど。
・こういう時は一人でも二人でも、誰か先に理解者を作っておけば良かったんだよな。
それを一人でやろうとして、で、後からお願いしますと頼みに行っても
もうスデに手遅れなのだった。
ま、とはいえちょっと冷たくされすぎな気もしますが…
でもこの場合、最後の場面なんか相手が道理をわきまえた人なんだから、
もう少し衛鞅が粘って公子虔に礼を尽くして頼みこめば
なんとかなったんじゃないかなーという気がする。
・そんなわけで姫娘ママとの再会や国の運営は上々と
表向きはいまのところ順風満帆なわけだが
ちゃくちゃくと水面下では不安要素が蓄積中。
…あまり幸せな最後は迎えられない悪寒がする。
・特に今回の話は、要はアホの甘龍を利用して
公孫賈がまんまと衛鞅に楔を打った形だったわけだからな。
うーむ…
・これというのも、もうちょっと国王がしっかりしてれば良いのに
という気がせんでもない。
アンタがちゃんとあの場に姿を現して息子を叱ってれば
余計な血が流れずに済んだってのに…