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2007.04.10
射雕英雄伝18
第18話 いくつかの再会
あらすじ
黄蓉と再会した郭靖を物乞いの集団が取り囲んだ。
人里離れた場所にいた二人を
巷を騒がせている連続婦女誘拐事件の犯人と勘違いしたらしい。
ひとまずその場は事もなく収まったが、
後をつけた郭靖と黄蓉の二人は事の次第を知り密かに手助けすることを決める。
郭靖と別れた楊康はひとり当てもなくさ迷っていたが
通り過ぎた馬車の中に念慈と思われる人影を見て追いすがる。
必死に走ったものの空しく振り切られ絶望にくれるところに丘処機が通りすがった。
楊康はわらにもすがる思いで師に助けを求める。
師の助けを得て町中に馬車を見つけ出した楊康であったが、
娘は念慈ではなく人違いだった。
あっさりと娘を放って立ち去る楊康を丘処機は咎めるが、楊康は聞く耳を持たなかった。
一方、次に狙われると噂されている程家には乞食が来ていた。
彼らは洪七公が幇主を務める丐幇の者たちだったのだ。
はたして夜半に白装束の者たちが現われ、
寝室に乗り込んで布団ごと獲物を捕らえて立ち去った。
お堂にて連れ去られた娘を待っていたのはあの欧陽克だった。
しかし布団の中からは丐幇の乞食・黎生が姿を現す。
こうなることを見越してなりかわっていたのだ。
黎生は降龍十八掌の一手も会得していたが、力及ばず欧陽克の前に倒される。
場に割って入り、代わりに欧陽克に挑む郭靖だが、相手の扇を使う戦い方に苦戦する。
そこへ梁の上から蒸し鳥が投げ込まれた。七公が来ていたのだ。
慇懃無礼な欧陽克を相手に、七公は郭靖をこの機会に正式に弟子とすることに決め、
降龍十八掌の残りの三手を伝授するのだった。
再度欧陽克に挑む郭靖は優勢に戦いを進めるが
またも欧陽克の汚い戦い方の前に一撃を受けて敗れた。
そこで今度は黄蓉が一計を巡らす。
すでに技そのものは七公から教えられていた黄蓉であったが
改めて自身も七公の弟子となり、
言葉巧みに欧陽克の行動を制限して見事一本取ったのだった。
白駝山の一味は去り、捕まっていた娘たちを家に帰してから宴を催す丐幇の者たち。
郭靖と黄蓉もその中にいたが、七公はすでに一人旅立った後だった。
程家の娘、程瑤華は助けられた郭靖に淡い恋心を抱くのだが、
郭靖がそれに気づくはずもなかった。
翌日、丐幇と別れて竹林を進む二人を飛来した矢が襲う。
何と蒙古から宋への使者として出向いていたジェベとトゥルイが
金の兵士たちに追われていたのだ。
助けに入る郭靖は圧倒的な力で兵士たちを打ち倒して二人を救った。
さらに完顔洪烈が追っ手の中にいることを知り、
郭靖は懐かしい蒙古の二人と別れを告げると黄蓉と共に完顔洪烈の後を追った。
朽ちた祠の側をさ迷っていた楊康は偶然逃げ延びてきた完顔洪烈と遭遇する。
奇襲をしかける康だったが自分を息子と呼ぶ相手を殺すことはできなかった。
あくまで心から自分を案じる完顔洪烈を前に、康の心は揺らぐのだった…
Pick Up
すぐに追っかけてきてくれなかった靖哥哥に
珍しくツンツンの蓉儿です
でも口下手な靖哥哥が必死なのを見ると
許してあげちゃう
ぴとってくっつく蓉儿がかわいいね
この二人にしては珍しく直球のラブラブシーンでした
ヘタレ混乱皇子はすっかりスネて
郭靖からもらった路銀を腹いせに河に投げ捨てるというていたらく
へそ曲げる前にやるべきことがあるでしょきみは@@
物乞い軍団との遭遇
この物乞いさんたちの堂々とした物乞いっぷりがいいなあ。
なんというか物乞いが物乞いをするのは当たり前、
みたいな前提の上でのやりとりがね。
さっきはあんなにラブラブムードだったのに
相変わらずサッパリの靖哥哥なのでした
いくら軽功が使えてもさすがに全力疾走の馬車に途中から追いつくのはさすがに無理
チナミにこの後方視点は
オープニングのサビの部分で画面が矢継ぎ早に切り替わるところでも
使われていたりしますな
ナチュラルに詩を吟じながら旅をしているというところが
いかにも丘道士らしいよ
普通に姿を現せばいいのに
なぜか華麗に宙返りを決めて目の前に着地(笑)
あれだけロクデナシの小畜生呼ばわりしてましたが
やっぱりこんな風に抱きつかれたら捨て置けないのね
お忍びの二人
相変わらずの蓉儿を諌める靖哥哥
ここのやりとりも面白い
こちらも相変わらず
争いになると本当に生き生きして見える丘道士です
ひとちがいでした
まったくです
わざわざ布までぶっかけて去ることはないだろ(笑)
念慈さんのことが心配で気が気でないとはいえ
つくづく救いようのない男だ
こんなに大勢の物乞いがゾロゾロ尾けてきたら
気づかれてもおかしくないと思いますが
そこは言わないお約束
登場するたびに格が落ちていく欧陽公子(オーヤンゴンツ)
もはややってることが完全にただの三流悪役だぜ
黎生vs欧陽克
おお、黎生さんも降龍十八掌を@@
技の前フリは同じだけど、技そのものはあのボバーとふっ飛ぶ奴とは違うみたいね
江湖のお約束に漏れず無駄に格好良い登場の仕方をする郭靖
これはひどい@@
まあ動いてる相手の口に鳥を投げ入れて命中させる七公も七公だが(笑)
七公登場
郭靖&蓉儿だけじゃなく私もうれしいです
普通に降りればいいのに七公もやっぱり無駄に派手な動きで着地(笑)
やはりこれでなくては
この二人、相変わらずです(笑)
七公は蓉儿の腹の内をわかっててわざと乗せられてやっているし
蓉儿は七公がそうすることをわかってて乗せようとしてるってのが良いんだよなー。
完全に弱い者いじめモード(笑)
せっかくいい流れだったのに…
台無し(笑)
結局いつものノリでシャーシャオヅなのでした
ほんとうれしそうですね(笑)
まったくこの人も素直じゃないんだから
三分間降龍十八掌講座
そして郭靖vs欧陽克 ラウンド2
ほんとに会得してるのがすごいぜ@@
0を10にするのと90を100にするのでは違うということか
しかし取り巻きの乞食を使った環境利用闘法の前に
隙を突かれて敗れた郭靖でした。
やや消化不良気味ですが、つまり武林の世界では
「クリーンヒットを一発もらってしまう=負け」というお約束なのか。
そして蓉儿も弟子入り志願を
この一件は、要するに技は既に習っている以上
改めて七公の弟子になる必要はないんだけど、
「七公の弟子」として戦うことによって七公の面子を守るということ
それからあたかも七公にその場で特効の技を習ったかのようにアピールすることによって
欧陽公子にプレッシャーをかけること
というのが目的ね。
しょっちゅう「約束よ」言って指切りする蓉儿は
女の子らしくてかわいいね
腹黒策士二人
ニブチンの靖哥哥も珍しくノリを合わせています
三下悪役の欧陽公子なんだけど
こいつもこいつでこういう馬鹿だから
なんか憎めないんだよなー(笑)
相手を自分のペースに乗せるこの策士っぷりと傍若無人さも蓉儿の強さです
蓉儿に合わせてもったいぶった素振りをしてみせる七公がカワイイ
で、ちょっと相手が油断してると
おかまいなしに本気で殺しにかかる(笑)
この微妙に一本ネジの外れた冷酷さも魅力ですな
これがなかったら本当に死んでたな欧陽公子(笑)
スネた蓉儿に先に靴を拾われちゃう七公(笑)
犬食べるのね…さすが乞食@@
ヒョウタン印がかわいらしいです
「靖哥哥は私のよ!」って念慈さんに襲い掛かってた頃に比べると
今回の蓉儿はずいぶん余裕が見えますね。
お嬢様が顔をしかめてるのは
やっぱり乞食の集団だから臭いもそれなりってことなんでしょうかね
突如飛来した矢
ナチュラルに蓉儿をかばってる靖哥哥はえらいですが、
蓉儿は矢ごとき問題にならない気も(笑)
逆にしがみつかれたほうが動きが制限されて…
とかまあ突っ込むのは野暮ですな
ジェベ師匠も相変わらずですなー
この前の太湖の一件で不穏な話を聞いていただけに
二人とも無事だったのは素直にウレシイ
二人の頭上を飛び越えて
ものすごい空中戦を展開する郭靖
竹ジャンプからこの一連の殺陣は見ごたえ抜群です
あっという間に騎馬武者隊の群れを全滅させちゃいました。
いつの間にか人間のレベル超えちゃったね靖儿@@
アンダと再会
トゥルイはなんかモコモコしてぬいぐるみみたいな感じだ
トゥルイえらい髭のびたね(笑)
兜で酒飲みとはまた懐かしいエピソードです
すっかり昔を懐かしむ郭靖ですが
蓉儿はヤッパリ蚊帳の外なんだよね
すぐ隣にいるのに
やっぱり蒙古の二人からは見事にスルーされています…
郭靖が紹介する様子もないし。
映像からだけ読み取るなら
コレはやはり象徴的なものなのかと考えたくもなりますが…
すっかりやさぐれた康は
偶然敗走中の完顔洪烈を発見…
まあ今更だけど「偶然」に関して
いちいち気にしていたら楽しめません、この物語は
そしてまたもやループに突入…
おいそれと答えの出る問題じゃないことはわかるんですけど
いい加減答えを出して欲しいもんです。
というところで〆
なんか今回は終盤で微妙にアップテンポだった気がするんですが
気のせい?
欧陽公子(オーヤンゴンツ)の情けない悪巧み
七公の再登場と正式な弟子入り
蒙古の二人と再会
またもや完顔化に流れる康
という感じの今回でした。
まあしかしなんというか、丘道士といい黄薬師パパンといい七公といい
つくづくこのお話はサブキャラの不良親父どもが出てくるとえらい面白くなるな(笑)
キャラが立ってるのにも程があるよ@@
で、また役者さんの演技も実に良いんだよね。
決してそれ以外がつまらんというわけではないんですが、
彼らが出てくるとやたら楽しいということを否定する人はいないでしょう。
「ちょい悪親父」とかいうのが昨今ではもてはやされているようですが
この人たちを見てるとほんとそんなのとはもうレベルからして違うなと(笑)
上にも書きましたがやっぱり蒙古の住人と黄蓉は明らかに異質です。
まるでお互いが見えてないかのごとくにスルーしてます。
こういうのを改めて見ると二重構造説といいますか、
郭靖は二つの世界の間を行き来する主人公であると考えるのも
自然なことだと思えてきます。
現時点ではまだそのことによる問題というのは顕在化していませんが、
「コジンとの婚約」という縛りのために
いずれ蒙古(現実世界)に戻らなくてはならない以上
いくら蓉儿(=物語世界の住人)と心を通わせても
やがて終わりが来るときがあるのかも知れません。
あるいは、この場合、描かれ方の違いは置いておくとすると
蒙古も中原も現実世界には変わらないわけですから、
要は郭靖が最終的に「どちらを現実世界とするか」を選択することになる、
ということに帰結するとも言えます。
コジンが彼が元いた世界に彼を繋ぎとめる存在であるのと同時に
蓉儿も彼を今いる世界に繋ぎとめる存在足りうる可能性は十分にあるわけです。
完顔康だか楊康だかについては…まあ事情はわかりますけど
さすがにそろそろアレになってきましたね(苦笑)
特に人間的に全く魅力あるキャラクターとして描かれていないというのが致命的です。
久しぶりの丘道士の登場はうれしかったけどね…
三つ子の魂なんとかまでと言いますが
やっぱり幼少の頃にちゃんとしつけを受けないとどうしようもないのかなー。
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