東周列国・春秋篇19

そろそろ春秋から戦国へ移り変わろうとしている頃合だろうか。


第十九集 一鳴惊人
〜庄王の野望



楚の成王は後継者問題で悩んでいた。
長男の太子商臣は粗忽者なので末の子を後継ぎにしたい。
しかし壁に耳ありというやつで
これをまんまと聞きつけた商臣とその腹心・潘祟は
手始めに晋との戦いについて難癖をつけ
邪魔者の闘勃将軍を排除させた。

しかし事の次第が露見し
成王が自分の廃嫡を考えていることを知ると
いよいよ強硬手段に出た。
潘祟と共に兵を率いて王宮を囲み
成王に王位を禅譲させSATSUGAIしてしまったのだ。

なににヒモつかうのかとおもったら…

こうして穆王となったのも束の間
そのうち彼も病気で死んでしまったので
その息子、旅が王位を継いで庄王となった。
穆王は死に際して闘越椒に後事を託したため、
彼が庄王の監督をすることになった。

国政を闘越椒に任せっぱなしで
毎日狩りに行ったり歌ったり酒を飲んだりゴロ寝したりで
ニート街道まっしぐらの庄王に臣下の者たちは絶望し、
闘越椒は好き放題に政治を執り行っていた。

だめだこりゃ

しかし庄王には確固たる志があったのだ。
大夫の申無畏は三年鳴かずの鳥の喩えの中にその心を知り
狩りの中で弓の達人・養由基は見出され
蘇従は自らの死を賭してグータラ国王に諫言し
後宮の樊姫はニートの夫を叱責し
ついに機が熟したと見た庄王は立ち上がった。

もうニートは卒業します!



春秋のマイ●ル・ジャク●ン??(↑ピンクの人)

やる気を出すや否や、バリバリに出来る人となった庄王は
中原を狙うかまえであったが
そんな彼に排斥された闘越椒は納得がいくはずもなく叛旗を翻した。
しかし養由基との弓の一騎打ちに破れて反乱は鎮圧され…

よけてないもんねー

かくして庄王の時代がやってきたのであった。


-------------

・ちょっと前の時代に戻りつつ
舞台も一気に南へシフト
てなわけで心機一転ぎみに新たな覇者の物語が幕を開けたのでした。

・結局、なんでずっとアホ王の仮面を被っていたのかについては
いまひとつはっきりと語られないままだったが…(^^;
とりあえず敵味方やら信ずるに足る臣やらを見極めようとしてたってことか。

・しかし成王といえば襄公をいぢめたあの成王なわけだが
ずいぶんヒサンな最期を迎えてしまったものである。
主に悪いのは性格の悪い息子と口の軽い妹だったわけだが…
因果応報というほど悪いこともしていないのにこの終わり方は哀れである。
それにしても家来もずいぶんあっさりと国王に歯向かうというか
手の平を返してみせるもんだなぁ。
やっぱ王族の者がついてるとそれだけで大義名分になるから
この前の趙氏による君主弑逆のようなものとは違うってことか。

・ところでこれは見た瞬間一目でわかったんだが
この庄王、「三国演義」で呂布をやってた人だよね(笑)
張光北というのか。
「三国演義」の時は呂布という天下一のDQNというキャラクターも相まって
クリクリの目玉と青ヒゲがキモい、かなりアレな男という印象だったんだけど
今回は全然印象が違うのにビックリだ(笑)
楚の人に共通してる蓬髪が似合ってるってのもあるのかな。
実は頭が良いんだけどバカ殿を演じてるという
将来有望な器の大きさを感じられて格好良かったぜ。

・そして弓の達人・養由基も格好良かった。
やはり乱世で身を立てるには弓スキルは重要だ。

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コメント

「三年鳴かず飛ばず」とか、「鼎の軽重を問う」とかよく聞く成句が出てきたので「ああ」とか思ったのでした。

 重耳編の時にも思いましたが、成王はずいぶん老け込みましたね。襄公をいじめてたときの野心ギラギラの雰囲気があんまり感じられなくなったのはちょっと残念。

 楚のようなところが台頭してくると、そろそろ春秋時代も終りが近くなったような感じがします。
by: うちゃ * 2008/07/26 13:53 * URL [ 編集] | page top↑
>うちゃさん
今回は割とわかりやすい、正統派な成り上がり(というとちょっと違うか?)話でしたね。

やっぱり楚って結構、他に比べて「弱肉強食」というか、実力主義的な色が強いですよね。
成王もそんな感じであっさりとやられてしまったというところでしょうか。
見せ場はなかったですが、こっち方面でも何か話は作れそうだった感はあります。
by: Manbo * 2008/07/26 17:36 * URL [ 編集] | page top↑

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