東周列国・春秋篇18

やはりドラマの中でたまに知ってる顔が見つかるとうれしくなる。
しかもソレがおじさん/爺だと、わけもなくさらにうれしい。



このふくよかなお顔は見まごうこともない方証大師ですYO!
阿弥陀仏〜


第十八集 趙氏孤儿
〜趙氏の孤児


後宮へ逃げた趙朔の妻はそこで息子を産んだ。
医者に扮した趙盾の門客・公孫杵臼によって
何とか後宮から連れ出された赤子であったが、
ことを察した屠岸賈はこの趙氏の遺児を見つけるため
国中の男の赤子を皆殺しにするという暴挙に出た。

杵臼は同じく趙盾の門客である程嬰と共に謀り、
彼の生まれて間もない子を身代わりにすることを考えた。
はたして程嬰の偽りの密告により
兵を連れた屠岸賈は赤子と杵臼を殺し
程嬰夫妻の子と偽られた趙朔の子=趙武は
屠岸賈によって引き取られ養子として育てられることになった。

無責任な一般大衆が一番タチが悪いというおはなし

十七年が過ぎ、屠岸賈の権勢が強まることを危惧した当時の晋悼公は
将軍の韓厥から趙氏断絶の際の真相を聞かされ、
趙武を召し出して彼に本当の素性を教えた。

あらよっと

趙氏の汚名はその場で晴らされ
屠岸賈は自害させられ一族は根絶やしにされたのだった。

やっぱこのおっさん(中の人)すごいな


------------------

・うーむ、壮絶…@@
まさに因果応報か。
こうして悪者がちゃんと報いを受けるのならまだ良いんだが。
(長い歴史の中ではたまに、好き放題やっても
ぜんぜん報いを受けずに死んでく悪者もいるから困るよなぁ。)

・趙氏の遺児のため自ら死を選んだ杵臼も見事だし
自分たちの子を犠牲にした上に
赤子虐殺事件の責めをみんなから受けても耐えた程嬰夫妻も見事。
そしてド外道とはいえ息子に注いだ愛情はまた真実のものだった屠岸賈も
その死にはなんともやりきれないものが残る。
この渦巻く人の情念には、なんつーか、やられるね。

・こうなると唯一セキニンを取ってない
晋の王族連中にちょっと釈然としないものを感じるのだが…
それはまた別のはなしか。

・それにしてもこうシリアスで重たい話だと
おちゃらけた突っ込みを入れるのも
なんだかとても気が重いというか、申し訳ない気持ちです。
阿弥陀仏…(だからまだ生まれてないって)
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コメント

この話は元朝の昔から多くの人達の心をつかんだようで、戯曲にもなっているそうです。我が子のいのちと引き換えに主君の遺児を守り抜き、世の非難を浴びることも避けなかった程嬰の忠義心には、小林晶子女史も言われましたが頭が下がりますね。日本でも室町ごろには知られており、大いにうけたそうです。ただ屠岸賈の最期は、ドラマでのそれはオリジナルのようで、単なる奸賊として片付けないようにする配慮でしょう。
by: 静香山人 * 2008/06/06 22:51 * URL [ 編集] | page top↑
>静香山人さん
確かに、滅んだ主家に忠義を貫いて艱難辛苦を耐え忍び、
最後にはその遺児が復讐を果たす、という筋書きは
いかにも日本人も好きそうな感じがしますね。

>屠岸賈の最期
原作(元ネタ)を知っているわけではないので、
こんなことは言えないかも知れないのですが、
春秋編はその辺りのアレンジや独自解釈のさじ加減が抜群にうまいと感じます。
by: Manbo * 2008/06/07 01:51 * URL [ 編集] | page top↑

重ねて申しますと、『史記』あたりには、趙家再興の後、程嬰は地下の杵臼に報告せねばならない、と言い自刃したとあります。が、ドラマではそれは語られず、趙武が程嬰に駆け寄り「父上」と叫ぶところで終わっていました。やはり、親友を死なせ、我が子を死なせ、世間の非難を進んで浴びつつ苦労してきて、その挙句がよりによって死ではさすがに後味が悪いと思ったのでしょうか。確か元の頃の戯曲でも、程嬰の死は語られず終わっていたような気がします。
by: 静香山人 * 2008/06/07 22:42 * URL [ 編集] | page top↑
>静香山人さん
それも、ドラマを観た後で聞き知りました。
どっちでも、話の筋(結末)としては「アリ」だと思いますが、
やはり個人的な好みでは、生き残って苦労が報われるドラマのほうが好きですね。
(なんだかんだで、やはり死ぬよりは死なない方が良いよね、という気持ちは
変えられないようです^^;)
by: Manbo * 2008/06/07 23:50 * URL [ 編集] | page top↑

まったく同感であります。
by: 静香山人 * 2008/06/08 09:31 * URL [ 編集] | page top↑
>静香山人さん
逆を言うと、これくらい「枝葉の部分」だから、
変えても特に角は立たなかったってところもあるかも知れませんね。
本筋のほうに手を加えてしまうと、やっぱり抵抗というのはあるのかもなぁ。
by: Manbo * 2008/06/08 13:39 * URL [ 編集] | page top↑
前半の
屠岸賈のあまりの外道っぷりに、これはただでは済むまいと思ってはいたけれど、まさかああいう最期を迎えるとはちょっと意外ではありました。

そして、王族の無責任っぷりが目立ってたような気は、私もしました。なんか自分の都合でほいほい態度を変えてるような……。

それにしても、あの息子を身代わりにしたあの場面、壮絶なものがありましたね。
by: うちゃ * 2008/07/25 23:57 * URL [ 編集] | page top↑
>うちゃさん
重耳編が終わって一息…という感じではあったんですが、
とにかく血生臭かったり業が深かったりと壮絶な展開で
この趙氏編の二話もだいぶ印象深かったですね。
仇討ちを成し遂げて、本当ならもうちょっとめでたしめでたしという感じのはずなんですが…
どうにも、そうはならないのは、今が時代の過渡期にあるからということでもあるのでしょうか。
by: Manbo * 2008/07/26 02:48 * URL [ 編集] | page top↑

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