文公重耳の子、襄公は在位七年で亡くなり
その子が霊公となったのだが
まだ幼かったので相国の趙盾が国政を担っていた。
さて、霊公は成人したあとも
アフォなボンボンっぷりを遺憾なく発揮。
屠岸賈を侍らせて日夜、遊び耽っていた。
ほんとに何なんですか? 私も知りたいです。その度に趙盾は主君を諌めるのだが
霊公の態度は一向に改まらず
それどころかついに趙盾を暗殺しにかかる。
犬はないじゃろ犬は…ガクガク辛くも難を逃れた趙盾だったが
これに対し趙盾の甥・趙穿はついにブチ切れ
うまい具合に霊公に取り入って屠岸賈を追い払った隙に
ダメ主君・霊公をSATSUGAIした。
死にさらせオラァ、この昏君が!そのことを知った趙盾は嘆くが、
済んでしまったことは仕方がない。
新王を迎えて何とか晋を立て直そうとするのだけど
史書を記す太史の董狐が「この件の責任は趙盾にある」なんて
記しちゃったもんだから
鬱々としたままそのまま世を去ってしまった。
いやそれ事実じゃないですから!
アンタがそんなこと書いたせいで…鬱々とした趙盾に助命してもらえたラッキー屠岸賈は
ついに邪魔者がいなくなったため
新王に取り入って史書を盾に趙氏の排斥を進言。
この新王がまたヤレヤレなクオリティであり
まんまと権力ゲットした屠岸賈は趙朔一族を皆殺しにし、
ただ一人、新王の妹である彼の妻とその腹の子が生き延びたのであった…
これはひどい…-----------------
・冒頭からこれはイヤーな話になるだろうなーと覚悟していたものの
最後の皆殺しにやはり気分が悪くなるのはいかんともしがたい@@
どうしてこう、一代で覇者となった人の次の世代って
あっけなく劣化するんだろう。。。
・やりたい放題の屠岸賈は「三国演義」で司馬懿をやってた魏宗万が
いかにもこの人らしい腹芸得意な曲者キャラを演じていたが、
まあこの親父、たいがいにしろよと突っ込みたくなるくらいだったということは
それだけうまく演じられていたということか…
・なんにしても、こういうドロドロなのは
見ていて凹みますね(^^;
ここでもやはり歴史の非情さを見せつけられてやりきれない思いだ。
一人生き延びた夫人と子によって救いはもたらされるのだろうか。
・主君がどうしようもないアフォだった場合は
最悪、今回のように弑逆も止むを得ないとは思うんだけど
かといっておおっぴらにそれを歴史家が認めてしまっては
やっぱり成り立たないということなのかな。
・となると主君を殺してしまっても
それを罪として受け入れて飲み込んでいけるというくらいの強さが
弑逆する人には必要なのかも知れん。
(つまりこの場合、趙盾が全て飲み込んで
ちゃんと屠岸賈を始末しておけば
こんなことにはならなかった、ということだ。)
・実際、趙盾は国王に殺されそうになりながらも
何度も色んな人に助けられているわけで、
それだけ有徳の人だと認められてたってことだよね。
うーむ… ますますやりきれん。