東周列国・春秋篇16

考えてみたらこの時代には
まだ孫子の兵法なんてものは確立してないわけで、
要するにこういう昔からの経験の積み重ねというのが
後の兵法書になったわけなんだよなー。
どこそこに行軍はヤバイとか
どこそこに陣を張るのはヤバイとか、
知っている状態で見ているとなるほどと思うことが結構多い。


第十六集 罪哭崤山
〜穆公東進


中原進出をダンコとして諦められない秦穆公は
晋文公・重耳がブイブイ言わせているのが
気に入らなくて仕方がない。

やってらんねー!

先日の城濮の戦いの際に楚に味方した鄭を討つため
兵を派遣してくれと晋に頼まれれば
晋をはさんで飛び地になるにも関わらず
意気揚揚と出兵する始末だ。

この遠征は鄭の老臣・燭武の説得により
鄭に秦が守備隊を駐屯させることで収束した。

にしてもこの陣幕内、やたら平均年齢が高い

しかし晋文公には目論見があり
晋で育った鄭の公子蘭を時期国王にさせることによって
次の世代で鄭を手中に納めるつもりだった。

そんなこんなで文公も寿命で死去し
穆公は好機とばかりに鄭への出兵を志す。

重耳の呪いをくらえ〜 フハハハハ

百里奚、蹇叔の諌めも聞かずに
彼らの息子を大将として遠く鄭の地へ送り出す穆公であったが
そもそも目的地が遠すぎたのだ。
鄭の目前でまんまと足止めを喰らったところで
城内にいた兵たちは締め出されてしまい
仕方なく戻ろうとしたところで
晋軍の待ち伏せを受けて壊滅した。

肉、結局自分も食べるのかよ!

百里奚が去った後も穆公は再度東進を試みるがかなわず
その帰路、かつて大敗を喫した?山にて
兵たちの亡骸の中にこの敗北を予見した蹇叔の書簡を見た時
穆公はようやく東進を諦め、
西の蛮族平定に尽力することを決めるのだった。

ゴミはちゃんと持ち帰りましょう

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・陽極まれば陰になるパターン…というか
そもそもここまでだってもともと陽だったわけでもないんだけど
やっぱり最後はこうなってしまうのかという
見ているのがトテモつらかった東進挫折編でした。

・今回は特に爺二人が痛々しかったのがT_T
しかし百里奚っていちおう史実では
死ぬまで穆公に仕えたみたいな感じなのか???
まあともかく最後には穆公も非を悟って
百里奚の言った通りに西方平定の策をとったのが
斉恒公とかに比べればまだ救いはあった。

・あと後で知ったんだけど
百里奚の爺友達の蹇叔って
なんかほんとにずっと昔からの友達だったらしい。
それで百里爺が秦に召抱えられた後に
呼び寄せて一緒に仕えることになったんだと。
なるほどなー。

・最後にナレーションで語られていたように、
一代で覇者となったとしても
後に残るわけではないんだよね。
それに対して穆公はシッカリと土台を作っておいたからこそ
後の秦帝国があったわけで。
ですので「試合には負けたが勝負には勝った」と考えれば
そこまで悲劇ではないと思えるのは
繰り返しになるがこれもまた救いだ。

・爺といえば燭武爺もよかったのだけど
嫌々頑張ったというのに
城壁からグシャっと落っこちたのはかなりツラそうだった。
孟明視め、酷いことをする…

・そして重耳、穆公が死んでしまい
いよいよ時代は次の世代へと進んでいくのかな。
それとも次回は別の場所に移るのだろうか?

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コメント
やはり
あれだけずっと良いように使われては、意地になっちゃうのもわかるというもので。重耳が死んだことでずっと押さえていたものが止められなくなってしまったんでしょうね。
しかし、最後で過ちを認めたのはさすがというべきか。あそこで踏みとどまれることもこの人の強さなんでしょう。しかし、ずっと持ち続けていた東進の夢を諦めることがかえって後の為になるというのもまた皮肉な話です。
by: うちゃ * 2008/07/24 00:09 * URL [ 編集] | page top↑
>うちゃさん
この二人、月並みな言い方ですが、二人揃って同じ時代に生まれたのが
運が悪かったというか、天のいたずらというやつだったんですよね。
結局、前半の山場ってことでだいぶ長いこと重耳編をやっていたわけですが、
(10集からですから、通算七話ものあいだ、ずっとこの人たち周りのことを見てきたんですね)
終わってみるとやっぱり重耳よりも、穆公のほうが好きになってしまったのでした(^^;
by: Manbo * 2008/07/24 01:28 * URL [ 編集] | page top↑

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