小白が斉公となり、管仲を宰相にむかえて四十年が過ぎた。
覇者としての地位を確固たるものとした恒公だったが
陽極まれば陰となるのである。
お互いすっかり爺になりましたのう、仲さんや管仲が死去し、そして後を継いで宰相に推挙された湿朋もまた病に没し
恒公の頼みを受け渋々鮑叔牙がその後を継ぐのだが…
だから無理だって言ったのに鮑叔牙によって易牙、竪刀、開方の三人の奸臣を
宮殿から追い出された恒公はストレスがたまり
ついに暴走して「斉は鮑叔牙の国じゃない、オレの国だ!」
などという最NGワードを言っちゃったもんだから
鮑叔牙も絶望して去って行った。
もうどーでもいーもんね後に残されたのは病に犯された体と
私欲のみに捕らわれたろくでもない連中。
寝たきりで軟禁状態にされた恒公はついに
見取るものもいないままひっそりと世を去り、
大夫・高虎によってようやく寝所を塞ぐ壁が取り払われたのは
死後67日が経った後だった。
救いは無かった---------------------
・楽しかった時はあっという間に過ぎ去って行ってしまった。
というわけで恒公転落編はなんとも諸行無常というか
虚しく寂しい気持ちで終わったのであった…
・管仲よりも苦労性っぽい鮑叔牙のほうが長生きしたというのはちょっと意外だが
自分で言ってた通り、好き嫌いをハッキリ区別する鮑叔牙のほうが
清濁あわせて飲み込もうとする管仲に比べると
実はストレス的にはそんなに溜め込むことがなかったのかもね。
最後はこの人も王を捨てて去って行くしかなかったというのが悲しすぎる。
まあ不幸な死に方をしなかっただけマシだが…
・それにしても今回は恒公のヨボヨボ演技がすごかったな。
仲父が死んだ時のヨタヨタ歩きとか
その後の見てて痛々しくなってしまうような老けこみっぷりとか。
佩服(−入−)
・なんでこうなってしまったのかというと
やっぱもともとの性格によるところが大きいのだろうか。
管仲はこうなることを見越して
もっと早くにあの三匹を始末しておけば良かったと思うのだが、
ソレは鮑叔牙ならやったけど管仲はやらないといったよーなことなのか。
・およそ昔からずっと後の時代までそうなんだけど
宦官関係で何か良かったことがあったことって一度もないような。
これだけ過去の歴史がありながら、
どうしてその後も歴代の権力者は宦官を使ってたのかは本当に謎だ。
・最後に晏娥が来て、少しは救いがあったかと思ったのだが
すぐにあっけなく殺されてしまったために
一瞬でそんなものは消し飛んでしまった。
ほんと歴史ってやつは容赦がないな。