2002年
原題:假装没感覚舞台は上海。
夫の浮気に嫌気が差して離婚した一人の母とその15歳の娘が
浮世の逆風の中、母娘で幸せを求めて生きていく話。
原題の意味は直訳すると「感じないふりをする」、みたいな。
古装劇ではなく現代劇です。
で、なんでそれをここで取り上げたのかといいますと
知ってる人は当然知ってるかも知れませんが、
主演のお母さん役が
「射雕」で郭靖のお母さんをやっていた
呂麗萍であるということに加えて
さらに呂麗萍さんとリアル夫婦である七公の中の人
孫海英も出ているからなんですね。
さらに後から知って軽く驚いたんですが
現在撮影してる新しい「射雕」で郭靖役をやってる
胡歌も出ていたのだ。
うーむ、江湖は狭いですなぁ。
と、ここまでが鑑賞にあたってのモチベーションでした。
内容についての感想ですが、ネタバレ抜きですと
まあなかなか面白かったです。
現代劇で、しかも真面目なドラマなのですが、
やっぱり中の人に思い入れがあると
なかなか普通に映画を観るのとは感覚が違いますね。
孫海英が出てくるたびにニヤニヤしてしまった(笑)
しかも今回も映画ということで原語もアフレコ吹替えではない生ボイス。
七公でおなじみだったあの「
あ"ー?」も聞けました。
ついでに呂麗萍さんは郭靖ママの時も本人が声当ててたみたいですね。
…って、内容についての感想じゃないですねそれは。
娘をつれて女手一人で暮らしていくということの大変さ
思春期真っ只中の「親の心、子知らず」を地で行くような女子中学生の心理
この辺りがエラい生っぽくリアルに描かれていて
いろいろ身につまされる思いになりました。
しかし娘よりも母のほうに明らかに感情移入して見てしまうあたり、
自分も歳を取ったのだなぁと実感してしまうのでした。
取り立てて売るようなポイントはないのですが、
堅実な人間ドラマとしてなかなか面白かったです。
最近武侠やら古装やらばっかだったので、いい気分転換になりました。
とりあえず
中の人が好きなら観ておいてハズレはないって感じかな。
時間も96分とコンパクトなので、ダレずに観れました。
以下、ネタバレ込み↓
・途中からだんだん娘は不憫さよりも身勝手さが目立つようになってきたんですが
まあ中学生のやることだしあんなもんか。
繰り返しになるけど「親の心、子知らず」ってのは
自分としてもあまりにも身に覚えのあることだからなぁ(^^;
・つーか、結局この娘って
ことごとく状況を自分から悪い方向にしか進めてないような。
クラスメートの男の子から優しくされても
訳もなくツンツンなままだし。
幸せは勝手には歩いてこないんですよ。
・李さんとマッハで結婚してたのには笑ったけど
この辺の展開の早さもある意味中国ものらしいなと感じてしまう。
ま、その後の李さんとのゴタゴタがあるから
伏線としてあえて結婚までの過程は描かなかったというのもあるんだろうけど。
・その後、物凄い勢いでギシギシしてるのにも笑いました。
・ばあちゃんがなかなかいい性格してたのは
最初の印象からするとちょっと意外だったね。
でもタバコの吸いすぎはほんと体に良くないよ。
あと孫娘の健康を心配するんだったら
まず孫娘の前でタバコを吸うのを止めなさいと(苦笑)
・そういえば生っぽいといえば、娘の日記を盗み読みする母ちゃんというのも
またエラくリアルな描写だったな。
しかも娘に見つかった後のリアクションもリアルすぎ(^^;
・李さんは別れ際になっていいところを見せてくれたんだけど
出て行きますという話自体、結構唐突に決断した感があったので
もうちょっとちゃんと話し合ってからにしたほうが良かったのでは…
という気はしないでもなかった。
この辺は逆に、脚本のほうが中の人に気を使ったのかななんていう
邪推までしてしまう(^^;
(最後にフォローが入ってたというところね)
・そういうこともあって、この辺りは娘の身勝手な描写が
際立って見えるのであった。
・最後は結局、別に男を頼らんでも
何とかやっていける…ということだったんだろうけど、
それなら最初からそうしろとつい言いたくなってしまうというか、
現実的(リアルという意味での)に行くなら
復縁するなり、李さんのとこへ戻るなりして
何かしら現実と折り合いをつけてやっていかないといけない…となるのだろうけれど、
そこは映画ということで多少はファンタジー補正が入ったという感じかのう。
・観終わった後で残るものはそんなにはなかったのだけど、
とりあえず時間分は退屈しなかったから良しとしよう。