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というわけで、結局二年半かかっちゃいましたねー(^^;
全30集の武侠ドラマ『流星胡蝶剣』でした!

なぜこんなに時間がかかったかというと、
まあリアルの忙しさ・環境の変化とか他の趣味とか、そういった外的要因もいろいろあるんですが、
ドラマそのものとして「良くも悪くも古龍らしさがすごく重点されていた」というのが
大きな理由のひとつかなーと思います。

基本ウェットな感じで、ジメジメ、ネトネトとしたような人間模様が
とても丁寧に、丹念に(悪く言えばしつこく)描かれており、
その辺観ててすごく「あ~、古龍だわ~」というのが感じられるんですね。
自分がこれまでに古龍原作を読んだ経験値がついてるってのもあるんですが、
人物の演技の行間を想像しやすい。

それはとりもなおさずドラマがそういう構成や演技をしっかりやっているがためということでもあるので、
良いことではあるんですが、
最初に「良くも悪くも」と書いたとおり、
えてしてそういうのは観てて疲れます(^^;
その辺が、なかなか一時期鑑賞が捗らなかった、ドラマに向き合うのに労力を要したという原因でありました。
武侠ドラマとしての、おはなしとしての出来はとても良かったのですが、
そんな感じでそれ故にそこが逆にネックにもなってしまっていたという。

あとはまあ、古龍原作だからってのもあるんでしょうけど、
お話を牽引するような元気の良いキャラクターがいなかったとか、
個人的に愛着が持てるようなオッサン・爺キャラが少なかったというのも不満点でしょうか。

なので、そうしたことがあまり気にならないようでしたら、
十分に楽しめる出来ではないかなーと思います。

疲れるのでもう一度観たいかと言われるとちょっと頷きがたいですが、
30集という武侠ドラマとしては短めの尺ながら、
それでいて最後まで観終わって確かな余韻が残っているのは事実ですので、
いろいろハズレも少なくない武侠ドラマ全体の中では、実際クオリティは高い方ではないかと思います。


↓以下ネタバレ込みで





・ストーリー
☆☆☆

古龍らしく、比較的狭い・限定された範囲で事件が起こったり
人間模様が動き回っていくという感じで、
上に書きましたが、古龍らしさがとても感じられる話運びでした。

付け足し回想シーンなんかをけっこう丁寧に頻繁に挟んで、
「あの時、実はああいうことだったのだ」というのを
割と自然にスッと入れてくるので、その辺を抵抗なくやってみせるというのは
何気に大したことなのではないかと思います。
おはなし的な突っ込みどころというのもほとんど見当たりません。


ただまあ、これも上に書きましたが、
とにかくウェットでじめじめ、ネバネバとした展開が続くので(特に中盤)
その辺見ててウンザリしてくるというのはありました。

この辺は好みの問題になりますが、
冒険していくうちに次から次へと事件がぽんぽん起きていってコロコロと話が転がっていく、
主人公は積極的にイベントにコミットしていく…
という金庸ものとははっきりとした違いが感じられますね。
で、言うまでもないことですが、
そういうほうが個人的には好きです。

こういう陰謀や謎メインの話運びだと「種明かしによるカタルシス」というのが
観て行く上でのモチベーションを引っ張る源になると思うんですが、
それ以外の部分での訴求力が弱かったのが
最初にも書きましたが、時に鑑賞継続の気力を奮い起こすのがが困難になるほど
足を引っ張っていた感があります。
まあホント好みの問題でもあるのかなとは思いますが。

あとは物語通しての縦糸となっていた葉翔と小蝶の関係つーか、
『子供の父親』ネタは、正直全体を通してちょっと引っ張りすぎた感がありますねー。
特にこれを視聴者がすでに最初から見えていて、知っていてしまっているというのは
なおさら引っ張り感を強めてしまって、うまくなかったと思う。
いっそ事件の部分は見えなくしておいて、
で、あとから謎解き形式にしておいたほうが良かったのかなーという気もしますね。




・音楽
☆☆★

ミーゼーレーレー… オーアーアーノー… ミーゼーレーレー… オーアーアーノー…

なんか変なクラシックオペラ調の音楽が印象に残りました。
あと主題歌(OP/ED)のインストバージョンもちょっと頼りすぎていたかなー。
なんか困ったらとりあえず主題歌流しとけ、みたいな。

あんまり特に音楽がすごい良かったという感じはなかったですね。
おおむね雰囲気にはあっていたとは思うんですが。
OP/EDはよかった。
(まあOP/EDが良くないドラマって、そんなにはないよね。)




・アクション
☆☆☆

とにかくアクションが主体のドラマではないので
(メインは陰謀劇&愛憎劇のほうですね)、
全体を通してアクションの場面そのものが少なかったですね。

そうした中でもいちおうキャラクターごとに得物をちゃんと分けて
殺陣にもバラエティを持たせようというのはちゃんとやっており、
そこは素直に評価できます。

老伯も圧倒的な内功の強さがわかる感じでよかったし、
香川の暗器も悪役ながらピリッと決まっていた。

あと中盤のアーマード馬車ね。
あれはあそこだけ完全にあたまが狂っていたが、何だったのだろうか…




・キャラクター
☆☆☆★

愛憎劇をやる以上は人物描写というのは肝であり、
そこのところはさすが、ちゃんと出来ていたと思う。

さんざん各話のところで書いてきたけど、
高老大はまさにこのおはなしを象徴するようなインパクト、キャラクター力を持つキャラであったし、
老伯のとにかく器が大きく、それでいてやくざ者らしい冷徹さも持ち合わせる人物像の深さも
終始一貫していた。

お約束どおり裏返る香川も特に裏返り回の胸中の吐露は迫真の演技であったし、
最期も観ていてジーンと来させるということは、うまかったということだ。

なんかその辺に比べると、正直
殺し屋軍団の四人はじゃっかんキャラが薄かった気がしないでもないが、
それでもキャラクターが矛盾するとか、プロットの都合でおかしい動きをするということはなかったし、
そういう点では誠実な描き方をしていたと思われる。

あと不満というか物足りなさは、これまでにも書いてきましたが、
魅力的・イカレ的なオッサン・爺要素かなー。
まあそこのところは個人的な好みの範疇ではあるのだが。

そういえば結局最後まで見てもタイトルの『流星胡蝶剣』の意味がわからなかったんだけど、
孟"星"魂と小"蝶"がウフフキャッキャしつつ、"剣(打打殺殺)"もあるよ!ってことなのかな。


 
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