成吉思汗09

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モンゴル族の間にはこんな諺がある―
「先に生えた髪は後から生えた髭ほど長続きせず、
先に生えた耳は後から生えた角ほど硬くない。」
猛火で鍛えられたテムジンはこの上なく硬い鋼になった。
彼は政治家の発想と軍事家の計略をもって
父親を超えるより遠大な見識を持つ人となったのである。
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第九集 鉄木真可汗(テムジン・ハーン)の台頭

◎できごと
1196年
テムジン34歳
金国の後ろ盾を得てタタール族を敗走させたテムジンの度量に感服した
金の使者・契丹人の耶律阿海は、かつて祖国を金に滅ぼされたという経緯もあり
テムジンに対し個人的な帰順を申し出るが、
逆に警戒したテムジンに追い出されてしまう。

対タタールの戦に兵を出さなかったブルキン氏族に対し
テムジンは詰問の代わりに戦利品を届けさせたのだが
セチェベキはこれを拒絶。
使者としてやって来たテムルンの夫ジェンブラと兵士を殺し
その他の者の服を剥いで送り返したため、
ついにテムジンの手によって討たれた。
テムジンは捕らわれたムカリを自分のナカルとし、セチェベキを処刑。
先代可汗へ敬意を表してクウルジン妃は助命し、
ブリボコをその世話役として残した。


1201年
テムジン39歳
テムジンの勢力拡大を憂うジャムカはタリグタイを派遣し
タタール族との同盟を成し遂げる。
さらにここへメルキト族、オンギラト族、カダギン族、
サルジウト族、ナイマン族らが加わり十二路連合軍を結成した。
ジャダラン族首領のジャムカはこの盟主としてグル汗の座に就き
テムジンへ決戦を挑もうとしていた。

対するテムジン側ではフチャル、アルタン、ダリダイらイェスゲイの親族が
密かにテムジンへの不満を募らせていた。

オンギラト族の首領を説得できなかったボルテの父デイ・セチェンは、
争いを最小限に収めるべくコイテンの陣営で
タイチウトのカダアン、そしてソルカン・シラ親娘に陣地の地図を託す。
ソルカン・シラが密かにテムジンの陣営にやって来たその時
折悪くフチャルらに扇動されたブルキン氏族が暴動を起こしかけていた。
テムジンはブリボコをベルグテイとの決闘にて殺害させ、これを鎮圧。
十二路連合軍との戦いに向けて軍を動かす…



◎かんそう
・タリグタイやその他に煽られたということもあったとはいえ、
結果的に新興勢力のテムジンとそれを潰そうとする旧勢力のジャムカとなった。
「出る杭は打たれる」というのもまた草原の掟であったか。
旧勢力を率いるのがかつて混血と蔑まれてきた
ジャダラン族のジャムカだというのがまた何とも皮肉だが、
しかしこの連合の人たちはみんな結局腹の中では自分の益しか考えていないので
要は別に誰がリーダーでも良かったのだろう(笑)

・冒頭で契丹人の申し出を冷たく拒絶するテムジンがちょっと謎だったが、
今のところまだ警戒しているということで良いのだろうか?
金を倒すつもりはあるけど、まだこちらの腹は見せられないということか。
あといちおうは金の臣下である耶律阿海を取り込んでしまうと
角が立つってのもあったか。

・セチェベキ…というかブルキン氏族の連中は
あいかわらず例によってとんでもないことをやって喧嘩を売っておきながら
あまりにも無警戒に普通にその場に留まってるという…
ほんと、なんであなたたたちはそんなにのんきなんですか?(苦笑)
マトモに考えればその後テムジンが報復に来ることはわかるでしょうが。
それともそこまでテムジンをナメきってたんだろうか?
プライドが高すぎて頭の中に他のものが入る余地がなかったんだろうか。
これ以上テムジンに従うくらいなら討ち死してやるってつもりだったのか?
にしても非戦闘員の連中にとっては迷惑千万だ。マッタク、ヤレヤレだ。

・しかしいろいろあったものの、今回は

デイ・セチェンとソルカン・シラという
馴染みの深いおじさんたち二人の夢の競演があったので
個人的にはちょっとうれしかったのであった。



◎簡単に人物まとめ
・耶律阿海

金の使者。契丹人。
せっかくテムジンを見込んで家来にしてもらおうと思ったのだが
出会ってから日が浅すぎたのであえなく追い出されてしまった。
かわいそうに…



・テムルン

テムルンって…あの小さくて可愛かった妹のテムルンだよ@@
気がついたらもう30になってた。
しかも久しぶりにクローズアップされたかと思えば
使者に出した旦那さんが殺されてしまうというかわいそうな役。
テムジンはもっと真剣に反省しる。


・セチェベキ

あなたは最期になってそんな風に良い人らしさをアピールしても
もう無理ですよ。
これまで築き上げてきたマイナスイメージが大きすぎる。
しかし牛の皮でスマキにしてどうするのかと思ったら
窒息死させるためのものだったのね。
相変わらず勉強になるドラマだ。


・クウルジン妃

息子と同じくプライド以外のものが頭に入っていない因業ババア。
どこかのタイチウト氏族のアレと見事にソックリだな。
とっとと処刑してしまえば後腐れもないものを…


・ブリボコ

本人は割と道理もわかっている常識人のハズ…なのだが、
セチェベキ親子のおかげで見事に泥をかぶらされる羽目になった
今回のかわいそうな人大賞。
とりたてて抜きん出たところがない普通人だったのが彼の一番の不幸か。


・ムカリ

ムカリはやっぱりデキる子だった。
しかしまあ、テムジンはよっぽどこの人のこと気に入ってたんですね〜。



・テムジンの四弟

カチウンとテムゲの二人はどうもいまひとつ
背景キャラから脱していないので、識別に困る。
ベルグテイは今回ほとんどテムジンの処刑人状態でワラエタ。


・テムジンの四人の子

相変わらず髭がない顔は覚えづらいので
しばらくは服で判別するしかなさそうだ。


・ホエルンの養子四人

ボロクルってあのちんちん丸出しでみんなに大笑いされてたボロクルか@@
実はアレからすでに18年もの時が流れてるんだよな。ビックリだ。

ココチュはモンリク父さんの息子の変態 祈祷師と名前が同じだから
スゲエまぎらわしいが、どうやら別人の模様。

ジギクドクウは今回初登場した時は六歳くらいの見た目だったのに
五年間でえらく成長したな。

とりあえず四人とも、次回名札なしで画面に登場しても
たぶん判別つかなさそうだ@@



・タリグタイ

今回の後半で急激に老化が進行した気がするが、気にしてはいけない。
いつの間にかプライドを捨てて根回し系の小物タイプの悪役に進化していた。
好きですよ、こういうの。




・ジェルメ(写真右)
ジェルメを確認。
最近、やや影が薄くなってきた感があるが
それでもトップクラスの宿将であることは間違いない。

・ジュチ(写真左)
このちょっと優男風で白い鎧を着てるのがジュチだな。




・オゴタイ(写真右)
三男オゴタイはやはり将来も二代目汗を襲名するということで
他の兄弟たちとはひとあじ違う視野と器を持った子として描かれているね。

・トゥルイ(写真左)
四男トゥルイ(こっちのほうが馴染みのある表記なのでこう書くが)は
兄さんたちに比べると元気で明るい子なのです。




・アルタン(写真左)
テムジンの伯父

・フチャル(写真右)
テムジンの従兄弟

テムジンのスパルタ訓練に根を上げてブーブー文句を言い出した人たち。
アルタンはもともとそんな感じだったからわかるが、
ここへ来てフチャルまでおかしなことを言い出した@@
喉元過ぎればなんとやらというか…
いくらあのテムジンとの再会から二十年近く経ってるからって
そりゃないでしょう@@
あんたの親父さんの遺言はどうなったのよ@@


・ダリダイ

テムジンの叔父。
弱気な態度を甥っ子のフチャルにも馬鹿にされ放題だ。
それにしても立場的には近いはずのジュルチェディは
この人たちとは一線を画してるのはなんでだろう。
モンリク父さんと一緒のジャダラン生活のためかとも思ったけど
アルタンも一緒だったのは変わらんはずだしな…




・イェケ・チェレン(写真左)
そう、これは前回ジャリンブカと逃げ延びたタタール族の首領イェケ・チェレンだな。
忘れないようにチェックしておかねば。

・チルゲル(写真右)
トクトアが逃げ延びたのは知ってたが、
チルゲルもまだ生きていたらしい。



・ダイルウスン

これまでの敵役が総集合ということで
かなり久しぶりの顔が多い。
こいつはメルキト族の首領でトクトアの下についてたダイルウスン。


・クド

で、これはトクトアの子クド。
確かボルテを手篭めにできないチルゲルのことを笑ってたな。
アレがすでに二十年前の出来事なんだよな…
だからこの人ももうそれなりに男盛りな歳だ。


・ナヤア

相変わらず主君のタリグタイには過ぎたるスペックの高さ。
この力自慢の剛の者が小物丸出しなタリグタイに大人しく従っているのは謎だ。



・カダアン

タイチウト氏族ソルカン・シラの娘。
心優しい健気な良い娘である。
テムジン、いい加減迎えに行ってやれよ@@


・ソルカン・シラ

16歳の時に助けられて以来、テムジンは実に二十三年ぶりの再会なんだから
もうちょっとじっくり見せて欲しかったんだが、
そこんとこはあっさり流されたのがちょっと残念だ。
(まあ差し迫った状況だから仕方ないとはいえ)


・デイ・セチェン

今回、ずっとオンギラト族が敵対したという情報が出た時から
みんなの口に上がっていたので心配していたのだが
ボルテのパパさんも元気そうで良かった。
ソルカン・シラに名前について言われていたのでちょいと調べてみたら
セチェンというのは賢者を意味しているのね。
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