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まず一番ベーシックなのが「
侠(xia/シャ)」で、
呼んで字の如く侠客に対しての二人称です。
主に
七剣以外の人が七剣を呼ぶときに使われます。
あえて日本語に直すなら「〜どの」って感じでしょうか。
例えば、武荘の劉頭領は傅青主のことを呼ぶ時には
「傅
大侠(fu da xia/フーダーシャ)」と呼んでいますね。
頭に「大」がついていますが、代わりに「小」が付くこともありまして、
これは意味的に「大侠」=スケールの大きな英雄、「小侠」=ちょっとしたプチ英雄
みたいな感じのことを指す場合と、
もっと単純に年齢の大小によって使い分ける場合があるようです。
相手が若かったら小侠、ある程度歳が行ってたら大侠、といった具合です。
いっぽう、昭南も「楚
大侠(chu da xia/チューダーシャ)」と呼ばれていますが、
こっちはまた別で、これは
天山派の一番弟子(=大)ということを指します。
ですから雲驄は楊
二侠(yang er xia/ヤンアルシャ)、
穆郎は「穆
四侠(mu si xia/ムースーシャ)」です。郁芳もそう呼んでますね。
辛龍子はあんまり呼ばれることはないみたいですが、
まあ基本的にこの人はコミュニケーションを取ろうとしていないので(笑)
七剣の間では当然また別で、基本的には兄弟弟子の関係ということで
師兄(shi xiong/シーシュン)/師弟(shi di/シーディ)を使います。
一番上が大、次が二、三、四…という感じです。
なので、雲驄が昭南を呼ぶ時には必ず「
大師兄(da shi xiong/ダーシーシュン)」、
辛龍子を呼ぶ時には「
三師弟(san shi di/サンシーディ)」といった感じです。
まあ昭南は弟弟子のことはみんな名前で呼んでいますが。
志邦と元英の場合は、
正式に天山派に弟子入りしたわけではないので
みんな「師弟」を用いずに名前で直接呼んでいます。
でも志邦と元英のほうとしては自分たちは弟分みたいに思っているので、
雲驄のことは
二師兄(er shi xiong/アルシーシュン)、
穆郎のことも「
四師兄(si shi xiong/スーシーシュン)」と呼びます。
(字幕だと特に志邦→穆郎のニュアンスがいまひとつ出ていないのが残念です。)
他の二人のことも同じく大師兄(ダーシーシュン)、三師兄(サンシーシュン)ね。
傅青主は天山派ではありません。
しかし
同じく武術を学ぶ年長の達人として一目置かれているので、他の七剣からは
前輩(qian bei/チェンベイ)、あるいは
老前輩(lao chen bei/ラオチェンベイ)と呼ばれます。
実際には「傅
前輩(フーチェンベイ)」「傅
老前輩(フーラオチェンベイ)」といった具合です。
この辺は「射雕英雄伝」で主人公の郭靖が
出会う相手にはほとんど「前輩」と呼んでいたことからも
相手に敬意を払った呼び方だということがわかりますね。
あとは番外編として、郁芳に勉強を教えてもらうことになった穆郎が
郁芳のことを「郁芳
老師(yu fang lao shi/ユイファンラオシー)」と呼んでいることくらいでしょうか。
これは一般的にも有名な単語なので説明は不要と思いますが、
老師=先生、つまり郁芳先生ってことです。
この場合の「老」に年寄りという意味はありません。
あと剣士は「
剣客(jian ke/チエンクー)」。
第6話から本格的に登場した緑珠は昭南のことをこう呼んでいます。
そのまんま「剣士さま」って感じですね。
それから二人称ではないのですが、一人称でも
傅青主はときどき自分のことを「傅某(fu mou/フーマオ)」と呼びます。
これは字からもわかると思いますが、
謙称、つまりへりくだった名乗り方です。「それがし」ですね。
この辺からも傅青主の知的で奥の深い人柄がよくわかります。
まあ一人称はまた他にもたくさんパターンがあるので、
それはまた別の機会に回しましょう。
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と、こんな具合に、日本語字幕だと混乱を避けるため…というか
わかりやすくするためにだいぶ簡略化されている二人称ですが
実は結構いろいろバリエーションがあるんですね。
この辺の細かい違いを認識できるようになると
会話の中でその人が相手のことをどう思っているのかというのが
何となくわかってきて、さらに面白くなります。
ついでに同じ関係でも人によって「どういう風に相手を呼ぶか」というところにも
その人の人となりが見えてくるかも知れません。
(例に出した雲驄は、そんなところからも礼儀正しいというのがわかりますね。)
耳によるかも知れませんが、音もほぼ表記の通りなので
適宜日本語字幕を脳内補完しつつ観ていくことをおすすめしておきます。
(まあほんとはちゃんと訳して欲しいなーとは思うんですが。)