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2011.06.19 神話 まとめ
なんだかんだで
まるまる半年(六ヶ月)かかってしまいましたよ。
(最初の頃は『倚天屠龍記』と同時進行だったとはいえ…)
全50集の古装SFドラマ『神話』でした。

事前の評判はけっこう高かったので、期待して鑑賞、
実際、かなり面白いことは面白かったです。

秦の始皇帝~楚漢戦争という激動の時代と
現代に残された身内による謎解きという
二つのパートを並行して進めていくストーリーは
ギミックとして面白かったですし、

主人公・易小川のおちゃらけた性格もあって
現代人が古代にタイムスリップ!という状況における
お約束なギャグ、楽屋ネタ台詞の濫発、要所要所における好漢振る舞いなど
同じタイムスリップものの傑作『尋秦記』と比較しても勝るとも劣らない出来です。

ただ、基本的に物語の主題は「LOVE」なので、
そこのところはいくらか好みが別れるところではあるかも知れませんが…


というわけで、
ネタバレ抜き範囲はこれくらいにしておきまして、
以下、いつものように最終話までのネタバレ100%で行きます。




・ストーリー
☆☆☆★

面白かった!…んですが、苦言を呈したいところもあるというか、
最後まで観終わった直後だとそっちが先に出てきてしまうというか(^^;

基本的に結構、力技なので、
整合性とか取れてるようでまったく取れていないんですよね~(笑)
これは良くも悪くも…という感じではあるんですが。
携帯電話の充電とか、そのへんいろいろ説明つけたつもりになっている(でもぜんぜん出来てない)
ところは微笑ましいところなんですが、
このノリが物語全体を通すギミックである宝箱の部分にまで適用されてしまっているのは、ちょっとな~。
結局「何のためにわざわざ宝箱を二千年後に仕込んだのよ?」とか、
「なぜギリギリまで家族の前に姿を現さなかったのよ?」とか、
「けっきょく何故タイムスリップしたの?」とか、
このあたりが流されてしまっているのは何とも…
うまい謎解きを期待していただけに、肩透かしです。

話の主体がLOVEになってくると、とたんに退屈になってしまう…というのも
途中経過で書いてきたとおりです。
公主という立場、将軍という立場、それぞれの事情としがらみによって
想いを遂げることがままならない二人…というのも
最初のうちはまだ良かったんですけど、
何度もループみたいなことを繰り返したり、
あと思いが遂げられないからといってぐだぐだとくすぶる展開が長いこと続いたり、
思いを遂げることばかり考えて、他のことがおろそかになったり…と
そんなことばっかだった上に、

これまた何度も書いてきましたが、
ヒロインのほうも事情はわかるとはいえ
あまりにも主体的に動くことが少なく、
それで自分の運命を受け入れて前向きになるのかと思えば
ハンガーストライキを繰り返したり、メソメソ泣いたり…
と、ちょっとこういうのは個人的には好みではありません。
「私たち、結ばれない運命だったのね」という台詞を何度聞いたか…

そういう展開が中盤の大半を占めていたので、
しまいにはもうどうでもいいやとなってしまうんですね。
終盤、ほとんど消化試合ぎみになってしまっていたのは
せっかくそれまで長い話数をかけて積み上げてきたモノがあったはずなのに
活かせていなかったということで、たいへんもったいないと思えました。
まあそういうシナリオ、おはなしだったんだから
仕方がないと言われればそうなんですが。

++++++++

が、つまらなかったかというとそんなこともないというのは、
やはり基本的なキャラクター力がしっかりとしていたということ、
そしていろいろ新解釈で描かれる歴史事象の面白さや
軽妙な語り口、魅力的な歴史人物など、
そのへんが押さえられていたということでしょう。

ということで、要求(欲しかったもの)としては、

・もっと主人公が積極的に歴史に絡んでいって欲しかった
(いつまでも女の尻を追っかけてないで)ということ、

・タイムスリップという超常現象や宝箱の鍵の必然性について
もっとしっかり納得の行く説明が欲しかったということ
(「謎を謎のまま」にしておいて良い部分と、それじゃ駄目な部分というのものがあります)

このあたりがフォローされていれば、もっと個人的評価は高かったと思われます。


あと現代パートが途中からほとんどどうでもよくなってしまっていたのは、
まあ仕方ないといえば仕方ないのかな~(^^;
巡り巡って現代に帰結する以上は、ずっと放置というわけにも行かなかったんだろうけど、
せっかくの謎解きが途中からほっぽられていたというのもな~(^^;
たぶん上に挙げた点の二つ目がもうちょいしっかり考えられていれば、
もう少し出番もあったのかも知れないけど。

結局、50集はちょっと長すぎたってことかな~。
もっとぐだぐだ悩むシーンをシェイプアップして整理すれば
40くらいで十分シッカリ収まったんじゃないかという気がする。



・音楽
☆☆☆☆

これは良かったです。
出演者が歌うOPもEDも
それぞれ作品のふいんき(なぜか変換できない)に合っていて良かったですし、
劇中の曲も良かった。
メインテーマアレンジとか、コミカル曲とかは
しっかり耳に残っています。
項羽と虞姫の最期の場面なんか、音楽の効果で結構グッときたところもあったなぁ。



・アクション
☆☆☆

可もなく不可もなくといったかんじ。
いつものワイヤーアクションは、もうすっかり「いつもの」という感じで見慣れたな(笑)
全体的に視覚効果はそんなに目を引くものではありませんでした。

兵士の数が少なめな点は気になったが(特に中盤以降、話の上での人員スケールがアップしてくると)
この辺はもうドラマなので仕方がないと割り切るしかない(笑)
こういうところ、映画をたまに観ると
ああ潤沢に資金があることってこういうことなんだなぁとしみじみ感じますね(笑)



・キャラクター
☆☆☆☆

ここはいつも通り良かったというか、
むしろここが悪かったら、40集ももちません。
主人公の易小川は(玉漱病の発症中以外は)文句なしに良かったし、
ド底辺男の高要が変遷していく様子も説得力たっぷりで良かった。
中の人の助演男優賞は間違いなくこの人だな。
項羽や劉邦、元祖肉食系ヒロイン呂雉といった歴史上の人物も
オーソドックスを外しつつも、すごく「納得」できるような人物造型になっており、
歴史の再発見という感じで楽しかった。

蒙恬や崔文子といった歴史上の人物だけどほとんどオリキャラ扱いの人たちも
これまた中の人が良いのもあって、たいへん魅力的であり、
まあそうすると余計に玉漱病状態の小川にもっとがんばれといいたくなってしまうところではあった。

ヒロインの玉漱については、まあ、何度も書きましたが
もうちょっと頑張ってくれていたら…というところ(^^;
いや、わかるんだけどね。ほんとわかるんだけど、
これは全体の話数のせいで割を食ったと言えるかも知れない(^^;

現代編は、う~ん、まあ特に可もなく不可もなく、だよな~(^^;
逆に、こっちがあんま頑張りすぎちゃうとバランス的には悪くなるので、
むしろこれはこんなもんで良かったのかも知れないね。



 
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