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というわけで、
一度『大明王朝』による中断を挟んだものの
なんだかんだでざくざくと進んで鑑賞終了しました。
全35集の古装伝奇ドラマ『呂布与貂蝉』でした。
まあどう考えても事前に期待とかしようがないこういうドラマですので、
正直、なんで観ようと思ったんだか自分でもわからないんですが…
ともあれ、つまらなかったかというと、
観てる最中はそこまでそうでもなかった気もします。
実際本当にどうしようもないクソだったら、
ここまでの鑑賞ペースは維持するのが困難だったのではないかとも思いますし。

「三国志」の前半部分に登場する有名キャラクター・呂布と貂蝉の二人にスポットを当てて、
独自解釈による切り口と、武侠もの的ふしぎ世界観をベースに再構築…
というのがドラマの趣旨でした。
OP映像http://www.youtube.com/watch?v=PnKSb0jqQJY
(ちょっと画質&音質悪いですが)
観ればだいたい雰囲気がわかると思いますが、
こんな具合に法宝とか法力みたいなエフェクトでドビャーとかズガーとか、
そういう料理の仕方をされた古装ものというのも
わかる人限定になっちゃいますが『封神榜(邦題:封神演義)』みたいな感じで、
はっちゃけたストーリー展開なんかも含めて、
元ネタ(三国志)について考えるのを止めて早い段階で別物だと割り切れば、楽しいです。
あとは逆に、この元ネタの裏では実はこんなことがあったのか、的なパターンとか、
あるいはこの元ネタをこういう風に料理してここで使ってきたか、という楽しみ方とか。

役者さんについても全体的に豪華です。
主演の黄磊は「鼻ピアスの呂布」というビジュアルイメージなので
それだけでだいぶ敬遠される率が高そうですが、演技はすごくよかった。
貂蝉役の陳紅(監督の陳凱歌の嫁さん)も、途中で少女時代から入れ替わるんですけど、
慣れれば確かにきれいなので貂蝉で良いと思えますし、
脇を固めるキャストも良かった。
武侠ものなんかで馴染みの顔としては
ごぞんじ『射雕英雄伝』の丘処機役の周浩東とか、欧陽鋒役の尤勇、
あとは『水滸伝』で蒋門神をやってた徳力格爾とかですかね。
あ、あと『射雕英雄伝』で江南七怪のキコリの人・南希仁役で
最近では『大明王朝』の七爺役が記憶に新しい楊光華もか。
もちろん他の人も諸々良かったですよ。


良かったところはこれくらいにしておくとして、
でも結局やっぱりドラマそのものとしては
最後まで観終わって、「う~む」と唸ってしまいたい感じなんですよね。
ネタバレ抜きではいろいろ書けないですけど、
→キャラクターの行動が突飛で、説得力に欠けることがある
→元ネタをうっちゃってオリ展開とかやる割には、まだもう少し突き抜けが足りない
だいたいこんなところですかねぇ。
ここまで崩してるんだったら、もっとハチャメチャのやりたい放題やってもいいと思うんですけど、
妙なところでお行儀良くまとまろうとしている感じがありました。
(で、そうしようとしている感じはあるんだけど、
実際にはあんまお行儀良くなっていないというところが問題なのです。)

まあクソドラマかどうかと言われれば、
決してそんなことはなく、それなりに楽しいかも知れないドラマではあるのですが、
全体を通して観ると、やっぱり納得行かんところとか
物足りないところもあるなーと。そんな感じでした。
三十五集とそれほど長くはないので、割と気楽に手をつけられるのは良いことです。


というわけで、
ネタバレ抜き範囲はこれくらいにしておきまして、
以下、いつものように最終話までのネタバレ100%で行きます。




・ストーリー
☆☆☆
これまでにも書いてきましたけど、
ぱっと見の外見(色々な意味での)は奇抜ですけど、
基本的な本筋の縦糸はだいぶ元ネタに沿ってるんですよね。
オリ展開部分になると話を前へ進めるのがキャラクター・ベースになって、
そうではない部分ではストーリー・ベースで話が進む…という具合なので
コントラストがある意味わかりやすかったかも。
キャラクターベースのところは割と奔放にやってるので楽しげなんですが
ストーリーベースになると途端に説得力がなくなるところはあちらのドラマの悪い癖ですが…
ネタバレ抜きにも書きましたが、元ネタと絡めての楽しみ方というのはあった。

しかしなんか改めて考えると、どこが面白かったのかわからない気がしてくるんですけど
かと言ってつまらなかったと断じてしまうのは
どこか抵抗がある感じなんですよね。なんなんだろ(^^;

『三国志』を下敷きにして、独自解釈でざっくり料理…というのは
ネタバレ抜きのところにも書いたとおりですが、
やっぱりもっと極端に弾けても良かったのではないかという気もするんですよね。
いろいろやんちゃはやるんですけど、
結局要所要所では元ネタ通りになるんだろ?というのが
予定調和的でわくわく感の欠如に繋がってしまっていました。
その際たるものがラストのオチとかなんですが…
特に貂蝉ばなしなんて、もともと最期に諸説あるんですから、
もっとフリーダムにラストを展開しても良かったように思います。
こういう元ネタ縛りで結局話が小さくまとまってしまうというのは
古装(歴史モノ)寄り武侠ドラマなんかでもよくあることですね。

ふと思い返してみると、なんかカタルシスを感じる場面というのが
あまりなかった気がします。というかほぼ皆無?
勧善懲悪もの的な部分もところどころあったはずなので
本来はもっとそういうのがあって良かったはずなんですけど、、、
動かし方のせいで、キャラクターに共感しづらかったからなのか。

総じて、ネタは決して悪くないはずなのに、もうひとつ、という具合でした。
んー… なんかほんと、もっと面白く出来るポテンシャルはあった気がするんだけどなー。



・音楽
☆☆★
ふつうでした。
あんまり記憶に残らないというか、インパクトの少ない劇伴曲だった。
テレサ・テンの「但願人長久」のインストバージョンがなぜかBGMで使われたりもしてるんですが…

OP・EDは歌がない曲だけのものなので、
やっぱり個人的にはいまひとつ好みじゃないかな~。
まあ元気の良い勇壮なOP、ウェットでしっぽりした感じのED、と
曲調そのものは、内容と、マッチしてはいます。



・アクション
☆☆☆
OPで描かれるさまざまな特殊エフェクトアクションを観た時には
いわゆるガチバトルには最初から期待はしないながらも
見た目の上では楽しそうだと思えたのですが…
なんか全部終わってみたら、どうも喰い足りない印象。
やっぱりアクションにハマれるかどうかは、
劇中のキャラクターとシンクロ(共感)できるかどうか
(そのキャラクターがアクションする際に、共感していられるかどうか)、
という点が大きく影響するということなのかな~。

あと個々の見せ場が細切れとか、
そもそもアクションのシークエンスそのものが散在しすぎていたというのもあるかも。



・キャラクター
☆☆☆
ネタバレ抜きのところでも書きましたが、役者さんは良かったんですよねー。
ただ問題はキャラクター(の考え方や行動)に説得力が今ひとつ足らなかったというか。
以前の感想でも書きましたけど、
基本的にこれ、「まんがドラマ」なんですよね。
登場人物とか話の運び方が、すごく少年漫画的で、
実写にあるようなリアリティというものが欠如したドラマなのです。
ですから、実写ドラマだと思うと
「そこでそんな考え方するわけねーだろ」「そこでそんな行動は普通しねー」
という突っ込みが出てくるようなところでも、
漫画、アニメの世界なら割と自然…かも知れない。
要はそういうノリなんですよね。
「少年漫画の実写ドラマ化」と言えばイメージ的に一番近いかな。

とはいえ実際にはドラマは実写なわけで、
その辺の不協和音な感じが、総合的な満足度の足りなさに繋がっているのかな。
とにかくキャラクターに共感しづらく、
そしてポイントポイントではストーリーを筋どおりに進めることを重視して
「もうちょっと他に選択肢あるんじゃね?」と突っ込まずにはおれないような
行動を取ったりする。

野生に産まれた純粋な布とか、
生い立ちや様々な誤解なんかから歪んでしまった貂蝉とか、
『蒼天航路』っぽいならず者系劉備とか、
情を捨てようとして結局最後に突き詰めたら捨てられていなかった心さんとか。
個々の要素は結構面白いんですけどねー。
これもやっぱりストーリーと一緒で、
もっと面白く出来たんじゃないだろうか、というところかな。


例によっていつもどおり、まとまりなく書き散らしましたが…
他、思い出したらまた追記するかも知れないし、しないかも知れません。

 
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