水滸伝24

中盤の山場か!
もりあがってきたぞ!


第二十四集 潯陽楼題反詩
〜潯陽楼に反詩(謀反の詩)を題す
◎できごと

1、宋江の赦免が遅れているのは
張文遠が宋江の梁山泊との関与を主張していたためだった。
牢城の者たちが皆、解放されて家族たちと再会する姿を見て
やるせなくなった宋江は一人町へ繰り出し、潯陽楼という酒場で酒を飲んだ。
すっかり興の乗った宋江は潯陽楼の壁に
己の才を皇帝が見出すことのないこの不遇への憤懣を歌った詩を吟じ、
その最後に自らの名前を記した。

2、戴宗は宋江が無事、赦免を受けられるよう手を尽くし、
ようやく段取りが整ったのだが、
折悪く宋江が潯陽楼に残した詩が通判(目付け役)の黄文炳の目に留まった。
上役である蔡九に自分を売り込む機会を探していた黄文炳は、この機を逃さず、
宋江は反逆の意志のある危険人物であると上役の蔡九へ吹き込んだ。
戴宗からいち早く危機が迫っていることを知らされた宋江は
狂人のふりをして誤魔化そうとするが
執拗に責め立てられるとついにその装いを続けられなかった。

3、反逆罪により死刑囚となった宋江の処置を仰ぐべく、
蔡九の命により戴宗が東京の蔡京のもとへ文書を届けることになった。
戴宗は東京へは行かずに梁山泊へ向かい、呉用の知恵を仰ぐ。
呉用はひとまず蔡京からの文書を偽造し、宋江を東京へ護送させることにして、
その道中で護送隊を襲撃、宋江を奪還することを計画した。
こうして偽造された文書を持ち、戴宗は江州へと引き返した。

4、ところが、戴宗が発った後で致命的な手落ちが明らかになった。
本来なら手紙には印鑑は必要なく、
文書の中で用いられている呼称も適切なものではなかったのだ。
そうとも知らぬ戴宗はまんまと捕まってしまい、
獄中の宋江は世話をしてくれていた李逵とも引き離され一人になってしまった。
絶体絶命の宋江を救うべく、晁蓋はついに不利を覚悟で
林冲を山塞に残して、江州へ総攻撃をかけることを決断したのだった。


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◎かんそう
・いやはや(^^;
酒は身を滅ぼすということですね(^^;
前回、宋江の酒グセがやたら悪かったのが
まさかこんな伏線になっていたとは…(^^;

・ほんとに、ヤケになってあんな詩さえ書かなければ
無事、赦免を受けて全く別の人生になっただろうにね。
注意一瞬、後悔一生、というか…
なんとも運命とは残酷なものである。

・そしてついにこれまで集まって以来ろくな見せ場のなかった梁山泊の面々が
次回、いよいよドンパチやることになるわけで、
否が応にも期待が高まります。
しかし、今のところ一番武功レベル高そうな林冲をお留守番ってのは
ちょっともったいない気がしますが…(^^;
(まあ、林冲が一番バランス良くスペックが高いから
逆に留守番をちゃんと任せられるのはそれくらいしかいなかったってのもあるか。)


-----------------

◎人物まとめ

・宋江(そう・こう)
やってしまったな宋押司(^^;
まさに人生オワタ\(^o^)/状態だ。
まあやさぐれちゃう気持ちもよーくわかるし、
一人宴会の様子も、給仕係から見たらかなり怪しかっただろうとはいえ
悲哀が漂っていた。
特に晁蓋哥哥や兄弟たちと一緒に梁山泊に行きたいと思っていた、という
本心をここまではっきりと口にしたのってここに来て初めてですよね。
その後の酔っ払ってのハイテンションっぷりといい、
おっさんほんま酒癖悪いな(笑)
すっかり出来上がってご機嫌でルンルン歌いながらスキップして帰ったり、
ついでに翌日、起きたらまったく覚えてないというのにも爆笑したが、
しかし本来ならこんなことになってはいなかったはずなのにと考えると
やるせない気持ちになってしまうね(^^;
しかもせっかくプライドを捨てて狂人のフリまでしたのに
無駄に棒でぶたれて痛かっただけだったし(^^;
まさに今がどん底状態だな。
まあ、落ちるところまで落ちた以上は
あとは上がるだけとも言えるんだが。



・李逵(り・き)…江州牢城の牢番
なんか哥哥、哥哥と宋江にすっかり懐いている姿はペットか何かみたいだな。
忠犬というか、忠虎というか。
心身ともにボロボロになった宋江の側に甲斐甲斐しくついているのを見ると
こういう時ってつくづく真っ直ぐな奴ほど救いになるよなーと実感するね。



・呉用(ご・よう)…智多星、梁山泊の軍師
あんたって人は〜(^^;
なんでまたわざわざこんな大事なところでうっかりをかましますか(^^;



・戴宗(たい・そう)…江州牢城の院長
で、その先生のうっかりのとばっちりをモロに受けた人(^^;
神行太保の異名を持ち、一日にシュタタタタと八百里を進むことができる。

いちおうこれは妖術の類ということになっているらしいぞ。



・朱貴(しゅ・き)
久しぶりに出番があったこの人は
なんでも設定では梁山泊のふもとで普段は情報収集のために酒場をやっているらしく、
今回、戴宗をそれと知らずに痺れ薬で行動不能にしたのも
そういう理由があったようだ。
とりあえず私は爆笑しましたが。



・蔡九(さい・きゅう)…太師・蔡京の息子、江州の知府
ただの親の七光りのボンクラなようだ。
こいつ一人ならなんとかなったんだが…




・黄文炳(こう・ぶんへい)…通判(目付け役)
今回の件は宋押司が迂闊すぎたというのが
一番の原因ではあるんだが、
それでもやっぱり物語的には
こいつは憎まれ役だよね〜(^^;


 
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コメント

(酒楼の壁に)荒らしカキコした挙げ句
(黄通判の)「通報しますた」でタイーホされる宋江。
(蔡京の書簡と印を騙り)「ジサクジエン」で救出しようとするも、
「呉用!ID!ID!」でばれる梁山泊ご一行。

2ちゃんねるの厨房並みですなこいつら
by: 菜園子 * 2008/04/30 22:26 * URL [ 編集] | page top↑
>菜園子さん
た、確かにそういう見方もあるかも知れませんね(^^;
でも一つだけ違うのは、匿名ではなく、むしろちゃんと名前を書いているという点でしょうか。
(まあ、酔っ払っての上での勢いというのもあるかもですが…)
by: Manbo * 2008/05/01 02:40 * URL [ 編集] | page top↑

戴宗って軽功の達人だったんですね〜。
むちゃくちゃ速い(笑)

他の人だったら、辛うじて追いつけただろうに
よりによって…というところが
ステキですねぇ〜。いよいよ総攻撃!?
次回に期待が高まります〜。
by: ふたば * 2009/03/07 22:10 * URL [ 編集] | page top↑
>ふたばさん
どこか別のところにも書いた気もするんですが、
これいちおう設定の上では軽功じゃなくて、妖術とか仙術の類らしいです(^^;
聞いた話では、そういうアヤシゲなのはいかん!というお上からのお達しがあったために、
原作にあったそういう妖術系は全部カットされてるそうです。
その中でもこの戴宗だけは、話の筋として、切っちゃうと話が成り立たなかったので
入ってるということのようです。
(まあ武侠ものにおける軽功も、仕組みを考えると仙術とかそっち系に近い気もするので、
間違いではないかも知れませんが^^;)

この辺はいよいよ盛り上がってくるところですね〜。
これまでバラバラに個々の要素だったものが、一気に大きな流れになってくるというワクワク感がたまりませんでした。
by: Manbo * 2009/03/08 16:35 * URL [ 編集] | page top↑

晁蓋が言い出した「江州総攻め」。

盛り上がる一同に対して敢えて慎重論を言うのが、
林教頭、杜遷、宋万の3人というのも、
面白い組み合わせでしたね。
by: 菜園子 * 2009/07/03 17:38 * URL [ 編集] | page top↑
>菜園子さん
宋万でしたっけ…
すいません、さすがに細部に関しては記憶があいまいです(^^;
そろそろまた観ようかなぁ…
by: Manbo * 2009/07/03 22:07 * URL [ 編集] | page top↑

>妖術系はカット
今思い出しましたが、確か「三国演義」でも同じことになっていましたね。
by: 静香山人 * 2009/07/06 10:21 * URL [ 編集] | page top↑
>静香山人さん
ありましたっけ。そんなの。
by: Manbo * 2009/07/07 23:01 * URL [ 編集] | page top↑

実は、原作を改めて読んでみますと、いくらか怪異的な内容が含まれていたのであります。もしお時間がありましたら、原作を読み直してご覧になられては。
by: 静香山人 * 2009/07/07 23:36 * URL [ 編集] | page top↑
>静香山人さん
そうします。ありがとうございます。
by: Manbo * 2009/07/08 00:54 * URL [ 編集] | page top↑

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